2010年10月21日木曜日

哀しみ本線日本海 旅情の中の歌謡曲

不定期連載の新コーナー。旅情の中の歌謡曲。

小生、33歳にして昭和歌謡と呼ぶべき演歌、歌謡曲の虜になっている。発端は毎週金曜日のFM NACK5小林克也のファンキーフライデー。最近流行のノリの良い曲の合間にポツリポツリと入って来る歌謡曲がまた、絶妙なのである。
演歌というジャンルでひとくくりされてしまったり、昭和歌謡というジャンルで仕分けされたりする事もあるが、演歌に分類されない曲があったり、平成の初期の曲でもなつメロになった曲があるので、旅情の中の歌謡曲と題してみた。
これらの中には、鉄道の旅行シーンに実に合う名曲が多数ラインナップされている。このコーナーではそんな曲を不定期連載で載せてゆきたいと思っている。

さあ、彼方もiPodのボリュウムを高いほうに回し、旅情の中の歌謡曲の世界に入ってゆこう。


さて、堂々の第1回の紹介となったのは森昌子。哀しみ本線日本海。

実は昨日大沢悠里のゆうゆうワイドに作曲家の浜圭介が出ており、作曲した曲の特集となっていたのだが、その中の1曲として紹介されていた。
鉄道シーンにおいて植えつけられた、日本海のイメージはこの曲に凝縮されている。暗い荒れた冬の海と行くあてもない女の旅情。寝台特急「日本海」のテールマークのデザインもまさしくそんな感じである。新潟の人に聞けば、日本海ってそんな暗いイメージばかりではないですよと言われるが、やっぱりそんな直感的なイメージはそうである。

2番のか細い汽笛が鳴るシーンは楽器で機関車用のAW2汽笛の音を再現していると思われる音が挿入されており、背筋がゾクっとする。桑川、今川、越後寒川と、細い線路をクネクネと進んでゆく、羽越本線のシーンにピッタリである。恐らく「哀しみ本線」というネーミングは本線と呼ぶにはあまりにも寂しく、か細い羽越本線のこの区間の情景を表現しているのであろうと思われる。
曲の中に登場しているのは、寝台特急「日本海」であろうか。小生的にはローズピンクのEF81に牽かれた50系のローカル客車が浮かんできた。


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