2013年7月22日月曜日

アンテナ総括

当局のローバンド用のショッボイアンテナを総括してみる事にする。

まず、一番素直なのは7MHZのダイポール。高さが低いのでだいぶ周囲の影響は受けているものの、フルサイズであるので、リニアな出力感がある。ただ、展開角度が120度くらい北を鋭角にして、ついてるのと、若干の傾斜がある。富士山方向に向かって窄む形状であるので、その影響は輻射が集中する側の西側2、3、4、5、6方面が強く東北、北海道方面の7、8が若干弱いというのは感じる。そもそもビームでなければ地面に近いDPは側面の輻射もなくならないので、側面にあたる0、9が切れてしまうという事はないようだ。



問題児はコメットのマルチバンドGPのCHA-250BX II。これは癖がある。垂直系は打ち上げ角が低くてFBというのが定説であるが、確かに「受け」ている感じは良い。給電部でのロスを感じなくもないが、FT-2000のプリを入れると例えSが2とか3でも、自然な感じで、Sメーターがググッと9くらいまで振ってくる。問題はこういう局に対して呼び出し発報してもまず取って貰えない。やっぱりプリなしでSが5以上振っていないと駄目なようである。パワーが足りないというか、給電ロスがあるという事だろうか。

失礼ながら、呼び出す時、相手局の情報を検索してから発報する事があるのであるが、50W局や移動局との相性がすこぶる良い。21MHzくらいまでは移動局でもワイヤー系やシングルエレメントを使っている事が多いだろうから、相手局と、100W入力しているこちらの信号強度はほぼイコールとなる事が多いようである。すなわち、給電部でのロスが消費電力比で2倍近く、2db近いのではと推測する。200W入力しないと、100Wにおける垂直アンテナ本来の性能を出し切るのは難しいのではと、、、まぁ、現在申請中なので、そのインプレは後日。

後は打ち上げ角の問題か。垂直は打ち上げ角が低くて良いのであるが、水平系と思われる1エリアの他の局が59で受信している電波もこちらでは上手く取れていない事がある。これは、こちらの落下点が遠いようで、通信距離が近い時に多いようである。試しに21MHZで調子の悪い時、7MHzxのDPに切り替えるとSがググッと上がる事がある。(現在、外付けチューナーは移動用として、外してしまったのと、200W化で使えなくなるので、うまく同調させないと高調波動作はもうできない仕様になっている。)逆に500Kmあたりを境に遠距離は少エレメントの八木と対等のゲインを得る事もある。近距離DXにその傾向があるみたいだ。

6m、50MHzバンドの性能は最悪である。近距離は偏波面の違いで交信が上手くいかない場合が多く、遠距離は5エレメントとかが普通に使われるこのバンドではかなう訳がない。あまり6mに出ていないのでアレであるが、Eスポが出ればあまり変らないとは言うのであるが、他のインプレを聞いてもモービルホイップ以下みたいな評価も出ている。6mにおいては、こちらからCQを出していかないと駄目なのかもしれない。

ただ、メジャーバンドもWARCバンドもこれ1本でOKという性能は素晴らしい。18とか24MHzに全く気にしないで、QSYできるというのは便利である。特にWARCバンドの18MHzはゲインも良いようで、バンド事態も開ける事も多いし、人口も少なくパイル率も低いので、便利である。

やぱり、マルチバンドGP>マルチバンド八木>モノバンド八木、とFBになっていくのは当然で。このアンテナは入門用として、不満点をよーく考察して、将来上げる八木のバンド選定の参考にするには非常に良いかと思う。いかんせん、八木は買うのも単価は高いし作るにも手間がかかるので、狙うバンドをよぉ~く考えて選定した方が良い。



後日談

200Wが認可されました。250W/SSB/PEPと書かれているので、耐入力ギリギリ。真空管アンプを使っているので、許容誤差で220Wくらい出る事があるので、実にギリギリ。アンプのSSB性能がいいのかなぁ、純粋に2dbのアップ以上のパワー感を感じる。

まぁーーー。受けと飛びが、イーブンといった所かもしれないが、意外に飛んでいる気もする。CQを出すと受信の方がショボいような気もする。CQ運用時は若干シボリ気味にしておかないと、相手には59で飛んでいるのにこっちがプリ込みで57になってしまったり。ありゃ!?給電部のロスのカーブが良く分からないなぁ、、、100Wを超えると、純粋に50Wくらいのロスのカーブになってるのか?

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