2013年7月4日木曜日

文系的アマチュア無線理解度

文系の足りない脳みそを絞り出して、お勉強を進めている。文系君はとりあえず(答えを覚える)理屈は後で調べる。が鉄則である。いちおう法学部を出ている身、法規はお得意である。サラサラっと(それで法規で落としたら顰蹙)。まぁキーとなるのはいかに無線工学を落とさないかにかかってるのだが。アンテナや無線機の理論は運用経験から来る理屈で分かるにしろ、難しい方程式はアウト。とりあえず答えを覚えるしかない、、、。工学でも経験で理解できる記述穴埋め式の回路や理論をいかに掘り下げられるかである。理系でないので、本気で回路の方程式の計算問題から向かったら、発狂して、本ごとブン投げてしまう所である。






小生、高校時代、放送部にいたので、男子は従事者免許保有率がやたら高かった。恐らく5割以上の男子が持っていたのではないだろうか。4アマは簡単だった。わざわざ高い講習会を受ける人間は皆無で皆、答え丸暗記で免許を取得していた。

「男子は」と書いたのは男女比で男2:女8くらいの部活で、男はメカオタク。女子の半数以上は女子アナ志望っぽいような姉ちゃんが多かったという、今思うと夢のような世界だったからであるが。(・・・かなりいい思いを、、、)それは放り投げておいて、

その中で、無言でリグを持ち込み移動運用している後輩がいた。ヘッドフォンを被り、黙々と電鍵を叩く姿は明らかに4アマではない。やがて、フォーンで運用を始めたがFMしか知らなかった小生には目新しく感じるHF帯SSBでの交信、

「ジャパン××ワン××チャーリィ、、、キタアダチグンポータブル、、、。了解。ジャパン××セブン×××、、、、と」

半端なく遠くと交信している、、やがて、、、

「すっごーーーい!2級。しかも飛び級で取ったのぉーー!」

という女子部員の黄色い会話。当時無免だった小生、聞き捨てならなかった。意外というかかなり負けず嫌いな所があるようで、

それが高校3年の時だったから、まずは4級取得。これは楽勝だった。丸暗記が完全に使えるし、本当に暗記した問題しか出ない。

それから1年はとりあえず実戦を積んだ。リグは友人から無期限リースみたいなもんで借りたスタンダード(現、合併して八重洲)のC460というハンディ機1台で開局。アンテナも色々自作した。そうやっていくうちに文系脳でもある程度、電波や送受信機の理屈が分かってくる。


430に夢中だった頃。たったの5Wしか出ないハンディリグ。横にあるのは高校の部室に転がっていたチューニングがダイヤルの正体不明のハンディ機。当時ニューカマーは430でハンディ機でデビューというのが定番だった。





そして3級は眼中になかった。2級の試験。今思えばかなり必死こいていたようであるが、何しろCWの聴き取りがあったのが、大きな壁であった。半分、机に向かって半分、「カセットテープwww」を回して聴き取りの練習。

迎えた試験。

「通った!」

という実感があった。自己採点で点数超えてるし、CWを派手にポシャってなければOKだ。

そして通知

「合格」

もう無線機(本体)を選ぶ障壁はなくなった。当時センセーショナルにデビューしたIC706を購入。こんな小さなリグでHFから2mまで出られる。しかもHF帯は100Wという小型の筐体には信じられない出力。但しリグは1台しかないので、50W移動局開局だった。時期を同じくして3アマが50Wに引き上げられ、移動局だった小生は14メガという非常に特殊なバンドに出られる以外は何の得もない免許となってしまった。

迎えた大学時代。男女比 男8:女2の鉄研に入部。(女2というのも奇跡なのであるが)

モービルに搭載したIC706に2mSSBで、ガァガァ、、、、、キュィィィィン!!!!!というチューニング音を鳴り響かせ、

「セブンキロワットフォア、、、!!!!、、、ポータブルゼロ、、、ウオヌマグン!!!!」

とガナる小生に当時付き合っていた娘に(ここでもお前、いい思いしてるのか!)それは投げておいて、、、



「ちょっとぉ!ウルさいんだけど、出かけた時くらい、ムセンやめて貰えるぅ?」


ガァァァァァァァン


高校時代の黙々とSSBで交信していた彼のカッコイイ偶像が崩れ去った瞬間であった。


そして高校時代からの夢だった朱鞠内湖の湖畔にダイポールを張り、

「コチラセブンキロフォア×××ポータブルエイト ウリュウグン!!」

と運用する事も、「モービルでエイトに行き」ながら助手席のYLのガン光に夢と消え、、、、。IC706も埃をかぶってゆく。



北海道の原野を颯爽と走る我が熊谷ナンバーの初代カルディナ。1998年の撮影。申し訳なさそうにホイップが付いているのが確認できるが、横のYLのガン光が、、、VUでさえ、運用できない。YLとは「ヤングレディ」の無線隠語。2シーターやナンパなクルマの事をYLを「乗せる」クルマと言う。「乗せる」に強い隠意が込められているのに注意。

「昔、プレリュードってモービルがあってさぁ、あれ、YLを乗せる車だよな~」
「あぁ!?××ちゃんの場合、違う乗せるだろ」

、、と、ローカルのラグチューを聞いていて爆笑。

納得できないが礼儀で「オバさん」にもYLと言わなければならない。HFの7MHz帯でYLのロールコールの時間というのがあるらしく、聞いてみると、朝9時を過ぎて旦那が出勤した後のオバさんの井戸端会議の様相。旦那のスーパーマッシーンを出勤後の空き時間に設備共用で使ってるのだろう。J×3、2、1、7、8、0、9、4、5、9と日本列島を1週して相当強力に入感してくるwww。我々も前述のようなエゲつないラグチューをするが、まぁぁぁ。「オバさんYL」の会話もこれまた、、、強烈で。

YLが進化し結婚するとX(エックス)と言う。だからYLロールコールはXロールコールに近いが、本当にYLかもしれないし、Xは(奥さん)の意であるから、個々人事情があるから、やはりYL言わなければならない。大抵YLからXに変化した段階で「鬼」財務省になる。Xから2世が生まれると2nd(セカンド)と言う。更に財政を逼迫させる要因となる。症状としてはまず、リグが買えなくなる。ヘソクリ引っ張り出して、黙ってFT-2000を買ってしまったが値段は絶対厳禁。あとは2ndがまだ値段とか物の価値が分からないのが幸い。チャーーンス!は逃さず躊躇なく金を使うのもテツ趣味と同じく、妻子持ちHAMのコツである。更なる、コツは、テツにおける旅行と鉄道模型と同じで幼少の頃から連れまわし、触らせて、免許を取らせてしまう事らしい、、。ヨーロッパやアメリカでは、ライセンスを持つ限られた者のみに許される、健全な趣味ですから「健全な」。キングオブホビーで紳士の趣味とされる鉄道模型と同じですワ。過剰な酒、煙草で浪費したり、パチンコでジャンジャンバリバリしない分健全といい聞かせて、、、、。

ちなみ男の場合、運用初心者のニューカマーはYM(ヤングマン)、熟練の大先輩はOM(オールドマン)という。だからって小生の事はMMとは言わない。

かなり無線隠語に話がそれたが。まぁ大抵字数を減らしたいCW(電信)で略字で打つための隠語ですな。それをフォーン(電話)でも使う慣習である。YL系ネタはワッチしてると爆笑ネタが多いので覚えておくと良い隠語。




さて、話を大学時代に戻して、男連中も本当に文系のヲタクばかりで、せいぜいカメラに詳しいくらい。せいぜいというか、撮鉄ヲタなぜカメラだけにそれもスチルカメラにだけ異常に詳しい。高校時代の同僚だった本当の電子AVヲタクは、スチルだけに限らず、AV(アダルトではない、オーディオビジュアル)、電子機器全般に詳しい。まぁ、大学時代、HAMの魅力に同意してくれる人は皆無だった。まぁ、お得意のIC706で朝鮮中央放送を聞かせてやったのがウケたくらい。せいぜいBCLに毛が生えたような人間がいる位だった。以来、ヲタク稼業は、テツ一筋15年。無線局免許は一度更新したが2005年あたりに失効した。

何だよ結局、、、女子にモテたい横縞な願望で趣味を変えるの?って昔の自分に言いたいが色々なファクターが重なりあって、急激な無線離れが進む時代に突き進んでいたのである。自己PRはインターネットで、知らない人の出会いも掲示板で、ブログで、ツイッターで、、、とにかくめまぐるしく時代は移った。


しかし、今回、本気復活したようだ。壮絶事故で時間が有り余ったのも理由の一つだが、、、ホームの設備が充実していく。免許を2枚持っているので、万一ここから出るにしても田舎ロケーションのハイパワーなセカンドシャックとして使えるのが拍車をかけている。

「ジャパンホテルワン!!」

、、、と畏れ多いコールを戴いたのも、火をつけた。そして交信で出会うJH1の人もUHF帯では、聞いてみれば、ほぼ半数位が小生のようなカムバック組である。聞いてみれば同じようなQRT期間。みんな頑張っている。OMとはいわないが、せめて第2世代くらいのJH1をめざし、、、あくなき挑戦の日々、、、。





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