2013年10月22日火曜日

FT-817

最初の開局より6台ほどのリグが通り過ぎていったが、一番魅力的だったのはやはりFT-817であろうか。


これは開局にあたって、ホームバンドの430MHzに出られるように、また、移動に便利そうなので買ったのであるが、なかなか、皆さん、酷評される割には手放さないという、前評判どうり、非常に小さい筐体にガッツリと機能が詰まっている。


早ければあと、2週間ほどで見納めになるが、現在のホームでの430MHzの状況。FT-2000を中心に組んでいる下のバンドに比べ、「移動運用ですか?」みたいな状況。FT-817にHL-723Dを組み合わせた構成である。リグの下にペンチが挟まっているのは、筐体のスタンドがないので、こいつで頭を上げている。まぁ、耳との整合もあるので、15~20Wでの送信である。ここ一発呼ぶ時は30W、フルに焚くが。ただ、エキサイタで2.5Wの出力でも、やっぱり、移動機。毎日、毎日の運用は可愛そうである。2時間半もQSOを続けるとカチンカチンになっている。FM、CW、RTTYと連続キャリアの出るモードで5Wで長時間、フルに送信しなければ、そう壊れる事はないようだ。しかし、いかんせん、ヘビーデューティを考慮し、過熱承知でファイナル保護機能が省略されているので、「ファイナルは限界まで使ってください」という配慮で、自動パワーダウンしないので恐い。

そして、何しろダイヤルが小さい。SSBモードは家では使わないので、メインダイヤルの小ささはあまり気にならないのであるが、FMモードで使うステップダイヤルは本当に小さい上にフロントのBNC端子の脇で位置が悪い。

しかし、ながら、何とか、ホームでもこんな感じで、いちおうモノになる。そして、何しろ、システム構成が小さい。ダイナミックマイクがデカい(FT2000にも同じものが入っていた、、、)という評価もあるが、小生的にはマイクはデカい、しかもダイナミックが好みである。


しかし、何といってもFT-817の真骨頂はHF、QRPであろうか。これはチャリンコにも乗る軽量装備。出力は5Wを確保したが、釣竿アンテナである。この日は18MHzでCQを出したら、6と8から応答があり、8の釧路の局長さんとラグチューモードに入り、長話をしてしまった。ただ、弱いには違いなくクリアに聞こえているがSは55~57くらいで振っているとの話であった。早朝で空いていた時間という事もあり、まるでローカルと話しているような、安定QSOで、とても18MHzでしかも5Wで北海道と話しているとは思えない状況であった。


一般的な移動運用モード。ATUにロングワイヤーを繋ぎ、HL45BとHL723Dを接続。実質、認可上のフルパワーオールバンドに近い状態。電気バカ食いだとの評価もあるが、それは携帯する運用での話で、このように、一般的な移動運用スタイルにおいて、HFで50W(定格45W)の構成では非常に消費電力が少ない。50W出しても、8A程度である。一般的なオールモード機では15Aはみておかないといけないだろう。バッテリー運用でも安心である。むしろ、古くなってバッテリーがイカれているPCに電源を食われている。肝心の感度であるが、意外と悪くない。IC706と比べて遜色がないどころか、音はこちらの方が気に入っている。


そして、裸で持ち出す、ポータブル運用。2.5W。ほぼ、ハンディ機みたいな使い方であるが、ここでは前述のように待機電力そのものが大きく、2.5W送信であっても、付属のバッテリーで1時間のQSOも難しいのではないだろうか。まぁ、気軽に持ち歩いて「呼び出す」運用スタイルが良いと思われる。長時間、CQを出すには外部バッテリーが必要である。




  







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