2013年7月15日月曜日

海の日は電波釣り

ねぇ村長安いグラスファイバーの釣り竿ない?


釣り好きの村長殿に御指南いただき、リサイクルショップを見るとあった。その名も「北斗星」渓流釣用の竿らしいが、たったの1000円。今、扱っている竿はほとんどがカーボンのようであるが、2本あったグラスファイバー製のうちの程度がよく、かつ折りたたんで縮めると30cmほどと、リュックに入るサイズなのでGood。ついでに三脚も釣具屋でセールしていたので1000円ほどで入手。写真はセッティングした模様。さて釣りに行きますか。

ヲイ。自宅駐車場だろ。


いやいや、釣りといっても「電波釣り」。俗に言う「釣り竿アンテナ」。もう何しろ工作が簡単でかつQRVもQSYも簡単なマルチなアンテナで「飛び」がいいやつなんて、都合のいい条件で色々考えたのであるが。釣り竿の長さが3mちょいなので、エレメント長は3mとして、ATUの助けを借りてマルチバンドにQRVする方法を選ぶ事にした。俗に言うロングワイヤー。


接続部の様子。あり合わせの材料感満載であるが、0.75Sqのビニル線を垂れないようにヘリカル気味に釣り竿に巻き、Mコネクターから若干出ている同軸に繋いである。芯線部分をエレメントとなるビニル線に。アミ線部分をグラウンドアースとして、カウンターポイズ、または、モービルの金属部分に接続するという簡単なもの。それをATUは東京ハイパワーのHC-100ATに繋いである。


リグはFT817を使用しているが、IC706のパワーでも耐えられるように、釣り竿に対して若干重めのビニル線となっている。

フィールド用としての設計だが、IC706を使った移動運用にも耐える設計とした。また、エレメント先端には平型端子を接続しており、ローバンドでもう少し長さが欲しい場合に延長できる構造とした。

ローバンド用のローディングコイルも考えたのだが、マッチングは取れるようである。もう少し延ばしたい場合は先端にコードと紐をつけて延ばすか、ローディングを入れるかだと思うが、、、。とりあえず飛んでいる。



さて、釣ってみますか。真昼だったので、エレメント長に対して、丁度良いはずの21Mと18Mはクローズしているようで全く何も聞こえず、エレメントに対しATUで強引にマッチしているので不安であるが7MHzにQRVしてみる事にした。バンド内は非常に賑やかである。オープンしている。

まずはCQ。かなり出してみたが、珍しくないホームQTHからの珍しくもないショボ波に誰も取ってくれない。ではと、呼び出し側に回る。何しろガツン!と来ている局を探した。するとゼロエリア、小千谷から59+で入ってきている。これだと思ったが、パイルである。いやぁ、、、まいったなぁ、、、

「JH1PRT/QRP」
「PRT/QRP」

と呼べど暮らせど、必ずハイパワー局が被っている。しかも相手局のコールバックのタイミングが早く、後ろにズラせない。地道に呼んで行くしかない。めちゃくちゃ遠い局ではないので、パイルの谷ってのがいつか訪れるはずだ。呼ぶこと10回くらい呼んだであろうか、

「PRT局、プリフィックスどうぞ?」

「釣れた!」

「小千谷市から59です」

との事。いやぁ、、、一時は電波出てないんじゃないのって不安に思ったが、FBなレポートを貰えて安心した。しかも笑ってしまう事にご覧のようなロケーション。自宅の駐車場、家の谷間から吊り上げて「59」をいただいた。相手局のアンテナも良かったのかもしれないが、とりあえず、使えるアンテナの感触は得た。



これが今回製作の一式。FT817にATU、シールドバッテリ、釣り竿と三脚ワイヤー類。緑色のアース線はカウンターポイズである。今回は、竿と三脚とエレメントしか買ってないので、3,000円くらいかな。

チャリンコモービルにもトレインモービルにも持っていける。パワーが欲しければリュック容量的にはまだ余裕があるので、IC706も入る。三脚と釣り竿はカメラ用の三脚ケースに入るのでリュック横にドッキングできる。


IC706まで入れてフル積載の状態。外見はいつもの「テツ」スタイルである。ここからあの釣り竿スタイルに発展できる。もっとも、セッティング5分以内。手軽にQRVする場合はやはりRHM8Bが一番であるが、もう一押しといった部分と、IC706のパワーにも耐えうるアンテナという事で今回の工作。

うーーん、いつ運用しようかな。しかし、、、、暑すぎる。フィールドでは死んでしまう。








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