2013年1月8日火曜日

DCCはなぜ普及しないのだろうか


 なぜDCCって日本では一向に普及しないのであろう。小生が模型に復帰して3年。DCCの存在が復帰を決めた理由の一つでもあるが、それをとりまく状況は全く変っていない。
DCCで何が便利か?大抵の人は、DCCは電気が苦手だから嫌だとか言うが小生は逆である。だいたいアナログの方が配線が面倒ではないだろうか?必要な機関車を動かすのにギャップを切ったり何台もパワーパックを使ったり。その点、DCCは位相にさえ気をつけておけば、ポイントの切り替えだけで必要な機関車や列車を呼び出して運転できる。ポイントは機械的に切り替えるだけである。
 
その他できる事いっぱい。



まずはPCと連携した制御。
電車でGOコントローラーなんかも使えたりする。




アンドロイド携帯を無線スロットルとして動作させる事も可能である。

そして歌う電車、サウンドを発する事もできるのがDCCの最大の特徴。



かなり敷居は高いがこんな事までできる。



DCCを難しくしている理由として、DCCフレンドリー製品ならともかく、それなりの工作が必要になってくる。ハンダ付けができれば問題ないのであるが、それでもボルトオンという訳にはいかない。しかもデコーダーは安いものでも4,000円はするときた。ちょっとした動力車の値段がする。サウンドデコーダーともなると1万円はする。(もはや車両セットの値段)しかも配線ミスやショート等、何らかのショックで高価なデコーダがパァになりやすく、壁を高くしている。



それらの工作を、優しくするのがKATOのEM13フレンドリーデコーダー。価格も実勢で1900円位と安い。問題がない訳ではない、先頭車のライトを点灯させるにはFL12という1400円くらいのデコーダーが別途必要で、整備価格を押し上げている。ちなみにDCCには常時「交流」電流が流れているので、前照灯と尾灯は進行方向に関わり無く、両方とも点灯。室内灯を組み込んである場合は常時点灯しっぱなしになる。そこで、ヘッドライトを進行方向に合わせて点灯させたり、明滅できるのがFL12。室内灯の制御ができるのがFR11である。、、、が、全車につけると破産してしまう。結局はON-OFFスイッチをうまくつかったり、室内灯は点灯しっぱなしと、ある程度割り切りが必要なようである。荒療治ではフレンドリー車でなければ、後でデコーダーを入れるとして、尾灯はブッチしてしまうというテもある。

写真は小生のE127系DCCフレンドリー車であるがM車先頭車であるため、EM13とFL12が両方組み込まれている。モーターの下に差し込まれているのがEM13動力車デコーダー。左側にチラリと見える基盤がFL12先頭車デコーダー。まぁ、車軸を外したり面倒な作業が入るがそれでも上の写真のように大掛かりに分解したりハンダ付けする必要はない。差し込むだけ。





実際はどんな入門キットを買えばいいの?という事になるが、KATOのD101入門セットで充分であろうか。小生、はじめは、ネットの情報に翻弄され、最初はいいセットを買った方が良いとい情報で、KATOではスーパーチーフとして売られている6万円以上するセットを、アメリカのサイトから個人輸入で買い付けたものを使っている。結果、半額以下になったがKATOのD101セットも安いなりにも、以外にツボを抑えた設計になったおり、今時のLCD表示という難点を除けば、入門セットとして問題ないと思われる。KATO等、デジトラックス系のコマンドステーションはLOCONETが使えれ0ば、結局は後で、DT402などの高機能スロットルも装着できるし、PCとの連動も、双方向通信もできるし、必要最低限の装置は備わっている。

注意しなければならないのはLOCONET(ロコネット)はデジトラックス系メーカー(KATO等)独自の規格なので、海外でメジャーなメーカー、MRC、ESU、LENTSの制御システムとは互換性がないので注意。但し、勿論、車両の互換性は特殊規格のメルクリンを除けば、万物、OKなので、車両はどこのメーカーのコマンドステーションの傘下でも走らせる事ができる。







うーーん。ただDCCの最大の問題として


国内で扱っている代理店が極端に少ない。


まずは定価ベースながら、KATOのホビーセンターには、コマンドステーションからデコーダーまで一式が置いてある(値段は高い)。街中の模型屋にデコーダーがあるかと言われるとほぼ皆無。知っている限りでは秋葉原のポポンデッタには、フレンドリーデコーダーは常備してあるようである。
その他、通常タイプのデコーダーや、コマンドステーションとなると、いよいよ通販でしか手に入らなくなる。アマゾンなどにも時々出てきたり、常備してある店もあるようであるが、ここは、根気よくポチポチしていくしかない。

後は決定打は海外通販。2、3万のまとまった予算がある時は海外から直接輸入してしまった方が時間はかかるが安いし選択肢が広い。何しろ、「何で日本にはないものがこんなに沢山あるの?」といいたくなるほどラインナップが豊富。送料がだいたい4000円強かかるので、採算ラインは2万円といったところか。小生はボーナス時期等、まとまった資金のある時に買い付けている。

しかしながら、海外サイトが初心者にとっつきやすいはずもなく、これもDCCの壁を高くしている要因の一つであるのであるが。

まぁ、正直、小生の鉄道でも完全にDCC化された動力車ベースで車両は5台のみ。やっぱり、デコーダーが高いのは障壁である。苦肉の策として、今年より、運転線が準、常設のレイアウトとなったのであるが、内側線をDCC、外側線をアナログとして、分けて運転できるようにしてあり、どちらのバージョンの車両もすぐに運転できるようになっている。






ちなみに、大抵のDCCデコーダーにはアナログモードというものがついており、DCC車両をアナログ線路に置いても、アナログ車両として動くようにはなっている。その逆もアドレス00といって、動力車1台のみ可能なのであるが、モーター負荷の問題もあったり、TOMIXの車両は危険だったりで、あまりお勧めできない。







1 件のコメント:

  1. それぞれのメーカーが主導権争いしているようじゃ無理

    後は、必要と思っているユーザーも少ない

    加工が面倒臭せぇに尽きる

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