2013年6月25日火曜日

初期型IC706 7MHzバンド拡張改造

FT-2000の登場で活躍の場を奪われるIC706、、、ではありません。移動運用のメインリグとして第二の人生を歩んでもらう事になる。で、、、とりあえず、、、不調箇所があるので、オーバーホールできないかと井上に電話してみた所、

「MKIIGまでは修理できるんですが(無印の)706は製造後15年以上経ってるので部品がないので修理ができません」

と悲しい回答。ショップでテスターを当ててもらった所、6mと144MHz。それからFMが壊れているというので、直せれば直そうと思ったのに残念。144MHzSSBなんて、10W出力でも面白いのだけど。まぁ、修理が効かないなら無事に動作しているHFローバンドメインで使うしかない。

そこで問題になるのが7MHz。100KHzも大きく拡張されているのであるが、IC706で運用している時はさして気づかなかったのであるが、FT-2000になってから結構、拡張バンドでも交信している。7050KHz付近に移動局が現れ混信の嵐、通信もショートQSO中心。混雑はさらに続くのであるが7080KHz付近からはロールコールを中心としたラグチュー局が現れるので一般CQ局は下手に出るのを嫌う傾向がある。そして拡張バンドの7100KHz以上は一転、空いているので、比較的交信しやすいユルリとCQを出す局が現れる傾向にあるようである。

で、IC706も拡張化工事をしてみる事にした。拡張方法はググれば結構出てくるのとICOMにも改造方法のページがある。http://www.icom.co.jp/iuse/download_content/syuhasukakutyou/ic-706.pdf


で、まずは上蓋をオープン。スピーカーを外す。問題となる作業箇所は50W-100Wの切替スイッチの下についているダイオード。これを1個足す作業となる。D58という3本足のダイオードを足すのであるが、ン?!ん?!んん!!!


違う、、、。先輩諸氏のIC706と基盤のパターンが違う。これは一体、どういう事だ!早速また井上さんちwwwに電話してみると。

「調べてみます」

と丁寧な回答で、基盤の型番がB4688Dとなっている。どうやらこれは「超初期型」が実装している基盤のようである。発売と同時期に買ったので基盤が違うらしいが、

「指示書どうりにD58を足せば拡張されます」

との回答であった。更に見ると違う箇所があるのに気づくと思う。

50W-100Wの移動運用切替スイッチがないのである。これは2000年に再免許を受ける際に当時、電監から不備で書類が戻って来た。理由は「100W機」は移動局として免許できません。はぁー?である。最初の登録の時は免許しておいて、更新できないと言うのである。ああだこうだ、話し合った結果(当時TSSは存在していなかった)スイッチを撤去して50W固定化する事で免許してくれる事になった。そんなんで、切替スイッチが撤去され、50W側にジャンパー線が入っているのである。そして、今回の再開局申請では2アマの資格を持っていたので、一切何も聞かれないという顛末。今回はその件、ちゃんと書類に明示してあった。(ちなみに2000年の時は2アマだろうが3アマだろうが同じと回答された。)
ちなみに、小生の初期型は「LOW-HIGH」と表示されているが、次型以降の基盤は「50W-100W」と記載されているようでマイナーな違い。それから100Jと書かれているパーツの上の部分のパターンが違うのと、その上部を左右に跨ぐダイオードが1本無いのが違いである。

で、肝心の改造であるが、D58の実装がこれまた、米粒のような小さいダイオードで、ハンダ付けの難易度が高いと非常に評判が悪い。そこで裏技を使っている。もう、どうせ修理の効かないリグなので、何でもアリである。

これもネットで見つけたのであるがD58は3本足のダイオードであるが、実装するのは5つあるスロットのうちの左から3番目の空きスロット。しかし、ここのパターンは良く見ると、下がショート、連結となっている。

コレ、わざわざハンダ付けの難しいD58にしなくても、普通のダイオードで良くね?

という訳で、鉄道模型用に大量に転がっていたスイッチングダイオードを挿入してみた。初期型は最初からついている横にまたぐガラス管ダイオードが無いので、実装もしやすい。極性は写真の方向。D58をつける所の頭部分はハンダ付けしなければならないが、下の部分はCP3と書いてある所のCの文字の左上、右から2番目のホールに差し込めば良いので汎用のダイオードを使用しても「座り」が良い。ハンダ付けが下手糞なのは勘弁してもらいたい。こんな程度の腕なのだからDS58の実装は難しいと端から言っているのである。

うーーん。果たしてこんなインチキな改造で本当に拡張されるのか。


7050KHz付近から上にダイヤルを回していく、7080、7090、7098、、、「プッ!」と音がしたらアウトである。


んーーどうだ「7105」!

「しぃーーーん」

「行ったか。」

恐る恐る、マイクのPTTスイッチを握ってみる。

「TXの赤いランプがピコッ!」

あはっ。とりあえず、無事に拡張送信改造が完了したようだ。







※ここに書いてある改造内容は、全て自己責任において行って下さい。ここに書いてある事が原因で貴方の大切な無線機に重大な損傷が生じた場合も当方では一切責任は負いません。
この改造により、7MHz帯以外のオフバンド送信も可能になります(CB無線の周波数帯は発信しません)。オフバンドのビープ音がしなくなりますので、運用にあたってはオフバンド送信とならないようにバンドプランにはご注意下さい。
この改造により「厳密には」技術適合機種ではなくなりますが、TSSに問合せてください。






0 件のコメント:

コメントを投稿