今年も田植えの時期がやって来た。麦の二毛作地帯がある関係で、水の供給が5月下旬から6月に入ってから。という事もあって、今が田植えの「準備で忙しい時期」。小生の所でも「代かき」がはじまった。
実は「田んぼ仕事」の中で一番退屈なのが「代かき」。丁寧にやろうとすると1反(10アール)あたり2時間はかかる。適当にやって1時間強といった所か。同じ所をグルグル回るだけなので、本当に単調で居眠りをおこす。時々停めて仮眠したりしていた。(そうしないと集中力が持たない)
そして、今年はコレ。
FT817とマグネット基台に小型のモービルホイップを付けてトラクターからQRVしてみた。ただ、困ったのはトラクターの屋根はABS樹脂でできており、マグネット貴台がつく所がない。どこかに鉄の梁があってマグネットが効く箇所があるのではと思ったが、本当にプラスチックだけのようでマグネットが吸い付く箇所が見当たらない。仕方がないので、テールライト上の平らな部分に窓からケーブルを出して、マグネット基台を置いてみた。
マグネット基台が効く箇所はここしかない。VSWRが高くなるのでなるべくキャブの鉄部分から離さないと駄目なようだ。ボンネットも効くが熱を持つのでNG。ゲインや飛びは屋根上とあまり変らないようだが、キャブの対角線に死角ができてしまう。ただこのアンテナでQSOできるクラスの局の電波はどの向きからでも入感するようである。
FT-817はご覧のようにキャブの空いてる空間に納まっている。この置き方だとアンテナ線は前の方が都合が良いのでMコネに変換をかませて、フロントのBNC側に接続。(それこそアンテナだけ、車両についていて、無線機を持ち歩くタイプの列車無線である。)電源はキャブ内のシガープラグから12V(このトラクターは12V)の供給を受けているので、5Wが出せる。FT-817クラスならシガー給電でも大丈夫なのが便利。ケースに入れておかないと、「代かき名物」の白化する泥の洗礼を浴びる。アンテナも帰ったら毎回、、拭かないと駄目な位白くなる。
さて、実際運用は、いくら暇とはいえ、緻密なハンドリングを行っているようで、CQ出してる余裕はない。メインを入れっ放しにしておいて、メインで呼ばれた場合にQSYするか、休憩のタイミングでオンエア局をサーチする方法である。実際はエンジン騒音もトラックの非ではないので、トラクターモービルとはいえ、QSOする時はゲインが最大となる方向にトラクターを停め、エンジンを切って交信する方法である。
「トラクターモービル(笑)初めてですよ」
「え!?トラクターモービル。ちょっとドギマギしてしまったのですが」
等と反応は様々。大規模営農の方には本気モービル機を積んでる方もいるようであるが、せいぜい5日程度なので、FT817とマグネット基台で充分である。アンテナがご覧のように、付属ホイップよりゲインが無さそうなハンディホイップ級のショッパイやつなので、なかなか「耳が悪い」。こちらの「声」は意外にも2コマでも、ちゃんとSメーターが振れてれば交信できるようである。RSレポートも「意外」の59オーバーから、「やっぱり」の51まで色々。今日は最後は結局アンテナを屋根上に養生テープで止めてしまった。飛びやゲインはあまり変らないようであるが、トラクターの方向性は無くなる良いかと、ただ、QRVの度にテープを貼るのでは、せっかくのマグネット基台とFT817のクイック&フレキシビリティをスポイルしてしまう。基本はやはり厳しいながら、この肩の位置かな、、。
最終日あたりにCQに打って出るかもしれないが、CQを出していては仕事にならないので、ほぼ全てが応答の予定。わざと夜にライトと点けて作業をして、交信局が多そうな時期に作業を当てているので、夜19時から20時ごろ。埼玉中部に向けてCQを出すとメインで一度呼ぶとトラクターモービルが帰ってくるかもしれない。(JH1PRT/トラクターモービルをダイレクトに呼んでも作業中なら応答があるカモ)チャンスは今週日曜まで、あと、数日。(※運休日があります)
トラクターモービル交信、SWLの方にはオリジナルQSLカードを送ります。(欲しいやついるのか)
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