2015年7月25日土曜日

湯沢町で超絶空振り


新潟県南魚沼郡湯沢町(#0815D)に430MHzの移動運用に行ってきた。

当初の予定では、魚沼スカイライン上の南魚沼市/十日町市のポイントか、スカイライン入口の十日町市ポイントも気になっていたので、どちらかで運用しようかと、思っていたのであるが、湯沢インターを出た所で、カッサダムが気になり、左ウィンカーを出してしまった。


これが、そもそもの間違いの始まりなのである。

さて、カッサダムとは。



カッサダムをバックにカシャ!
場所はかぐら田代スキー場であるが、
何年前に撮った写真なのだろうか。
ご機嫌のS氏である。


小生の中では、この写真のイメージが強いのであるが、カッサダムは揚水式の奥清津発電所と奥清津第二発電所の上池で、上池というだけに標高は高いはずである。、、、と。以前、どうにか車でアクセスできる、湯沢町のポイントがないかと探していたと時にカッサダム堤体付近からパスがある事をRadioMobile解析で確認していたのを思い出したのもあって、カッサダム方向へ舵を切った。

まず、第一の番狂わせが来たのであるが、国道17号の、かぐらみつまたスキー場の手前から、苗場山登山口方向への林道へ入りしばらく、行くとカッサダムへと向かう道に分岐するのだが。なんと、カッサダムへ降りる分岐の所で林道ゲートがあり通行止めとなっていた。入り口の道を間違えたのか、辿りつけない。

「おかしぃなぁ。」

RadioMobile解析をした時は、Googleマップで、カッサダムの紅葉の写真があったので一般人でもアクセスできるはずだと思っていたのだが。多分、徒歩でしかアクセスできないのかもしれない。解析済ポイントを失い、これはマズったと思い、日暮れも迫り、焦り出す。あとは、どうにかこうにか山に当てて関東へ波を落とすポイントはないかウロウロする。これはもうヤマカンしかない。この付近は冬場はかぐらみつまた及び、田代スキー場のようで、リフトがあるポイントは夏は道路が通じている場合が多いので、あの写真のポイントがみつかるかもしれない。

結局、苗場山の登山口と思われる付近に、開けていて、アンテナを上げられる駐車場を発見し。そこで、なんとかアンテナを上げるも、番狂わせは、アンテナが上がる頃に、第二の番狂わせで、車中泊の登山客の車がドンドン入ってきた。

「ま、、、マズイ。これは発動発電機はNGだ、、。」

しかし、めげない。発発が使えない事は毎度予測に入れているので、予備電源のバッテリー直列の24VからのDC-DCコンバーターで13.8Vを取り出すシステムで運用する事にする。このシステムは電圧が低下しても安定した13.8Vが得られるため、FMの場合、約3時間の50W運用が可能である。

そして、意外と手際よく、アンテナを上げて、、、。VFOを回した瞬間。

「あぁ、、、、、、、ダメだ。」

ガサッとも言わない。

いくらオーバーエリアポジションとは言え、430MHzメインがガサガサ、VFOを回すと交信が聞こえるようでなければ、ほぼ、CQでの応答は絶望に近い。

私はあまり、予告QRVは好きではない(そもそもここへは偶然来ているのだから)ので、打率が低いのはしょうがないのであるが。これでは、流石に1エリアの空き周波数も取れないと思ったら、圏外を示していた、携帯に奇跡的に4Gの表示がついた。そしてLINEが通じたようで、ローカル局からの貯まっていたメッセージを吐き出してきた。

ここは、携帯のS(笑)が落ちないうちになんとかやりとりを成立させなければ、、、。

圏外とS1の狭間の数回のやりとりで、何とか、1エリアの空き周波数の連絡が来た所で、携帯の波はダウンしてしまったが、効果的な通信ができた。どうも、当該周波数で、0ビームで50W焚いてラグチューをしているから、ビームを合わせて、ブレイクして欲しいとの事。

まずは、最初は、カッサダムを見下ろす方向、夜で分からないが、多分写真の方向の谷川岳ビームにしてみるが、どうも具合が悪い、存在は分かるが復調して来ない。どうも経験的に谷川岳は形が悪くあまり使える気がしない。(魚沼スカイラインからは、東京方面へ飛ぶのであるが)

そして、次は、あまりにも近いので、振り角が90度くらいあるが、苗場山方向で探ってみる。ポイント的にはかぐらみつまたと田代の接続点付近なので、苗場は近すぎるだろうと思ったが、探ってみると、針の穴を突くようなビームで、なんと59+で鴻巣ローカルが入ってきた。(撤収時に気付いたのであるが、すげぇ仰角がついており、結果的に近距離の山向けの角度で、功を奏した格好だった)。

ブレイクを入れて何とかローカルとは交信成立。
八木のJI4OMC/1局とは59-47と、多分位相の問題かと思うが、、。こちらには終始ローカル並の59+強い。
ラグチュー相手の7K4IUM局は、存在は分かるも復調せず。

あぁ、、、GPは無理か。だいたい指標として20WのGP局とモービル局との交信ができればFBなパスがある。


まぁ、そこで、周波数を譲ってもらい。CQを出すも、何と、1エリア坊主。

0エリアは意外と飛んだようで、長岡市のハンディ局と新潟市。これは楽に交信できた。

う~~~~~~~~~~~~~ん。

移動して超絶空振りである。

私は、「壮絶」空振りという表現をよくするが、430MHzの21エレを組み上げて空振りするのは、HFのワイヤーで空振りをする比ではない。なので「超絶」。

そして、あろうことか、0エリアの交信局から。


「あ~~、そこ、欲しかった、ふるさと富士ください、、」

・・・・。

コレ、HFなら呼ばれたパターン、、、。よりによって、、、。そうなんだよな。水上と湯沢は意外とQARVが少なく。呼ばれるんだよな、、、。

最近HFのサービス運用してないし、ポイントノートは持ってきていなかったので、交信局のリクエストを突合して宣言ポイントは、ふるさと富士。中部18番という事に。まさか430で残存移動ポイントを確認する事になるとは、、。

まぁ、、、結局、ロケハンですから、、、、。新潟0~1は間の山が高く、厳しいナァ、、、。新潟0は430のQRVが少ないので、もっと開発したいのであるが。



おかしいと思って前回のRadioMobileのデータをひっぱり出してみたら。やっぱりカッサダムの堤体上は飛ぶ。薄水色だけでなく緑の筋も出ているので、これなら問題なく東京まで飛ぶだろう。




今回の移動地のデータ。カッサダム上で見通しもいいはずなのにご覧の通り。埼玉にはかろうじて、青いゾーンがあるのみで、これでは通信は厳しい。何故だろう。谷間のマルチパス合成とか、色々なファクターがあって、下のカッサダムの方が強いという解析。本当にカッサダムで飛ぶかどうかは別として今回の運用地が厳しい事は解析でも実証された。



※調査の結果。カッサダムは関係者意外は徒歩でしかたどり着けないようです。ロープウェイで上って1時間ほどのよう。


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