2013年9月5日木曜日

アマチュア無線ライセンスの取り方

今回は、これから資格を取得してアマチュア無線をはじめようとする方向けのコンテンツ。


アマチュア無線とは、ライセンスが要る趣味であるが、どのライセンスを取れば良いのか。楽しみ方のHOW/TOは次回に回して、今回はライセンスについての話。ライセンスというが、「国家資格」であり「国際資格」でもある。罰則もあるという事を念頭に入れてもらいたい。でも、まぁ、国家資格の中でも一番「気楽に、簡単に」取れる資格でもある。また従事者免許は生涯資格なので更新がない。上級資格を取っても下級資格の免許は返納しなくても良いので、小生は4級を高校生で取ったので、その頃の写真のままである。小学生で取った人の写真はかなりウケる。若くして上級資格を取った70歳過ぎの方なんかは、職務質問を受けて免許を提示しても信じてもらえず、署まで連行されたという笑えるんだか笑えない話もある。

話が混同するといけないので説明するが、アマチュア無線は「従事者免許」と「無線局免許」に分かれており、「従事者免許」は生涯有効であるが「無線局免許」は5年毎の更新が必要である。「無線局免許」を得るには、従事者免許のクラスによって許可される、出力、周波数、モードが記載され、無線機を登録しなければならない。そして、資格を超えるパワーを出せる能力のある無線機は登録できない。




さて、話は反れたが、初めて取る「従事者免許」はどのライセンスがいいかと聞かれると、ズバリ3級ではないのかと思う。

3級アマの何がいいかというと「50Wが許される」事である。4級はVHFとUHFこそ20Wと実用域の出力が出せるが、HF帯において10Wと、非常に限定的な出力となる。従事者ライセンスによって局として許可される無線機が変ってくるので、3級が取れる実力があるのに4級を取ると不本意に出力の低い無線機を買う羽目になるのである。3級に許可される50Wとは自動車に積載させる場合やハンディ機などとして、持ち歩く局、つまり、「移動する局」として認可される最大値であり、更に上級の2アマ、1アマを持っていても「移動する局」として申請すると、50W迄しか認可されないのである。では1アマ、2アマの人はどうしているのかというと、同じコールサインで「移動する局」と「移動しない局」の2つの免許を持っているのである。

50Wも許可されれば、430MHZや144MHZは「移動しない局」、固定局でさえ最大値だし、HF帯も国内通信なら充分に全国に飛んでいく。アンテナがちゃんとしてれば、パイルにもそこそこ勝てるし、CQを出す側なら全く問題ない。実にパフォーマンスが良い。

後は忘れられがちな部分であるが、4級では出られない、18MHzと24MHzのWARCバンドというバンドに出られる。マニアックなバンドであるが、18MHZは21MHzと14MHzの間で安定感のあるバンドで使い安いバンドであり、24MHzもまた、21MHzと28MHzの中間的性質でマニアックな人気のあるバンドである。コンディションに左右されるHFでは色々なバンドにトライできるのは非常に楽しい。


さて、問題の取得方法であるが、講習会で4アマ、3アマと取っていくというのが、「絶対に落ちない」方法である。詳細はJARDのページ

http://www.jard.or.jp/media/course/course.html

をご覧いただければ分かると思う。フォークリフトの技能講習みたいなもので、極端な話、居眠りを我慢して座っていれば、3アマまでは取れる。最後に試験はあるらしいが、フォークリフトの試験のように、答えを教えてくれるらしい。合格率が99パーセント程度。100人受けて1人2人、落ちる程度の確率らしいので、落ちたという人はよほど事情のあった人だろう。ただ、3級まで取得するには、4級から順番での取得が必要で、講習料だけで、両資格合わせて、3万5千円程と、高額になるのと、時間がかかるのが難点。

一方、一般試験での日本のアマチュア資格は「飛び級」が認められるので、リーズナブルに一発試験で、すぐに中出力の免許が欲しいなら、いきなり3アマから試験で取るのが良いようである。心配なら4アマも一緒に受ければ良い。実は4アマの方が問題バリエーションが多いらしく、どうせ暗記するなら、3アマの方がやりやすいとの話も聞く。4アマ、3アマは毎月、試験をやってるし、月に一度、飛び込み受験もできるので、比較的受けやすいと思われる。

まぁ、自動車の免許と同じで教習所に行くか、一発試験を受けるかという選択ができます。また、2級、1級の上級資格は一般試験しか存在しないので、昔の自動車の2種免許と同じような扱いですね。


理系が嫌いな人向けにお奨めの参考書は断然コレである。歴史と伝統の初級HAMの攻略本、通称「完マル」。昔は4級本であったが、3級まで対応しているようである。小生もこれで4級から入門した。20年前、高校生の頃、皆が読んで使って、大抵、一発で合格していた。理系が苦手なら覚えてしまうに限る。色目をつけて、工学を勉強しようとするからかえって難しい。何しろ、この本、安い。講習会受けると思えば、かなりのコストパフォーマンスである。




そして、どういうトランシーバーがいいかと言うと、昔なら、144、430MHzのハンディ機というのが相場だったが、今はお奨めできない。多少お金がかかっても、HF~430MHzまでをカバーするポータブルマシンの50W機がお奨めである。はじめてハンディ機のスイッチを入れると144、430では、交信相手の少なさにビックリするであろう。交信相手がいないのではなくて、付属のアンテナがショボいのである。アレは山岳に登った時や広大なフィールドでないと使えない。最低限ベランダのモービルホイップに繋がないと聞こえないし飛ばない。そんだったら、ポータブル機でいいじゃんって話である。そして実は、難しそうでもコツさえ覚えれば、HFはヘボいアンテナでも良く飛び、交信相手も沢山いて、結構楽しめる。7/21MHzとかの、テキトーな長さのダイポールで充分。何しろ安い。ダイポールが無理ならモービルホイップを水平に振り出すだけでも使える。


実質の入門機としてお奨めの、50W機のラインナップ。八重洲さんとiComさんどっちを選ぶか迷うが、このクラスを買っておくと間違いがない。HFから430MHzまでサポートされる。430MHzはiComさんの方がパワーがあるようだが、八重洲さんの方が値引きがいいようだ。もっと安くてパワーのあるモービル機やパワーはないけど手軽なハンディ機が存在するが、VU帯FMにしか出ないという割り切りが必要である。D-STAR運用とか考えるなら、そちらの方が良い。



現在、値下げ率抜群である。定価こそ高いが9万円弱で売られているようである。やや筐体が大きめでドッシリしたタイプの50W機で、DSPもチューナーもついてと。、、、但しVUはサポートされない。





では2級と1級とは何か、これはある程度の熟練を要する資格で、世界を相手にした交信(DX通信)を目指す資格でもある。試験にも国際法規の問題が課せられている。小生も4級を取った後にすぐに2級を取得して持っていたが、実際、5年ほどはベアフットに甘んじた50W以下の運用を続けていた。学生身分で固定局を持つというのが難しいというのもあったが、100Wを超えるとインターフェア「電波障害」のリスクが高くなり、一度、障害を出してしまうと、近所付き合いから無線を続けられなくなる等、社会的責任も重くなって来るのである。インターフェア対策はお金も労力も知識も要る。そして人付き合い、近所付き合いが悪いと干されてしまう。難しい資格である。小生もそろそろ、タワーを上げて、ビームアンテナを使い、高出力と、再開局から半年で考えるようになったが、200Wを超えると局免許に実地での落成検査が課せられ、極端に難しくなるので、1級を取得したからといって、そう簡単にパワーアップできるものでもない、厳しい現実がある。


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