2016年8月28日日曜日

430伝搬実験夏の部 2016

随分と更新が滞ってしまったが。急なコマーシャルベース移転の関係で、ワサワサしていて、気づけば、春の430MHzFM伝搬実験から夏の伝搬実験まで、かかってしまった。今度のコマーシャルは不定休のため、異動したてで、落ち着かないうちはなかなか、自分勝手な休みは出しずらく。

しかし、ラッキーな事に伝搬実験の日となっていた8月28(日)は休みであった。無線関係の品物はいちおう引っ越し荷物に入れておいたし、邪魔なアンテナ類もなんとか収納しておいたのであるが、果たして、ほぼぶっつけ本番で、欠品なしでアンテナが上がるかどうか。大いに不安があるが、来年以降、不定休のままであれば、次回の参加がいつかも分からないので、とにかく、今回は可能なら何とか出ようとエントリーしてみた。

果たして、仕事明けの8月27(土)の夜は無理だったもの28日の朝は何とかゴリ押しで間に合った。資材に関しては、一度組んでいる余裕はなかったので、チェックリストを作って、一発本番で、設営したので、大きな忘れ物はなかったのだが。マイナーな所でIC-7100と安定化電源を繋ぐケーブルを忘れてしまった。そこは、もう、被覆を剥いて、カラげて接続するしかない。そうやって何とか、設営は完了。その時点で、28日のスターティングタイムは回っており、ともあれ、エントリーされている0チームのスケジュールを探す。



設営された25エレK1FOのスタック。前回の渡良瀬バージョンと大きく変わっていないが、直下のプリアンプが、埼玉の固定局をバラして発生した。川越無線のものに変えてある。給電部にビニールが被っているのは、設営時は小雨が降っていたので、防水としてある。実はK1FOの給電部はまだ完全調整に不安があるため、シリコンで防水してないため、雨に濡れてしまうとSWRが上がってリグのパワー制御が働いてパワーが入ってゆかなくなる。かなり見栄えは悪いが、コンビニ袋を被せるという手法がかなり確実。(これは渡良瀬チームOM直伝の技)

本来であれば、もっと高い所の山に登ればよかったのであるが。小諸市の御牧ケ原の丘の上の大きな溜池の上からのQRVとなった。ここは、周囲の山と絶妙な距離であり、0エリアの割には展望が開けている個所。溜池の向こうには消防か警察か、業務無線のレピーター塔も見え、界隈の電波中継にはもってこいの場所=山との離距離が程々でUHFのDXには脈がある。標高は800m程。

.....とお得意のPC解析をしている時間もなく、ただ1度だけ、通りがかって、覗いたことがあるというだけで、やってきて設営してしまった。

さて、実際設営して波を出してみて分かった、泣き所は、同じ0チームが飯綱のJA0MRW氏と粟島浦のJG11NXV/0局であり、お互いに大きな盾のような山が立ちはだかっていて、MCが取れないという悪条件、、、、orz。これは最後まで、響いた大きな弱点となってしまった。

しかし、リザルトとしては。2エリア三重、7エリア耶麻郡といったところ。3エリア東近江はよく聞こえていたのであるが、こちらから飛ばず。予想では坊主も覚悟したが、山の上ではなかったのに、よく飛んだという印象。

川越のプリに変えてから、予想道理というか、耳は良くなったのだが、今度は、パワーが足らなくて全然飛んでいかない感覚に陥ってしまった。何しろ聞こえてはいるのだが。QROは絶対しないというポリシーの元、あと2本制作ってのが目標であるが。今年の冬の課題かな、、、。

交信リスト

JA0MRW(MC局。交信可能であるものの同じ県内なのにMCとの通信が厳しい。)

JF2BKA/2
JR2UBW/2
JS2QIK/2
JG3UJH/2

JP1ESV/7
JI1GLP/7
7N4HJF/7

JK8OTL/1
JN1AQG/1
JN1JFQ/1
JE1CRG/1


交信ならず....

JG1NXV/0 >粟島浦村、、、取れなかった。
JL3CXJ東近江>コールサインもはっきり聞き取れ、クリアに入感するもこちらから飛ばず
JE9VWK/9 >厳しいながら、浮くと聞こえるもののやはりこちらから飛ばず

以上、我がホームチーム!?の渡良瀬グループとは当たり前といえば当たり前であるが、安定の交信であった。浅間山が程よい距離に見えていたので当然といえば当然であるが。

あとは2の奥、三重県と、7は耶麻郡。

やっつけ設備で出た割にはまぁまぁというか。あぁ、アンテナがちゃんと動作してるんだなぁ、、、と。今回は出られれば奇跡みたいな内容であったから。2の奥と7ができたから。とりあえず満足。引っ越しで機材を大きく破損はしなかったようだ。

次回はメンテナンスをして、、、もう2本作るための道具の引越が終わってないので、来年の伝搬には2×2になっているか否かは、怪しい所だが、間に合わなかったら間に合わなかったで、現在好調の25エレ、スタックVerの限界に挑戦するのもいいかもしれない。

0各局。準備不足と、ロケが悪く、大変なスケジュール運用となってしまいまして。申し訳ございませんでした。

1N各局。今回エリア移転という事で、こちらの準備不足を助けていただきましてありがとうございました。何とかQRVにこぎつけました。

、、、という事で、すったもんだで、滑り込み的に参加できた伝搬実験であるが。さて、次回は0の山ロケを探すか、休みを取って1Nに参加して、技術の修行に行くか、まだ半年以上先、次のシーズンの話なので予定は未定であるが、何とか都合をつけて参加したいものである。



今回の秘密兵器。引っ越し中に見つけた水平器。

これで、まっ平らな地面を探して踏みたてを立て、なおかつ建てた状態でも前後左右、とポールの垂直を合わせる事で。どの方向に回しても仰角が変わらなかった。周囲が開けているもののすり鉢ロケなので、周囲の山のトップめがけて仰角をつけたので、これがかなり効いたのかもしれない。




プリアンプは固定局から外した川越無線のものに交換。

いままで使っていたアンテンのものは予備に。430で移動するときは、何しろUHFの移動は、ハンダが取れたり、ケーブルが不調になったり、プリがイカれたりと、トラブルをおこしやすいので、アンテナ以外、リグ本体、ケーブル、プリアンプ、スプリッター、そしてローテーターと、本務機と予備機の2セットづつ持ち込んで、フェイルセーフとした。固定から外した物品が多いので役に立った。リグは耳の良いIC-7100Mをプライマリとして、TS-790Sを予備機とした。





アンテナを下げ、撤収準備にかかる。
夏休み最後の日曜日、素晴らしい高原の空となった。


ぼくたちの夏が終わった。