2013年11月25日月曜日

吾妻郡東吾妻町移動


2013年11月23日。21エレの初の実戦配備。ロケの良いところから飛ぶのは当たり前。難しい所から出るというのが、我々の現在の目標。今回のターゲットは。東吾妻町である。地図で見ると、ここは吾妻川の谷間に開けた町で、電波の出口としては、吾妻川沿いに出して、赤城山を狙うか、旧吾妻町サイドで、榛名山の回折を狙うかである。

結局選んだのは、赤城反射。最初は旧吾妻郡の東村の役場付近、岩井洞反対側の河川敷を見てみたのであるが、どうもイマイチ。地図で見ると、南側の尾根の向こう側も東吾妻町という事で、キャンプ場もあるようなので、そちらに移動。すると、どうであろうか。移動中、突如赤城山が結構な高さから見えた。しかもラッキーな事に、広い路側帯である。写真を見る限り、な~んだロケいいじゃん、って感じに見えるが、赤城山との間は渋川市の北部であり、関東平野に向かってバックは榛名山が邪魔をしているので、一旦、北北東向きの、あの赤城山当てて、鋭角に南西に戻る感じで関東平野に電波が飛び出す感じである。ビームをこの写真ベースで見て車の真後ろに向けて、伊香保温泉上空を飛び、榛名の尾根を超えて、ダイレクトに関東平野に出すという回折っぽ飛翔する直接波ルートもあるが、アンテナのビームパターンが狭いので、赤城山に当てた方が広域に飛ぶようである。

もう16時になり夕闇迫るなか、暗くなる前になんとか、アンテナを設営。ここ、ロケはいいのであるが、坂道であり、水平が出ない。写真で見ても分かるとおり、垂直と思われる電柱に対してアンテナマストが斜めになっている。HFのアンテナなら全く気にしない部分であるが、430では問題。写真では随分曲がってるが、この後、一回、抜いて、移動して、なんとか水平にはならないものの赤城に対しては真っ直ぐ入る位置を見つけて、固定+若干振るくらいのビームとした。

周波数をワッチしてみる。ン!?少なくないか。今日は東京UHFコンテストがあり、昼間は空きチャンネルがないほどの盛況だったのにガラ~ンとしている。これはパスが開いてないのか、それともコンテスト疲れで人がいないのか。

ダイヤルを回すと、聞こえるのはモービルが数局。移動運用の帰りらしくラグチューである。熊谷あたりらしいが結構入ってくる。トラックモービルではないので、普段からMAX50Wは入れてないだろうから、確実にFBなパスはある。すると、鴻巣のローカルのフレンド局がモービルで話す声がガツンと入ってきた。すかさず、

「ブレイク~~!」

「えっエ!!!東吾妻!!!行っちゃったの?」

みたいな、

「出たPRTの変態行動」

みたいな感じのリアクション。恐らく20Wに8dbi程度のモービルホイップだと思われる、こちらの53くらいまで触れているらしい、こちらには55ちょいで来ている。ン!?相手にはもっと振れてもいいのに、なんでこっちの送りが弱いの?

(実は写真をよく見るとエラーに気づきます。位相が揃ってません。受信にはそれほどの影響はないようだが、ただ「送り」が問題。SWRは高いし、SWRロスと位相干渉ロスがデカい。ただ、パワーを入れれば、飛ぶので、、、これは後日、フレンドに聞いて分かった話でお恥ずかしい。位相ずれでQSOしてました。各局。申し訳ない。)

さて、実際の運用であるが、厳しいの一言。UHFコンテストが終わって、周波数が空いたのはいいが、今度はお客さんが居ない。結構、空振りCQを出しながらのQSOとなった。しかしながら、「分かる人には分かるポイントである」。固定局も聞こえないし、ロケの悪さから、移動QRVもない場所である。

「おおっ!東吾妻、出た!」

みたいなリアクションがある。感激のあまり、クラスターに上がった。


ただ、HFのクラスターショックとはちょっと違うかなぁ。重なって呼ばれるが、ずぅ~~と続く訳ではなく、すぐに飽和して終わってしまった。位相ずれでSWRが高く(とは知らなかったが)こちらも20Wに減力送信していたし、八木でないと取れなかったみたいだ。40W(ウチのTS790は実際は45W出る)突っ込むと、西東京方面まで飛ぶようで、後は27×4級の局はこちらが、20Wで出していてもFBなレポートをもらえた。耳の方が良い状態だったので、40W突っ込んでやれば、垂直系各局にもサービスできたかもしれない。ただ、発動発電機がないので、40WをFMで取り出すと、バッテリーが悲鳴を上げている。

う~~ん位相ずれ、、、勿体無い事をしたかな。それとUHFコンテストの後で、皆さん満足して電源をカットオフしてしまったようで。自分も仕事があったので夜のQRVになったが、昼だと山岳移動局もいて楽しかったかもしれない。

ワッチしいると

「赤城山ですか~QRPでもガツンと飛ぶでしょ。2.5Wでいいんじゃないの?」

みたいな会話。赤城山頂局と、どこかのQSOらしいが、同じ赤城山が見えていても、こちらは厳しい。ハイゲインなアンテナでないと、なかなか小さい信号は拾えない。ましては「送り」はイカレポンチなので、ある程度入れないといけないらしくて。

遠くは市原とできたが、こちらのアンテナがちゃんとしていれば、もっと色々な局に取ってもらえたかもしれない。赤城に当たって、伊勢崎あたりが一番ゲインが強かったようで、群馬各局には取ってもらった。逆に、高崎あたりは標高差と反射角からか、ローカルスキップしてしまっていて、結構厳しい。

鴻巣局が常置場所についたらしく、レポートをもらった、

「15エレの八木で57くらい振ってるかな。モービルで53くらいだったよ」

27×2×2局は、

「振り切れそうな勢いだね。みんな読んでくるよ~~」

結局、夜20時半まで運用してバッテリーが悲鳴を上げたのでQRT。う~ん。色々悔いが残った。また行きたい。



移動モービルの定番と言えば、昔は「デリカスターワゴン」「デリカスペースギア」ヘビーユーザーで「ハイエース、スーパーGL」。「カルディナ」は意外と使いづらいなぁと試行錯誤の上、一番良い方法を見つけた。後部をフルフラットにし、ちゃぶ台QSO方式にすると良いようだ。ちなみに、後ろのウィンドウから手を出すかドアを開けると、右後輪のタイヤベースで踏んでいる八木が振れる。難点はサンルーフ仕様なので背高が低くちゃぶ台式で座ると。悔しい高さで、頭があたる。う~ん。仕方ないよね。ただ、サンルーフ仕様は後端をチルトアップすると天井から同軸が出せるので便利である。


後は、今回はちゃぶ台式でデスクに余裕があったのでTS-790Sを持っていった。リニアをかます手間も要らないし、一回TS-790Sを使ってしまうとFT817+リニアには戻れなくなった。確かにデカいが、「気合を入れた」移動運用にはもって歩けないサイズではない。感度もFT-817で東京ハイパワーのインチキリニアをかました状態より感度はいいし、何しろ音質が良い。








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