家にいても息が詰まるので今日は熊谷温泉湯楽の里へ。ここの所、医者での治療ばかりで、心が荒んでいたのかな、久々に温泉に入って、ユックリしたら、だいぶ心も落ち着いた。帰りに詩知里屋に寄って帰ろうと思ったら午後は4時半からだった。少し散歩して時間を潰す事にした。
関東平野の北西部に燦然と輝く歓楽街と言えば、熊谷、太田。街の規模も微妙で、高崎や前橋といった「都市」とはまた赴きを異にする。共に人口約20万人の特例市。例えが悪いかもしれないが、鳥取や松江といった山陰の県庁所在地と都市規模はだいたい同じ。景気のいい頃は若い衆を引き連れて、夜通し、バカ騒ぎしたものだが、もう業界そのものがそんな元気がなく、飲み会やっても、北鴻巣の鄙びた居酒屋止まりってパターンが多い。
しかし、熊谷は学生時代4年間を過ごした街でもある。特に男性陣には夜の派手な、「きらびやかさ」ばかりが言われるが、そればかりじゃない。洒落たBARで過ごしたり、ホルモン屋で一杯やったり、そんなんがレギュラーの夜の日常だった。
昼間の熊谷は流石に静かである。やっぱり夜の街なのかなぁ。女子高生がキャピキャピ言いながら歩いている駅前通りや東方向のAZやニットーモールとは逆の駅から西方向に走る道はその傾向が特に強い。午後4時では、開店準備には程遠い、扉を硬く閉ざした店が多い。街の雰囲気も昔とだいぶ変った。
そんな中でも、日中にひっそりと店を開ける洒落た喫茶店や、生花店。この生花店の辺りには学生時代に出入りした鉄道模型屋があったのだが、姿を消した。
そして出ました、我らの詩知里屋。今も昔も変らずにマスターとママが迎えてくれる。年を追う毎に微妙にリファンされていくのであるが、マスターのセンスが光る。
腰を降ろして、水を持ってやって来たマスターに一言、
「カルボナーラートリプル」。
注文板を持ってくる前に、メニューを見ずに注文するのが常連の証。
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