2010年1月10日日曜日

ホンダ、アクティー

キャリィ号が車検のため我が家にやって来た代車のホンダ、アクティー。このアクティー、随分と永く、このモータース屋で代車として働いているが、古い車ながらよく整備されており、何より綺麗なので気に入っている。

軽トラって一見、一番個性の無い車に見えるが、実はメーカーによっては非常に癖がある。

キャブオーバータイプの普通のトラックをそのまま軽自動車のサイズまで小さくした最もベーシックなタイプはスズキのキャリイ、ダイハツのハイゼット、三菱のミニキャブである。こいつらも細かい事を言えばかなり個性はあるのだが、まぁ、普通。しかし、スバルのサンバーとホンダのアクティはかなり個性がある。

変態度がメジャーなのはサンバーの方。その昔、初代サンバーはスバル360から派生した関係で、スバル360にそのまま荷台を被せたようなスタイルになり、リヤエンジンのレイアウト。これは結構知られている特徴であるが、後輪の車軸の後ろ側、荷台の下にエンジンがマウントされている。またサスペンションもスバル360から引き継いだ関係で軽トラでは唯一、四輪独立懸架になっている。昔は農協の販売網で営農サンバーの名で販売され、一世を風靡したが、残念ながらスバルの軽自動車撤退と共に消滅が予想されている。

そして意外に知られていないのがアクティーの変態度。まず、ホンダらしいのは、本当はFFにしたかったのか、後輪駆動ではあるがFFのユニットをそのまんまリヤに持ってきたようなレイアウト。エンジンはサンバーとは逆に後輪の軸の前側にレイアウトされる、つまりミッドシップ。 荷台の中央に点検用のハッチが付く。フロントにエンジンが無いので助手席の下にモノが入れられるようになっており、収納の少ない車だけに便利。

そして更にホンダらしく、軽トラでは唯一モノコックボディ。他社のフレームの上にのってるだけの荷台と違って、荷台も強度を担っている。このボディスタイルはノーマルの平ボディで使う分には軽量化の為に良さそうだが、荷台を取り外せない為、特装をするような用途には向かない。例えばダンプを架装するにも荷台の上に改めてフレームを組み、油圧ジャッキとダンプの荷台を取り付けるというかなり不合理なスタイルになっている。

さて、代車のアクティ、同世代の営農サンバーが隣の家にあり、たまに乗ったりしたのだが、同じ後輪軸にエンジンがマウントされているサンバーは重心が極端に前後に偏り過ぎていて乗りにくかったが、アクティーはミッドシップ配置で乗りやすい。しかし、モノコックの荷台は微妙だなぁ。

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