2013年11月6日水曜日

TS-790雑感

はやい。変更申請はTSS経由で紙申請。紙で申請すると毎回、電子申請をとのチラシが入って来るが、TSSの人は紙にして下さいと言うし、事実、紙の方が速い。しかも過去に実績のある定番機だったので遅いと定評のある1エリアでも、2週間もせずに認可された。どうもCICの発給予測によると、総通で1ヶ月の遅滞が生じているのでJH1コールを希望の方は早めの申請をとのアナウンスであるが、どうもTSSから来る書類は特別扱いのようで、実質7営業日という超速で認可になった。TSSに関しては僅か2日で出発している。、、、。という訳で、ここ1週間のインプレ。

現在の設置状況。FT-2000と横並びに置かれ、放熱板のない場所に液晶モニタの足が置かれている。手前の四角いボックスが送信スイッチで、スナップスイッチでFT-2000とTS-790を切り替え、下のボタンが送信ボタンである。ロングラグチュウ用にはフットスイッチが足元にあり、切替スイッチは連動している。右側にパドル。FT-2000は当然エレキー内臓であるが、TS-790は内臓していないので、マルツのエレキーキットを介して繋がっている。とはいえ、2mや430でCWをやるのはごく稀であるが、、、。

ちなみにリグやリニアの乗せる机や台は木製とし、回り込み対策としている。もっとも、足がゴムであるが。
登場が確か1988年で10年の長きに渡り作られていたはずである。同ラインナップ内にTS790Vという「新4アマ免許」に対応したモデルがあり、V型のみ、20Wで技適機種である。という異色。

登場時のラインナップで言えばTS-790無印が10Wの4アマ対応機、TS-790Dが25Wで3アマ対応機、TS-790Gは10W機ながら1200MHzを標準実装したハイグレード機。TS-790Sが2アマ免許対応の45W機といった具合である。また、1996年に各資格の操作範囲が引き上げられたため、新4アマ対応の20WのV型が登場して、このモデルのみ技適である。確か1998年までの製造だったと思われる。

小生の所に来たTS-790Sは15年使用との事であるから、間違いでなければ最終型のはずである。


さて、触ってみた感じであるが、往年のフラッグシップとは言え、やはり20年前のリグである。FMモードではほぼ、不満はないのではなかろうか。「並」と言われる受信感度も、ほぼFT-817と同等であるから、「並」であると思われる。ただ、FMモードに関して言えば、受信感度が悪いと勘違いされるのは、Sメーターが重いという事であろうか。相手局が聞こえ出しメリット5になっていく感じはFT-817と変らないのであるが、そこから、どうして、なかなかSメーターが上がっていかない。

TS-790なりのRSレポートの送り方として、スケルチは開いて、メリット5で明瞭に聞こえるもののSメーターが動かない場合、51。若干のSメーターの触れを感じるもの、55。Sが4~5振れているもの、59といった感じである。雑音が入って聞きづらくなってはじめて41であろうか。

SSBの性能は少々ガッカリである。復調した時の音はFT-2000の音に慣れてしまっていると、もはやポータブル機の域である。シビアな信号を聞いていないので、微弱信号の聞こえ方は、何とも言えないが、S5以上で振ってくるSSB信号も、ラジオの音のようになるFT-2000の復調と比べると、なんか、乾ききった、湿気のない音である。

ボタンを押すと、バチッツと音がしてFMで便利な20Kおきのクリックと、SSBで便利な無段階ダイヤルの切替が効くのは非常に使いやすいものの、無段階ダイヤルでも、0.1KHzステップでしか可動しない。しかも微妙にズレている。

OMさん曰く、今の機種のように00.00にドンピシャでチューニングが合うのが珍しいとの事で、オールドリグでCQ出してる局に同調する時はまず、00.00ドンピシャという事は少ないとの事。特に430MHzはこの世代のリグでは、なかなか双方のリグで周波数表示が一致するという事は少ないようで。

FT-817と比べてみたら、流石FT-817は相手局が出ている00.00にピッタリ同調しているようである。そこへTS-790で合わせるとだいたい00.3?くらい。しかも微妙にズレている。もう1桁欲しい、、、、。送信の変調は問題なく行っているようである。ただ、ALCの頭が悪いのか、ALCゾーンを越えてしまうと、途端に変調が悪化するようである。FT-2000はALCガン割れしても調整してくれるのであるが、TS-790はALCを超えてはいけないようである。

マイクは1本のダイナミックマイクをミキサーのPANをLR両出力にして、LRに振り分けて出力しているのであるが、L側をFT-2000にR側をTS-790に送っているのでTS-790のR側はアウトを若干絞り気味にして、ARC割れしないように調整している。どうもSSBでALC割れしている時はFMで過変調になっているらしく、SSBでマイク調整し、その値をFMにも使用している。ちなみにFMではALCメーターが動かないので、これまた、面倒である。ミキサーのドット点灯を見ながら過変調にならないように注意して送信している。

う~~~ん。後は430MHzのFMは公称40Wのはずであるが、何故か45W出ている。

まぁ~~~20年前の高級リグといった感じ。値段が安かったのと希少なS型なので、お買い得ではあったカナ、、、といった印象ではある。あ、ちなみに1200ユニットは付いてないです。当初中古リグを探すにあたって、430MHzモノバンダーで良いと思っていたので、1200は考えていませんでした。



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