2013年5月13日月曜日

塗装ブース



突然ですが、塗装ブースの話。入庫してるのは、可愛そうに、去年から放置されてしまっているYS11。飛行機モデルって実は形が組みあがってしまえば、後は細かいパーツの取付なので、最初の方に塗装工程のヤマを迎える。まぁ、1/144飛行機は年間1機くらいペースで増やしていく予定なので夏ごろまでの竣工をお待ちいただきたい。

さて、今回の本題は塗装ブース。小生、本当はエアブラシが欲しいのであるが、今だ「スプレイヤー」それほど頻繁に塗装する訳でもないし、、、等と思いながらも、毎度捨てる缶の多さにそろそろエアブラシが欲しいと思うこの頃である。しかしながら、自作の塗装ブースは持っている。

コレかなり便利である。塗装ブースができる前は庭先で、風向きを気にしながら、スプレーしていたのであるが、変な方向に風向きが変わって、塗装がボッテリしてしまったりで上手くいかない事もある。

風に舞って来た埃がついて

「イラッツ」

そのうち、コテッと落として土が付いて

「イヤァァァァ!!!!」

という経験はないだろうか。モデラーにとって吹付塗装ほど、家族に対して肩身が狭いものはない。マンション暮らしならなおさらである。

しかし、自作、簡易ながら塗装ブースがあれば、風向を気にせず快適に塗装。塗りムラも少なくGoodである。既製品の塗装ブースも出ているが、「塗装ブース」でググってみると、ホームセンターで買える換気扇とか、後は、ダンボール、ダクトといったリーズナブルな素材でも簡易的にできてしまうようで、先輩諸氏、それぞれの事情に合わせて色々な自作塗装ブースを持っているようである。

今回は小生のブースの紹介。






笑わないでいただきたい。超簡単。ダンボール製。それにファンを搭載しただけである。家にあった部材だけで作ったので制作費はほとんどゼロ。これでも立派に塗装ブースとして動作する。




排気用に使っているのは園芸業務用Suidenの「すくすくファン」。
名前こそ「すくすく」とついているが、植物が「すくすく」育つように送風するため、温室を換気するためのファンでAC100Vのファンとしてはかなりの強風。というか、「暴風」。たまたま家にあったファンを使用したので、普通に自作するにはホームセンターで安く売っている四角い「換気扇」で充分だと思われる。

塗装ブースに使うにはオーバースペックかと思ったが、使ってみたところ、やはり、「強」モードでは強すぎて、噴霧がシャープになりすぎる傾向があるようである。「弱」モードで使うと程よい吸引力のようである。

ブースそのものは、作業スペースの都合でダクトを直角に配する構造で、使用時は窓を開ける。直角に曲がっているが、吸い込みムラなどは出ないようで、問題ないようである。そして、



そのままでは仮設感バリバリだったので塗装ブースの窓ユニットも自作してみた。窓ユニットなんて大そうなものではない。ファンに取り付ける窓枠。材料は何てことはない、ホームセンターにある1×3材と、レイアウトの余りのベニヤを駆使して枠を組む。ファンが入る場所はジグソーで円形に抜き、アクリル板で彩光窓を付けてみた。


ファンを取り付けるとこんな感じ。なんか、内装レス、打ち放しの納屋の内装とマッチしているような。このファンはスイッチが隠れてしまう位置にあるので、電源ラインに手元スイッチをつけて、手元でON、OFFができるようにした。


ブースも取り付けてみる。窓の高さに揃えたので塗装ポジションは高い。作業ユニットの場所をもう少し上げて、スタンディングポジションにしてしまっても良いようだ。後はフィルターとして、換気扇用のフィルターを設置した。完全に取りきれないようであるが、排気に含まれる塗料成分を減少させる事ができる。窓の外は野っ原なので、隣家に迷惑をかける等の問題はないのであるが、それでも、壁が汚れるので、フィルターは設置した方が良い。一番上の写真、もはやフニャフニャになった姿だが、台所換気扇用の油フィルターが設置されている。

実はこのページ、この一番上以外の写真はブースが竣工した3年前の写真。今は、見るも無残にダンボール部分がフニャフニャになってしまっている。しかしながら、内側に付着した塗料の粉が舞うようになって来たので、ダンボールごと捨ててしまい、新しい物にしてしまっても良いかもしれない。そう思うと使い捨てのダンボールの筐体は良いのかもしれない。



0 件のコメント:

コメントを投稿