2015年3月3日火曜日

IC-7100 に秋月のGPSユニットを接続する

移動用リグとしての役割をIC-706から引き継いで当局にやってきたIC-7100Mである。IC-706はVUをなかなかアクティブにやられているけれど、なかなかHFのQRVが難しそうにしている、地元の大学生YMさんの所へ行きました。

さて、IC-7100M(正真正銘のMですww)であるが。使って見たところ予想以上の性能で満足。半年以上FT-991と悩んだ甲斐があった。決定打は、フロントパネルセパレートであった。そもそも、セパレートできないと、IC-706のようにモービル運用ができないのでIC-706の後継とはならない。

そして、セパレートユニット側で全て制御ができ、しかもセパレートケーブルはフル結線のLANケーブルで代用できる。これで、セパレートケーブルと電源を捨て線として各所に配置する事により、モービル、移動運用、ホーム運用と、ユニット2つを持ち歩くだけで最適なレイアウトが可能というのが大きかった。事実、週末は車に乗るが、それ以外はシャック内に入っていたりもする。

さて唯一の不満というか「エエーーーッ」と思ったのはGPSユニットが標準で内臓されない事。D-STARやDVモード運用ではGPSデータを載せる事で相手局との距離がおおむね分かったり、モービル運用では。最寄レピーターを探すのには便利である。どうやらIC-9100もGPSは標準ではないようで。IC-7100もカテゴリ的には移動やモービルでの運用ができるが、固定機のカテゴリになるようである。

さて、オプションとしては、シリアル用接続ケーブルしか設定がないらしく、肝心のGPSユニットは市販のシリアルタイプのGPSユニットに、オプションの接続ケーブルを繋ぐように指示されているが、どうも、シリアルタイプのGPSユニットというものは、製造が終わりつつあるようで、ほとんどがUSBタイプで、ちゃんとコネクタが出ているシリアルタイプものは手に入らないようである。



で、、、まずは失敗例。と、、、ある、サイトでUSBのGPSユニットはUSB端子の中央の2線から、GPSシリアル信号が出ているとの話を見つけたのでアマゾンで5000円弱のユニットを入手して改造する事にした。BU353-S4というユニットが入っているようである。そして接続方法は

ID-31の取り扱い説明書

http://www.icom.co.jp/support/download/manual/pdf/ID-31_JPN_PRT_2.pdf

に直結式の接続方法が出ていたので、それを参考にUSBの真ん中2線のD+とD-をGPSのTXDとRXDにおきかえて、アースは共用。電源はUSBのバスパワーから取った。そして、GPSが動作状態で+3Vが出ている所がTXDだと思って配線。リグの設定を外部GPSとして、通信速度を4800bpsに。、、、、しかし。

結果見事NG。

測位しているようで、LEDは点灯~測位すると点滅と動作するも、どうも、これはUSB信号であり、PC内部で擬似的にシリアルにおきかえて、仮想シリアルポートで認識するようである。



5000円も払ってあきらめ切れなかったのか、どこかでシリアル信号をUSB信号に置き換えているのではないだろうかと、モジュールが出るまで、バラしてみたが、結局、モジュールそのものからUSB信号が出ているようで、シリアル信号をゲットする事ができなかった。

そして、早く見つければよかったこのサイト

http://www2.odn.ne.jp/jr1uti/d-star/data/GPS_IC-9100-v10.pdf

に秋月電子のGPSユニットを取り付ける方法が出ていたので、諦めて秋月のGPSユニットを入手する事にした。価格は2500円程。BU-353S4の半額である。ただし。ユニットのみである。

GMS6-CR6というユニットらしいデータシートはこちらにある。

http://akizukidenshi.com/download/ds/canmore/GMS6-CR6_v1.1.pdf

もう、あきらかにシリアルレベル出力 TX RX とあるので間違いないだろう。



そして、各サイトを参考にできあがったユニット。ユニットのご本尊はBU353-S4とほとんど変わらない姿なのであるが、バージョン違いだったのかな。ウチのモービルのVM4はUSBのバスパワーから取る機器用のUSBの形をした電源ソケットが前後席に複数ついているので、電源はUSBケーブルとソケットを使い、USBタイプのソケットからDC6Vを得る方法とした。そして、一旦、シリアルの口をつけるといいのだろうが、簡略化して、直結で2.5φのミニミニプラグを接続した(運悪く手に入らず、変換がついているが)。



さて、、、まずは動作試験。TXDから信号が出ているであろうか??TXDとアースにテスターを当てて計ってみると、1秒おきくらいに、勢いよくマイナス側へ振っている。マイナス動作はシリアルのRTS独特の動作である。USBの中央線はず~~っとプラスで振っていたのであきらかな間違いであった。



そして、IC-7100に接続。あっけなく、瞬時に衛星マークがついた。



GPSのステータスを見てみると素晴らしい事に室内にも関わらず、衛星を6~7個捕まえているようで、結構、高速で測位も終わった。これは使える。

最終的に箱に入れてこんな感じ。雑多であるが、モービルに積載されている状態である。
結局、アクセサリー端子の9Vからダイオードを連結して、減圧して6Vにレギュレートして給電とし、電源はリグ連動に。このBOXはGPSユニット、兼、送受信信号の接続も可能な構造に。上部のミニジャックに差し込むと、プリアンプがコントロールできたり、逆に外部機器からの送信信号でIC-7100Mを送信状態とする事ができる。







で、、、残ったUSBタイプのGPSは剥き出しのスパルタンな姿になってしまったが、PC接続用として使うようにした。PCにつないでみたら、こちらもあっけなく、簡単にGPS情報を受信しているようである。UI-VIEWとかをノートに入れて持ち歩くならPCにGPS情報が取り込めて便利なのだが、、、う~~ん。何か使い道はあるだろう。



0 件のコメント:

コメントを投稿