2013年11月29日金曜日

RadioMobileで伝播解析

ここ数日、夜間、RadioMobileと格闘していた。使い方はかなり説明が面倒なのでRadioMobileでググってもらいたい。今までの移動運用の成功と失敗を、各種アンテナデータと運用地データを入力して解析してみたところ、かなり現実に近いデータを出してきた。

山岳への当て方や、ビームの幅などでも、飛びが全く違う。驚くのはFBなアンテナを使ってもダメな運用地もあれば、こんな場所が!という所も発見できたりする。

これは埼玉県秩父郡長瀞町のデータ、長瀞というのも結構QRVがない場所なのである。地図上で、完全な盆地地形で、高い山などがなく、せいぜい間瀬峠あたりか?とも思っていた。しかし、モービル移動のフレンド局と皆野から熊谷まで140号沿いを55程度であるが、完全QSOできたのである。これはと思って、、宝登山ロープウェイの駐車場をプロットしてみたらどうであろうか。




まずは何故か、モービルホイップでも結構な範囲に飛ぶ。そして21エレを使ってみると、

おおよそ、水色の部分がGPで取れる範囲である。青い部分は八木でないと厳しくなってくるが電波は輻射されている。赤、黄色、緑と出るのであるが、そこまで行くと59+まで振るゾーンである。流石に59ゾーンは少ないようであるが、広域にわたって55ちょいで届く範囲がある。それは23区を突き抜けて、房総半島に達している。秩父高原牧場からQRVする人が多いが、ちょうど、高原牧場を回折して飛んでいくようである。これは鴻巣までのルート

長瀞から発した電波を鴻巣で受けた場合の断面図であるが、直近に高い山があるものの恐らく、副ローブも含んだ輻射だと思うが、山を急角度で駆け上がり、回折している。逆方向もOKなようで双方S6というシミュレート結果である。これを八木に変えるとS9くらいまで振ってくる。GPで取れるのであれば、八木を併設している局はGPで第一声を聞いて、八木を回して来る可能性があり、より取りやすくなる。



これはこの前の東吾妻のデータ。赤城山で反射しているかと思ったら、主ビームは回折している成分がかなり強かった事になる。どうりで呼べど暮らせどなかなか応答がなかった訳である。サイドローブが埼玉方向に向いており、GPでS3八木でS7だったというのもうなづける。市原や入間との交信もしているのであるが、これはあくまで、相手がGPの場合のマッピングであるので、相手が27エレ級のスーパー八木と仮定すると水色のゾーンが一気に広がり、市原や入間とも交信できるようである。








クハ481修理から帰ってきた

火災事故をおこしたり、フレンドリーの具合が悪いクハ481であるが。KATOから帰ってきた。設計をしたKATOもかなり苦労した様子が伺える。どうもこの485系シリーズの先頭車はフレンドリーデコーダとの相性が悪く、特にクハ481は設計が悪いのか、他のシリーズのフレンドリーのように、それこそ「フレンドリー」にうまくは、いかなかった。

しかし、流石KATOさん。国内で購入した、正規品なら時間はかかるものの、対応が凄くいい。送料は行きも帰りもKATO持ちで、デコーダー修理と前回は致命傷じゃないからと、頼まなかったが、火災を起こした部分のパーツも交換されて、セッティングされて装着状態で、帰ってきた。テストして、OKかな。まぁ~今時、ここまで、保証修理で直してくれて、しかもデコーダも入れてくれたから。まぁ、、、何とかなったんだんべか。といった感じである。

さて、新潟レイアウト。引越ししないと。


2013年11月28日木曜日

25エレ×4

先週は夜間、21エレアンテナの調整と試験をコスモスアリーナにおいて頻繁に行っていた。すると、QSO中の話題から、OMさんから25エレ×4があるんだけど、もう使わないからって事で、譲って貰える話に。

譲ってもらったアンテナ。なるほど、確かに、もう使わないと思うwwww。これはかなり古いかな。15年前のものである。今はメーカーもないんじゃないのかな、DXアンテナの25エレである。当時は430ビッグウェーブの頃で430アンテナが最も充実していた頃である。ニューカマーの定番はマスプロのウェーブハンター。ワンランク上くらいのモデルがあって、4スタック×2とか今ではあまり見ないセット内容。このアンテナも取扱説明書の表紙は4スタック×2である。

取扱説明書。




夢ではあるが、4スタックはあまり見なくなった。DXer的な使い方では、クリエイトの27×2×2のパターンが多いようである。しかし、写真で見るだけで4パラ2段は迫力がある。いやいや、、、、スタックで十分。今のところ。

4本あるが、2本はローカル局と分けるので、実質スタックしか使わない。430しかやらないなら4本上げられるのであるが、同じマストにHFのトライバンダーを載せたいので、ルーフタワーではスタックが限界である。

ちょっと時代を感じるのは、給電マッチング部に同軸によるUバランを使用したマッチング回路が使われている。そして、マッチングセクションから出る給電コネクターが、「パリパリ!」といい音がする。

「あぁ、、、これはレストアしないとダメかな。」

給電は給電ボックスについているのではなくて、給電ボックスから伸びる同軸についている。そして、その先端はNコネなのであるが、保管が野外にあったのだろう。緑色に変色してご臨終の様相。

う~~ん。すぐに組み立ててQRVって訳にはいかなさそうなので、一旦、同軸部を直して、1本1本チェックですね。

2013年11月25日月曜日

吾妻郡東吾妻町移動


2013年11月23日。21エレの初の実戦配備。ロケの良いところから飛ぶのは当たり前。難しい所から出るというのが、我々の現在の目標。今回のターゲットは。東吾妻町である。地図で見ると、ここは吾妻川の谷間に開けた町で、電波の出口としては、吾妻川沿いに出して、赤城山を狙うか、旧吾妻町サイドで、榛名山の回折を狙うかである。

結局選んだのは、赤城反射。最初は旧吾妻郡の東村の役場付近、岩井洞反対側の河川敷を見てみたのであるが、どうもイマイチ。地図で見ると、南側の尾根の向こう側も東吾妻町という事で、キャンプ場もあるようなので、そちらに移動。すると、どうであろうか。移動中、突如赤城山が結構な高さから見えた。しかもラッキーな事に、広い路側帯である。写真を見る限り、な~んだロケいいじゃん、って感じに見えるが、赤城山との間は渋川市の北部であり、関東平野に向かってバックは榛名山が邪魔をしているので、一旦、北北東向きの、あの赤城山当てて、鋭角に南西に戻る感じで関東平野に電波が飛び出す感じである。ビームをこの写真ベースで見て車の真後ろに向けて、伊香保温泉上空を飛び、榛名の尾根を超えて、ダイレクトに関東平野に出すという回折っぽ飛翔する直接波ルートもあるが、アンテナのビームパターンが狭いので、赤城山に当てた方が広域に飛ぶようである。

もう16時になり夕闇迫るなか、暗くなる前になんとか、アンテナを設営。ここ、ロケはいいのであるが、坂道であり、水平が出ない。写真で見ても分かるとおり、垂直と思われる電柱に対してアンテナマストが斜めになっている。HFのアンテナなら全く気にしない部分であるが、430では問題。写真では随分曲がってるが、この後、一回、抜いて、移動して、なんとか水平にはならないものの赤城に対しては真っ直ぐ入る位置を見つけて、固定+若干振るくらいのビームとした。

周波数をワッチしてみる。ン!?少なくないか。今日は東京UHFコンテストがあり、昼間は空きチャンネルがないほどの盛況だったのにガラ~ンとしている。これはパスが開いてないのか、それともコンテスト疲れで人がいないのか。

ダイヤルを回すと、聞こえるのはモービルが数局。移動運用の帰りらしくラグチューである。熊谷あたりらしいが結構入ってくる。トラックモービルではないので、普段からMAX50Wは入れてないだろうから、確実にFBなパスはある。すると、鴻巣のローカルのフレンド局がモービルで話す声がガツンと入ってきた。すかさず、

「ブレイク~~!」

「えっエ!!!東吾妻!!!行っちゃったの?」

みたいな、

「出たPRTの変態行動」

みたいな感じのリアクション。恐らく20Wに8dbi程度のモービルホイップだと思われる、こちらの53くらいまで触れているらしい、こちらには55ちょいで来ている。ン!?相手にはもっと振れてもいいのに、なんでこっちの送りが弱いの?

(実は写真をよく見るとエラーに気づきます。位相が揃ってません。受信にはそれほどの影響はないようだが、ただ「送り」が問題。SWRは高いし、SWRロスと位相干渉ロスがデカい。ただ、パワーを入れれば、飛ぶので、、、これは後日、フレンドに聞いて分かった話でお恥ずかしい。位相ずれでQSOしてました。各局。申し訳ない。)

さて、実際の運用であるが、厳しいの一言。UHFコンテストが終わって、周波数が空いたのはいいが、今度はお客さんが居ない。結構、空振りCQを出しながらのQSOとなった。しかしながら、「分かる人には分かるポイントである」。固定局も聞こえないし、ロケの悪さから、移動QRVもない場所である。

「おおっ!東吾妻、出た!」

みたいなリアクションがある。感激のあまり、クラスターに上がった。


ただ、HFのクラスターショックとはちょっと違うかなぁ。重なって呼ばれるが、ずぅ~~と続く訳ではなく、すぐに飽和して終わってしまった。位相ずれでSWRが高く(とは知らなかったが)こちらも20Wに減力送信していたし、八木でないと取れなかったみたいだ。40W(ウチのTS790は実際は45W出る)突っ込むと、西東京方面まで飛ぶようで、後は27×4級の局はこちらが、20Wで出していてもFBなレポートをもらえた。耳の方が良い状態だったので、40W突っ込んでやれば、垂直系各局にもサービスできたかもしれない。ただ、発動発電機がないので、40WをFMで取り出すと、バッテリーが悲鳴を上げている。

う~~ん位相ずれ、、、勿体無い事をしたかな。それとUHFコンテストの後で、皆さん満足して電源をカットオフしてしまったようで。自分も仕事があったので夜のQRVになったが、昼だと山岳移動局もいて楽しかったかもしれない。

ワッチしいると

「赤城山ですか~QRPでもガツンと飛ぶでしょ。2.5Wでいいんじゃないの?」

みたいな会話。赤城山頂局と、どこかのQSOらしいが、同じ赤城山が見えていても、こちらは厳しい。ハイゲインなアンテナでないと、なかなか小さい信号は拾えない。ましては「送り」はイカレポンチなので、ある程度入れないといけないらしくて。

遠くは市原とできたが、こちらのアンテナがちゃんとしていれば、もっと色々な局に取ってもらえたかもしれない。赤城に当たって、伊勢崎あたりが一番ゲインが強かったようで、群馬各局には取ってもらった。逆に、高崎あたりは標高差と反射角からか、ローカルスキップしてしまっていて、結構厳しい。

鴻巣局が常置場所についたらしく、レポートをもらった、

「15エレの八木で57くらい振ってるかな。モービルで53くらいだったよ」

27×2×2局は、

「振り切れそうな勢いだね。みんな読んでくるよ~~」

結局、夜20時半まで運用してバッテリーが悲鳴を上げたのでQRT。う~ん。色々悔いが残った。また行きたい。



移動モービルの定番と言えば、昔は「デリカスターワゴン」「デリカスペースギア」ヘビーユーザーで「ハイエース、スーパーGL」。「カルディナ」は意外と使いづらいなぁと試行錯誤の上、一番良い方法を見つけた。後部をフルフラットにし、ちゃぶ台QSO方式にすると良いようだ。ちなみに、後ろのウィンドウから手を出すかドアを開けると、右後輪のタイヤベースで踏んでいる八木が振れる。難点はサンルーフ仕様なので背高が低くちゃぶ台式で座ると。悔しい高さで、頭があたる。う~ん。仕方ないよね。ただ、サンルーフ仕様は後端をチルトアップすると天井から同軸が出せるので便利である。


後は、今回はちゃぶ台式でデスクに余裕があったのでTS-790Sを持っていった。リニアをかます手間も要らないし、一回TS-790Sを使ってしまうとFT817+リニアには戻れなくなった。確かにデカいが、「気合を入れた」移動運用にはもって歩けないサイズではない。感度もFT-817で東京ハイパワーのインチキリニアをかました状態より感度はいいし、何しろ音質が良い。








2013年11月22日金曜日

21エレ×2完成。

シミュレートを繰り返して、再設計。とりあえず、実物の手直しが終わった。

前回の反省もふまえて手直しをした移動用、ロングアンテナ。このクラスのスタックが限界であろうと思われる。具体的には前後に横行バーを挿入し、スタック間隔をシミュレーターで具合のよかった1.5λに広げた。移動時にマストに差して、踏みたてポールに突っ込むのは「エイヤ!」という感じで、風が吹くと怖い。長さは限界っていう感じである。重心を適正化したら、あのインチキな塩化ビニルのマストでもしならないようである。いちおうアルミのインナーマスト作ろうかな。エレメントが曲がってるのはご愛嬌。この後。調整。この状態。後日、ローカルさんに見せたら、

「位相が逆じゃない?」

、、、、スタックのビームアンテナなんてFBなもの使った事ないインチキHAMだから。

確かにシミュレーターで見ても位相は揃ってる。クリエイトのアンテナが両方とも内側から給電してるので、それに倣って作ってみたのだが、「スタック売り」が基本のクリエイトと、に対してダイヤモンドは「シングル売り」なので、ユーザー側でどちらかに揃えないとダメなようで、後日。修正。おかしぃと思った、SWRが1.4くらい指すので、バツンと、1.1以下、反射が振れない所まで落ちた。どうりで耳が良くなったのに送りがイマイチだった訳だ。30Wくらいかけてやっと送りと受けがイーブン位になったので。いやぁ。位相でこんなに違うのか。耳もロスってたのかな。気づいたのが2日後の日曜日だから。東吾妻町は逆位相で飛ばしていた。

後日、交信した局に笑い話を話すと

「それ、意外とやるんだよね。上げちゃってから気づいても面倒でしょ。SWRが1.5以下なら波出しちゃうよ。」との事で、SWRが1.5以下だったのでファイナル負荷の50~70パーセントで、QSOしてしまった。

現在は位相もなおし、ちゃんと動作している。

ローカルフレンド局にQSO実績を話すと

「それ、凄いコストパフォーマンスだなぁ」

との事で、早速シングルを1基作ったとの事で。もう1局も作ると。

えぇ~~~~保証はしませんぜぇ。10えれがベースってのがミソで、安いアンテナはブーム長が短く、エレメント長を短くしていくのだが、FBなアンテナという類のアンテナはエレメント長は1エレメントごとに数ミリしか変わらないのにエレメント間隔はどんどん開いていく。ダイヤモンドの10エレは最後のエレメント3本が275mmと変わらない上に長いので、そこから、エレメントを数ミリづつ、短くして、エレメントを間隔は5mmづつ伸ばすという超~アバウト。

21エレでブーム長3.18mと、クリエイトより、80cmほど短いか。根元の10エレがコンパクトだし。その先ももっといい計算式があったかもしれない。それなんでルーフボックスに収まったが、その当たりで、ゲインが落ちているのであろう。

ただ、シミュレーター上で21.5dbiを出しているので、しばらく運用して、もう一度ダメ出しして。見るので、しばらくそれでいく。最終的にはオールアルミにしたいなぁ。


準備して積載しておいたので、コマーシャルが終了したら、出発。いちおう3分割構造になっているのであるが、ダイヤモンド製のラジエーター部との接続部が頑丈すぎて、取り外しが面倒なので、近場なのでキャリアに積載して移動(爆)


現地で展開。HF用の細いポール部から、誘引線を前後の横行バーに張って、素材がヤワな故の「しなり」を矯正した。重心バランスもOKなようで、マストがゆがむトラブルもなく、今日は回転も可能。(手モテーターですが)。
ちょうど良いレポート局がいた。横浜の局で、前回、自宅のGPで受けていた所、先方の受信が59、こちらの受信がプリ込で55であったのであるが、今回は、先方の受信は59+。こちらの受信もノンプリで59+である。プリを入れると振り切れてしまう。先方もちょうど良いビームを探ってくれみたいで、山岳反射での交信である。ちなみに定格出力20Wであるがバッテリーコードを忘れたため、自動車から給電したので、メーター読みでは15W送信である。

長駆移動する時は既製品はともかく、自作は部品を落としそうなので、ルーフボックス格納試験も行ってみた。問題なく、若干の余裕を持って、収納できた。2mのボックスである。ちなみにアンテナは展開すると3.2mほどあるようである。





鶴見線 ぶらり旅

昨日、11月21日は午後からになってしまったが、村長殿と、久々に撮影のミニトリップ。武蔵野線からベイサイド、鶴見線に抜けるルート。


新秋津。何やら同業者がいっぱい集まっていると思ったら、埼京線の205系の6扉車だけの廃車回送があったようだ。ちょっとの差で撮り逃したが、我々はフレートすポッター。まずは熊谷配給。ここは色々と影が落ちて難しい。ちょうどこのタイミングを逃すと正面に派手に電線類の影が入る。

続きまして、今日のお題。ハイブリッド入替機関車の配給輸送。



鶴見線に行ってみようと思い移動。登戸で米タンとスライドした。しかし、もう15時になると、露出が厳しい。広角は純正レンズだから、F4.0までしか開けられないからISO400でシャッター速度400/F4.0もうギリギリ。本当は長玉で狙い、右に首を振る前に撮るのであるが、この日は手前にマルタイが留置してあり、NG。広角で思いっきり引きつけてマルタイをカット。タンクが2両しか入らない。





最後は鶴見線の廃線散策。今日は大川支線。もう貨物は走っていないが、かつての引き込み線群を散策した後、名物の日本鋳造前の手動踏切へ。間口が広いからか、手動で残っている。この時期、夕刻の列車が動き出す17時を過ぎると真っ暗である。


最後は国道下で一杯

店外まで溢れる活況ぶり。食べログ3.5点。
高架下の昭っぽい、この雰囲気がいいんだよね。



2013年11月21日木曜日

アンテナゲインのカタログスペック

なぜ、クリエイートデザイン社のアンテナは利得が高いのか。そしてダイヤモンド社のアンテナは利得が低いのか。カタログスペックによるdbiの謎であった。両社ともdbi表示なのでdbD表示との混同はない事は最初に断っておく。

そして、これは、両社に軽く電話して聞いて聞きかじった話なので、実際はもっとクリティカルな測定をしていると思われるので、あくまでも参考程度としてもらいたい。

まずはダイヤモンド社。電波暗室において、自由空間測定を行った値を基準にカタログに載せているという事である。実測もしているらしいが、自由空間前提のようである。

そしてクリエートデザイン社。こちらは実際にタワーに乗せ、実測した値を載せているという事である。

つまりである。ダイヤモンド社は電波を吸収する電波暗室での測定なので、自由空間に近い値が出る。反してクリエイト社は実測であるので、地面を考慮の上のゲインが出るようである。シミュレートしてみると、だいたい、グラウンドを考慮するとゲインが上がり、エレメントあたり、クリエイト社の値に近い、値が出るようである。ただ、机上の空論である。実測は実測でまた違ったファクターが色々絡んで来るという事はご承知おきたい。

ただ、ブームが長いので、CD社のアンテナは本当に高利得な事に違いはないが、高さの影響をかなりうけるようで、高ければ良いという訳でもなく、低すぎてもいけなくて、いちばん高利得な高さというものがあるらしい。まぁ、他のシリーズとの比較用に「ある高さ」を決めて測定しているのであると思われるが。

ちなみに面白いのは、移動で良く使う値の5mでシミュレートすると、最大ゲインに近い値が出る。で、中間の10m台と20m台にゲインの低い場所があったりと。波長やブーム長さの関係であろうと思われる。



これがダイヤモンド社の10エレスタックの自由空間における、シミュレーションの値である。メーカー公表値では15.1dbiあるとの話であるが、13.33dbiであるとのシミュレート結果である。まぁ、電波暗室での実測でも多少の電波の反射や測定機器やアンテナ本体の影響があるのか、シミュレーションソフトどうりにいかないファクターが働いてるのか。ソフト上では若干低めに出た。



ところがである。リアルグラウンド設定でシミュレートしてみると18.7dbiもある。周囲に物体があると、若干ゲインが上がるようなのである。う~んCD社の13エレスタックが19.8dbiだからエレメント3つ分差し引いて、こんなもんでねべかという計算値。でも、これはあくまでも机上の空論だから。




ちなみに小生のアンテナであるが、一番良い高さというものを見つけると30m高さで21.92dbi出るようだ。ま~~普通に使って21dbiくらいなのだと思う。CD社の20エレが22dbiを謳っているから。まぁ~~近い値なのではないだろうか。CD社のアンテナは給電部がミソなのと、他社より長いブーム。それで、2dbくらいの違いはあるのかな?という感覚はある。いやいや、実経験した訳でないので、空論であるが。ただ、自作の20エレ級のアンテナの方と交信すると、負けず劣らずの性能を出してる感じがするので、ちょいちょいシミュレート&メーカー問い合わせをしてみた。まぁ~~~実際、このあたりの2dbくらいの違いってSメーターで1ついくかいかないかぐらいだから。

しつこいようですが、あくまで、素人の空論と、憶測ですので、参考程度にお考え下さい。







2013年11月20日水曜日

既製品、お手軽改造。21エレ×2。

懸案だった。通称、「アンテナサック」を取り付けた。何のことはない。ダイヤモンドの安っいアンテナの先端に刺すサック。

自作アンテナ、特に430MHzの制作において挫折するポイントはマッチング部。意外とHF系より面倒くさい。そこで、僅か5000円強で放射器はもちろんエレメントが10本ついてくるダイヤモンド製の10エレに目をつけた。これのいい所は最終エレメントが275mmという事で自作アンテナで良く使われる値の270付近まで短縮が達していない所である。同社の15エレは良さそうで、最終エレメントがすでに短い。

430アンテナの特徴は2種類あり、コンパクトにまとめるダイヤモンド系のアンテナはエレメント数あたりのブームが短く、エレメントの長さも急激に短くなる。対して20エレを超えるDX用大型アンテナは、エレメント数あたりのブームが長く、エレメント数が増えても、なかなかエレメントが短くならない。指標としてDX用は270mmあたりの長さがずぅ~~っと続く。

市販のアンテナの改造なので、エレメント間隔や長さが分からずテキトー。強いて言えばエレメントはダイヤモンド社の15エレあたりを参考にエレメントは2エレメントおきに10mmづつ短く、エレメント間隔は1エレメントあたり5mmづつ伸ばしていってあります。まぁ、ブームがご覧の通り、塩化ビニールなので、やりなおしはいくらでも効くと、、、。効果が出たら、ブームはアルミにしよう。とりあえず、洒落で買える素材で作ってみた。

小生のモービルのルーフボックスが2mあるので、2分割で、1分割あたり、アンダー2mという事で設計したら、本当は20エレにしたかった所、19エレと中途半端になってしまった。う~~ん。もうちょいエレメント欲しい。


運用試験。あちゃ~~エレメントの重心間違えたのと、かなりしなるなぁ、相手局からもSが揺れてるねなどと言われてしまったので、ただ、お得意の塩ビパイプなので、先端のしなりはジョイントで結合してしまえば矯正できそうだ。あとは、重心を中央に持って来て、恥ずかしいけど、HF大型アンテナじゃないんだから、マストトップから誘引で吊って真っ直ぐに伸ばすという方法。

使ってみた感覚はあ~20エレクラスになったなぁといった飛び方をしている。関東平野でCQを出す場合は、このテのアンテナをダイレクトに向けて多数交信するというのはあまり現実的ではなく、どこかの山に当てて交信するのが定番のようである。富士山、飯能の裏山、丹沢といったあたりが、使われる山であるが、富士山を狙うと2エリアにオーバーエリアする。

ってな訳でヨコシマな思いで、移動時の定番出力20Wで富士山方向に向けて放射。すると、帰ってくるは、帰ってくる。何だ?っていう感じである。しかもいつも、耳が負けるというのが定番なのであるが、今日は耳の方が強い。太田から1Wで出してる局の信号に+表示が出た。何故か群馬と相性が良い。伊勢崎、前橋、太田と。バックから入ってるのか、フロントから入ってるのかはたまた合成か。いやぁ、バックは館林方向を向いてるので、角度的に反射かな。木更津も取れた。残念ながらオーバーエリアはせず。





MMANAでアンテナを解析してみた。グラウンドで使用する場合。19.40dbiFB比20.83dbと出ているが。これはあくまで、移動運用として、地上高5m程度の低い位置に上がった状態でのデータ。何だかサイドローブがかなり出ているが、これ、純正の値をMMANAに入力してもおこる。純正のデータはもっとサイドが切れている感じはするのであるが。、まぁ、他のソフトで計算しても19dbiというあたりに落ち着きそうな「感じ」はするのであるが。




再計算し、作り直せる範囲で作り直してみた。主ブームはルーフボックスのヒンジに干渉したので、若干切り詰めて、さらに「しなり」防止の、横行バーを付け、実際に切断したエレメントは21エレメント分あったので、3エレメント分をサブブームとして横行バーの先に取り付ける構造にして、21エレスタック。スタック間隔も1.5λに広げてみた。2λと1.5λは実効値であまり変わらないようだ。値が一番良い所でのデータになるがFゲインが24.06dbiF/B比が18.04dbiという結果になった。

ビームパターンも変化した。なんかメーカーのビームパターンのようになったが、サイドがバッサリと切れたようだ。メーカーのカタログのチャートは-20dbで聞こえないという事になっているところMMANAのチャートでは-40dbまで再現されているから、サイドはほぼ聞こえないはずである。スタック間隔を2λにすると、フロントゲインは上昇しても、パターンは悪くなるようだ。移動アンテナなので、コンパクトな方が良いので、実際の大きさ等も考慮して1.5λが使いやすそうなのでスタック間隔は1.5λとした。



ちなみにこれが純正のダイヤモンドの10エレスタックの状態。18.23dbiとカタログ値より大きくなっているが、自由空間で計算したら、ほぼカタログ値だったが、実際に使用する地上高5mでのシミュレーションにしたら大地の影響を受けて若干ゲインが上がっている。ただ、上の改造アンテナは素子数が2倍+1エレメントになっているので、電力比で3dbちょっと2倍程度上昇(利得はdbの電力比で計算)している。え~こんなにデカくして3dbって感じるが、スタックで増やそうとすると同じアンテナを更に2本用意しないと3db上昇しない訳で。

まぁ、このあたりからは次の3dbは1×4や2×2、4×2と再現なく3dbを追って増えていく訳で。全て同じ性能のアンテナを使わないといけないという点で、元のアンテナの性能が物を言うというのが分かった。ですか。いや、そもそもクリエイトのハイゲインなアンテナでなければ、元の係数が小さい訳で、、、。DXerが行き着く所の標準的な所はクリエイトのアンテナで、27×2×2と。

いやいや、移動用アンテナだから。とりあえず、6000円程のローコストで作った自作アンテナで、実地運用での理論値で20dbi超えたからいいんでねぇべか。

運用した感覚も、なんとなく20dbiちょっとあるのではないのかなという感じがする。実際の交信ではまだ2エリアの中央、良く言われる浜松との交信がないのであるが、固定局でないので、なかなかタイミングが合わない。そこで受信性能を見るべく、SSBによる、1-3、1-5-7スケジュールを聞いてみた。

何と3エリアが聞こえる。3エリアのコントロール局はかなり、明瞭に53ちょいくらいか。他、呼んで来る局も、何とか52~51、、カツカツ、、くらいで聞こえてくる。5-1-7はちょい厳しい。5エリアのコントロール局がいる方向はなんとなく分かるのであるが、実際の音声として復調されてこない。もっともこの日は固定で、FBなアンテナを上げている局も「取れない」と苦戦していたので、まぁ、川原のヘボアンテナ、しかもノンプリで、5のコントロール局の存在位置が分かっただけ良いかな。

ほぼ、完成した姿。カメラの広角レンズの関係でかなり歪んで見えるが実際は真っ直ぐである。根元に放射部として、ダイヤモンド製の10エレが流用されているのが分かる。

素材がヤワなので、横行ビームや誘引が使われている。いかんせん、素材が安いもんで、恥ずかしい。






2013年11月15日金曜日

べリンガーMIC200真空管マイクアンプ

サウンドハウスからべリンガーのMIC200が届いた。税込み、送料込で2,780円。定価で9,000円くらいのものだと思ったから、よほどの処分価格なのだろうか。

う~んなんだろ。色々ツマミがついているwww。音質ツマミは下手にいじらないNEUTRAL位置が一番良いようだ。後はゲインとアウトゲインを調整するただけか。コンデンサーマイクに必要な+48Vのファンタム電源もついている。

使ってみた感想であるが、インプレでさんざん酷評されていたノイズであるが、確かに無音時に、ボーカル録音するには気になるノイズがあるが、アマチュア無線用途には全く問題ないレベレ。この辺も個体差でアタリ、ハズレが激しいようであるが、無音時でアンプ本体、ミキサー共に、レベルメーターが点灯してしまうって事はない。

問題はむしろ電源スイッチがないという事か。ミキサーの電源やスライダーが上がった状態でこいつを落とすと「バン!!!」とレベルが振れるので、「ギャァァァ!!」という感じである。とりあえずACコードを抜くしかないが。スイッチも考えよう。

気になる音であるが、もっとウォーミーな音になると思ったらそれほどでもない。地声の変調の問題だろうか。しかしながら、確実に違ったサウンドを奏でている。サウンドの比較はこちらをご覧いただきたい


何だろうなぁ、「自己満足の世界」。意図して低音を出そうとしてるのが分かる発声であるが、意味がないのが分かる。それよりも中音域に「厚み」が出て聞きやすくなったのがFBかと。




大きさはこんな感じか、タテ位置で自立するので邪魔にならない。マイクとはキャノン-キャノンのケーブルで繋ぎ、ミキサーへはキャノン-標準ジャックで繋いで、ミキサーのラインインに入れてある。7MHzと430MHzでQRVしてみた。何だろう7MHzではありがちなFBマイクといった感じかなぁ。ローカル局に解析してもらったが、確かに変調が変ったのは分かったらしい。但し、他の局との違いというと??って部分で、430MHzFMではあまり真空管化意味はなかったかなぁ。

しかし、熱を持つ。FL2100Bがコタツ級に熱を持つのと比べると、こいつは死語であるが、1時間もQSOして触ると、「電気アンカ」のようになっている。このご時勢、エコじゃないなぁ。


いつまで売っているか分からないが、アマゾン経由でも売っているし、サウンドハウス直で買うと送料込で2,780円であった。ケース買って、ツマミ買って、パーツ買って、電源はどうしようと考えてると、アッという間に行ってしまいそうな金額だ。内臓の真空管12AX7はバラ買いすると900円程度の球のようである。


どうも、本体がこの安さなので、真空管を差し替えて楽しんでいる方が多いようだ。




2013年11月14日木曜日

マイクアンプ


先日購入した、音創り研究会のKENWOOD用のハーネスは売り切れてしまったようだ。意外と音創りに興味のある人って多いんだなって思う所である。音創り研究会のHPもに色々なマイクの音が出ていたので一通り聞いてみたのだが「う~~~~一長一短」これは好みの問題なだなぁというのが本音であった。

小生、高校時代放送部にいたのであるが、メインマイクはSONYの「C-38」いわゆるサンパチマイクというやつである。昔の放送局の標準的なコンデンサーマイク。よくNHKの漫才番組でスタンドに立っているアレである。(かなり高いマイクなんだよね)。ただ、モニタリングしてる限り。いい音が出るか否かはアナウンサーの実力に関わる部分が多い。日々の鍛錬と、発声練習なしでは、綺麗な音にはならない。いいマイクを使えば、いい音が出るっていうのならばアナウンサーは要らない。っていう小生は発声練習とかアナウンストレーニングは大嫌いで、そんな事やるなら退部するくらいの勢いであったが。だがHAMはどうしようもないなぁ、自分で発声するしかないですもんね、当然。マイク性能ももちろん大事だが、声の出し方と、マイクへの入力の仕方で安いマイクでも、かなり変ってくる。あぁ、音創りのための発声練習、やりたくねェ。

我々HAM用マイクとしてはどういうマイクが適しているのか、いずれ、高級マイクは欲しくなりそうだが、とりあえず、現在は安っい「宅レコ」エントリーモデルを使用。可も無く不可があり、まぁ、安いからねというインプレの品物。

マイクはaudio-technicaのPRO-100。ボーカルマイク。ナレーション調からパイル時の怒鳴り声まで、対応できるので、ボーカルマイクならシチュエーションが似ている。安いこの手のマイクではSHUREの58マイクが定番のようであるが、まぁ、同じようなインプレであり。


増幅と分配はPHONICのMU1722X。これまた可もなければ不可のあるミキサーで、まぁ、とりあえず使えるといったシロモノ。これら機器はビデオ編集用に必要だと思い、放送部時代を思い出し、一番コストパフォーマンスの安っいものをチョイスしたのであった。まぁ、ナレーターがショボいのだし稼働率も低いし、こんなもんでいいだろう的に購入した。

まさか、HAM用として毎日のように使うようになるとは全く想定していなかった。ただ、せっかく持っているのに勿体無いので無線機に繋いで使ってる。



AF入力前の音はこんな感じである。実際の地声に近いかなりリニアな音質である。イコライジングでは3段しかないショボイイコライザーであるが、低域を少し上げ、高域を微妙に絞ってある。オペレーターの発声次第ではどうにでもなるレベルと感じる。



実際の相手方から聞いたSSB変調。聞いてる限りビビリ振動はなかったのだが、ちょいRECレベルを上げすぎたとの事であるが、なるほど、全域でピークってしまっている。ちょいレベルを下げみると、元々高級機で得たノイズの少ない信号からポータブル機のスピーカーら出たような音が再現できた。むしろ、この音で聞いてる人の方が多いのではないのだろうか。

マイクアンプは現在ミキサー内臓のソリッドステートタイプを使っているが、コレを真空管に変えるとまた、音質が変るらしい。う~~ん。音創り研究会のキットは、もう売ってないらしいし、自分で回路を考えるにも小生には難しい、しかし、見つけました。



べリンガーの真空管マイクアンプ。インプレを見ると、雑音が多いだの何だのと、酷評されているが、安い。真空管も12AX7という販売価格で900円くらいの安っい中国球のようである。アンプ本体が安いので、皆さん、球を交換して楽しんでらっしゃるようで。

音創り研究会のハーネスもそうであるが、自作しようとして、自分でパーツを探してもこのクオリティで3000円では揃わない。どうもドイツ設計の中国製らしいが、在庫が余剰なのか、9000円くらいの定価の所1/3くらいで出ている。シャレで買える値段なので、サウンドハウス直で、1つ注文。これで、ファンタム電源も使えるのだから、色々なマイクに対応できる。

さて、、、、どうなるか。





2013年11月13日水曜日

今日のA33運用

α77+MINOLTA 28-105ZOOM 8099レ 高崎線 吹上-行田 14:22

長らくA33運用のゼロロクを狙ってきたが、やっと、そこそこマトモな写真にめぐり合えたか。ゼロロクが入ると毎回、同業の方はあぜ道をもう少し内に入って長めのタマで狙うようであるが、小生は、せっかくの秋空、青い空を入れたい。

直前まで綺麗だったのだが、ちょっとガスがかった雲が出たのと、急激に太陽が雲に隠れたので慌てて露出を3段も解放した。




しかし、何だろうなぁ、このポイントはフレートより、ECの方がが映えるなぁ。フレートはやっぱりもう少し線路に寄った方がいいのかな。今日は雲の具合も試し撮りのEC時の方がいいし。まったく。難しいなぁ。


川面橋解体。



通りすがりのショットで醜くて申し訳ない。川面橋が跡形もなく解体されていた。壊し始めてからは、速かった。なんだか、親柱だけが傾いて残っており、無残。


2013年11月12日火曜日

今月のQSLカード




ここの所、月替わりでQSLカードを変えている。今年の紅葉は完全にNG。まぁ、しかし、秋空が綺麗に写った写真があったので、これをカードに。ここ数ヶ月で一番イイ出来かなぁ。やっぱり写真ポイントも通い続けないと「良い写真」にはめぐり合えないですね。

ここの所、なかなか、本業の「フレート」でいい写真が撮れない。これもゼロロクを狙ったはずが、なぜかECの方が綺麗に映えたっていう、オチでして。そもそもゼロロクは単機だったので。秋は、週末の度に、曇りや雨でまともな写真が撮れず。これからの季節。関東では空が青く、映えるので、撮影にはもってこいかな。

しかし、昨日はゼロロクしかも検査明けでピカピカの36号機が入線するとの事で14時ごろ抜け出したら、土砂降りの雨と暴風。撮影中止。月曜はタンクを牽いてくる可能性が高いだけに残念。一転15時を過ぎると、今度は強烈な「赤城おろし」が吹きだした。一体何だ?という天気だが、ツイッターを見ると8方面から積雪の画像が。無線機のスイッチを入れると、7エリアの移動局が「雪だぁ、真っ白!」という回答。6時ごろから7MHzでCQを出してみたのだが、日本海側は新潟は山間部、平地でも東北北部は軒並み降っているようである。札幌、旭川付近では10cmくらい積もったようである。しかし、釧路では降っていないとの事で、「太平洋側だからねぇ、この時期札幌で降っていてもこっちじゃぁまだかな、でも冷えるよ明日は-2度かな」、、、、、と。なるほど、面白い。

こちらも、完全に冬のコンディションになった。昨日は予想外に早い積雪に関越道は一時通行止になったらしく、(現在チェーン規制)。もうタイヤ替えないとダメかも。群馬の山に登るには



プリンターが悲鳴を上げています。今月はまだ10日だと言うのに、この束。120枚くらいありそう。コンテストがあった訳でもないのにどうしてこうなってしまったのだろうか。まぁ、移動に出たり、自宅で思いもよらず、呼ばれたりと、結構、QSO数が行ってしまったようである。しかもまだまだ、1st局ばかりで、ほぼ、発行となるので、枚数が行ってしまう。

こう、できれば月ごと、少なくとも季節感のある写真をと思うと、プリンターの出番になるのであるが、実際の所、コストは外注してしまった方が安いようである。
しかし、同じ人に同じカードが行かないようにしていたり、移動の時は「移動カード」を出したりするので、適宜使い分けるにはやはり「自宅プリンター」が一番良い。

ハードオフで店長をしていた友人にプリンターの寿命を聞くと、だいたい2年といった所か。それも、あまり使わないので、ヘッドが目詰まりして終わってしまうようである。こう、毎日のように使うコンディションというのは、プリンターにとってはだいぶ良いようで、使い終わってから電源を切ってヘッドを閉じておけば、結構長持ちするとの事。

メーカーで謳う枚数は、だいたい2万枚らしいが、まぁ、そこまで行くまでに飽きるとか、壊れると思う。インクの方はエプソンの「つよインク200」は耐光50年。アルバム保存200年を謳っているので、ま~通常QSLカードは壁に貼らないだろうから、QSLボックスに入れられていれば、かなり持つと思う。7K4時代の90年代後半に貰ったQSLカードも、当時はまだ写真印刷は普及していなかったが、当時のインクレベルでも、カラー印刷で褪せは見られない。なので、今のインクで光沢紙に印刷しておけば、だいぶ持つのではと思われる。








2013年11月11日月曜日

羽生市スカイスポーツ公園移動


実を言うと今日が本番。羽生市のスカイスポーツ公園にて、ローカル各局と移動運用。、、、と名の付くアイボール、バーベキュー大会であった。こうなると、交信が二の次になってしまうのが、いつものパターンなので、お鍋の準備をしている間に早々に7MHzにQRVしておいた。やっぱり、移動局が多い、休日は応答率が悪い。ただ難しいと言われている、坂東太郎アワードを狙う方からポロ、ポロと呼び出しかかかったり。「いやぁ助かりました」という嬉しい声も。

至近にFBなタワーのあるOM局もあるのだが、最近、国内で聞こえないらしく、羽生は普段は移動局しか聞こえないので、意外とチャンスがないらしい。1エリア埼玉に住んでいると結構VUでは入って来るが、確かにHFでは聞こえて来ない。

大雨の予報だったので、ビームアンテナは上げない事にした(小生のHF垂直は強風でなければ、全天候型)のであるが、結局午後まで天気が持ってしまった。まぁ360度開けているので、ビームよりホイップ系の方が良かったかもしれない。8dbiクラスのロングホイップを使えば、430はかなり広範囲に入感したようだ。各局、10m-430MHzでFM、SSBに出たようであるが、各局、ホイップに10~20W入力と、だいたいホームでのパワー入力と同じくらいである。当局も20Wで「ひたちなか」が取れた。ハイバンドが開いていたようで、、、ちゃんとクラスター見ておいた方が良かった、21MHzを出損なってしまった。

HF波を出したのは当局のマルチバンダーのロングワイヤーであるが、全高を3mから7mと倍に変え、今までは一旦上って、ほとんどが横行だった状態から、若干鋭角に振り下げるが、電流腹の「オイシイ部分ほ」ぼ、垂直の状態になった。

しかし、どうも同調が取れずに苦労した。なんでATUで21MHzとか3.5MHzで同調が取れるのに、7MHzでチューニング動作しても同調が取れないのか。焦ったが、ここの所の改良で、ほぼ、7MHzドンピシャでマッチングが取れたようでATUがチューニング不要と返事をしていたようである。東京ハイパワーの機械はこの辺、取扱説明書が親切でないので困る。実際QRVしてみても、反射はほとんど触れない。グラウンドアースの状況によってこうも変るのか!と。


車体のボディーアースに加え、鉄柵にクリップしたので、アースが良く、ATUがチューニング不要と判断したようである。結果、ATUはバランとして動作し、若干は折り返しているものの、ほぼ1/4λの垂直バーチカルとして動作したようである。打ち上げ角も下がったようで、明らかに変化した。遠くは、4、5、7の遠方に落下していたようである。



今日は、スカイスポーツ公園でグライダーのイベントもあり、なぜか自衛隊のPAC3部隊が、がやってきていた。早朝は、装甲車がこの駐車場で待機していた。そのうち、なにやらデカ物が、ウワ、トレーラーに牽かれた、あの四角い箱はPAC3。後ろはフェイズドアレイレーダー。後ろの車は管制室か。

「あのう、済みません、ここでアマチュア無線やるんですが、HF~430MHzまで最大で、50W出力します。この距離だと周波数によっては、抑圧や混変調すると思いますが大丈夫ですか?」

と聞いたら

「あぁ、これから、ゲートが開けば河川敷の奥に移動するので大丈夫ですヨ」との事。

いやいや、知られていない所で、自衛隊の通信機器ってショッパいらしく、ネットの情報で、430を当てるとショボイ割にゲインが高いのか、混変調を起こすらしく、あまり至近でやるとクレームが来るらしい。早朝は奥の白い車の止まってる所に居たので、流石にこの距離はまずいと思い、いちおう聞いてみた。すると間もなく、イベントの関係者の方がゲートを開けに来て、自衛隊車両は河川敷の奥へ消えていった。

小生が7MHzで発報すると、隣でFT-817で7MHzをワッチしていたフレンド局が、「ウワ!回り込んで入ってきた。」と。そりゃ、ウチのカウンターポイズが足元にありますよ。それ、アンテナの一部だから。皆さん、JARL登録機クラスのクラシック機を使ってる(笑)ので、こんだけ近いとバンドが近いと、抑圧と混変調起すので、いちおう互いに声をかけあいながら、運用。ちなみにFT817は比較的新しい無線機だが、自衛隊の無線機同様、感度はいいのだが、簡単に抑圧や混変調を受けてしまう。自宅では144MHzが無線LANやPCのノイズでNGである。いやぁ、まさかのクロウディの状況でどこに障害を与えるか分からないのは怖い。


夕刻、河川敷から上がって来る部隊。女性隊員が無線機のマイク片手に交信しているのが見える。彼らの無線機。モノによっては、ゲインがあるだけで、意外とショッパイらしく抑圧や混変調起すので注意らしい。昔ならHFという所だが、最近はVUからSHFまで、どのバンドがバッティングするか侮れない。特にレーダー車までいたので、至近に来られたら困る所だった。





2013年11月9日土曜日

壮絶空振り

明日、日曜日にローカル局と移動運用に行くので、気合を入れて7MHzにQRVした。しかも、暗いうちからアンテナを張り、朝の6時から。最初はWFと坂東太郎のある行田から出たけど、泣かず飛ばず。朝だから周波数確保はできたのだが、コンディションが開いてくるとQRMになってくる。ここで、パイルになっていれば、呼んでる方の信号で、周波数が確保できるのだが、空振りを飛ばしていると負けてしまう。

話にならないので、対岸の邑楽郡千代田町に移動。ここは坂東太郎のみのポイント。ちょっとはいいかと思ったが、今度は周波数がビッシリで空きがない。お得意のQRTする方から周波数を譲ってもらうテで何とか周波数は手に入れたものの、前、使ってた人はパイル気味だったのに、またしても泣かず飛ばず。10局やるまでは帰れないと思い、粘った所、チョロッとダブってよばれる瞬間があったものの、また空振り。13局行ったので、貴重な周波数を空振りで使っては悪いのでQRTしてきた。

どうも今日は拡張の上の方ではコンテストをやっているようである。しかも、明日が雨だからだろうか、クラスターを見たら、移動局でビッシリ、、、これは、メジャースポットは埋もれる訳だ。

明日が本番、WF-宝蔵寺沼と坂東太郎のある羽生市からのQRV。2~3局出る予定。430MHzと7MHzを予定。後は、天候次第で2mSSBと6mのグラウンドウェーブかな。天候が悪い場合はビームは上げない予定。7MHzもDPを張る予定だったけど、雨天でも展開しやすい小生のロングワイヤーかな。雨天だと、移動局は少ないし、皆さん家に篭ってムセンしてるだろうし、、、。どうだろうなぁ。


2013年11月8日金曜日

常置場所でパイルアップ

昨日は完全にタカをくくっていた。仕事も早く終わった事だし。CQ出そうかなと思っていた。まだ430MHzの人たちはコマーシャルで、モービルばっかりだなと思い。7MHzをチューニング。

すると、何か、かなり空いている。まぁ、ガツガツ交信するつもりはなかったので、拡張7.100付近で空き周波数を探すと、アッサリと空いてる周波数が見つかった。

「何かおかしいなぁ」

と思いつつもQRVしてみると、分かった。酷い空電ノイズ。ノイズフロアは常にS9あたりを振っており、時々「バチン」「バチン!!!」という+20dbにも達するノイズ。

「これはダメダな」

と思いながら、それでも数局、呼んでくれたので、拡張独特のラグチュウモード。特に千葉の鉄道好きの方とは鉄道模型談義で盛り上がってしまった。ローカルが聞こえる時間なのであるが、非常に取れない。しかし、500Wかかってるとの事で、これだけかかってると空電を切り裂いてストレスなく交信できる。何Wですか?と聞かれたので、

「リニアありますが、ベアフット100Wです、、、と。」

「あ~40dbくらいまで振ってるから問題ないね」

「リグは?」

と聞かれたので

「FT-2000と真空管アンプです」

「あ、同じだ、、、」

とまた話が長くなり、ログを見ると、50分。www。まぁ、拡張ではありがち。

5局くらいしか交信していないが、「カードはJARLで」は相手から言ってくるか、ファイナル代わりに最後に切り出すパターンで、だいたい10分程度話すような、QSOが1時間半ほど、続いていたのであるが、17時半を過ぎた頃である。急にコンディションが変ったようである。感覚としては何かいっぱい呼んでるんだけど、空電ノイズが酷くて、まともに聞けない

「何か、随分呼んでるぞ、、、」といった感じに。

JE3だけ漏れ聞こえたので、コールバックすると、空電ノイズが酷く、なかなかコールとQTHを取れない。何とか取れたのであるが、何やらバックで、CWトーンは鳴るは、ビートがかかるは、不穏な雰囲気。

「さっさとコールを取って、ピッチを上げろ!ヘボオペレーターって事なんだろうか?」

この段階で、不穏な空気は察知した。

次の

「QRZ?」

ではそれこそ、空電を切り裂く強烈なKW局からコール。2エレ八木に1KW。4エリアから+60db振れている。強い。というか、いくらKWで八木でもなかなかない強さで、これは、コンディションがオープンしてる。すると耳もいいらしく。

「何か、凄い呼んでるよ」

と、、、、、そして、

「73」と言った途端。

「※×★△■○J×※エコ×ロット×★3■○」

だぁぁぁぁぁ。ウソだろ。何も取れない。

「あ~~~~すみません、、、もう一度お願いしますQRZ?」

何しろ、今年の復帰組だから、交信する人する人みんなはじめて、それで、これだけパイルを浴びると大変。もはや、移動運用の練習だと思って諦め、

だいたい3分くらいの交信がずぅ~~と続く。しかも

「QRZ?」で

「※×★△■○J×※エコ×ロット×★3■○」

まぁ、空電ノイズも収まって来た(だから呼ばれたのであろうが)ので、何とか、それでも拾えるようになってきたが、、、

その中で

北海道のJM8DBL局が呼んできた後志に住んでいる方で、

「常置場所で7MHz出ると、毎回パイルなので苦手なんですよ」

と「ネット」で話していた方だ。波の上では初めてのコンタクト。その時は、「いやぁ、まさか、鴻巣ではあり得ない話だな」と思っていた。鴻巣は実はこのご時勢、アクティブ人口が多く、ひとたびコンテストになれば、OM局とクラブ局が大挙としてQRVする、メジャーでないポイントである。であるから、そんな所からのQRVなのにこんな事になるとは、、、。

しかも、、、、クラスターを見ると


あぁ~~~~~。終わった。メシの用意が出来ているのに止められない。困ったなぁ。移動運用では、構えて、パイルになるので、構わないのであるが、常置場所では生活の一部の合間でQRVしているので、これは厳しい。

まぁ、、、、その後も続く

「QRZ?]

「※×★△■○J×※エコ×ロット×★3■○」

ウワッ!!!!

という感じ。まぁ、その後、何とか30分で収まってくれた。

「すみません、いらっしゃらなければ、QRTしたいと思います。QRZ?」

「しぃ~~~ん」

「QRZ?」

「しぃ~~~ん」

終わったかな

「JH1PRT QRT 有難う御座いました 周波数オープンにします。」

ふぅぅ、、、、、、。でも多数の方に呼んで戴けるというのはあり難い事。呼んで戴いた皆様有難う、ございました。もうすこし、上手く裁けるように精進いたしますので、、、。





その後、ボソッとSメーターが振れた

「JM8DBLです、お疲れ様」


「あ、、、どうもJM8DBL。有難うございました」


何か、自宅で突如パイルを知ってる方の、一言の気遣いって、嬉しいですね。



2013年11月7日木曜日

川面橋移設

そうこうしているうちに川面橋が移設になっていた。

フラワー通り東側から、移設された仮橋の川面橋を望む。渡柳の交差点と違って西側出口に建物があるため、前後は曲線ながら交差点は真っ直ぐとする事ができず、微妙なクランクになてしまった。その為、フラワー通側は東行と西行で交互に時差式となってしまった。若干の信号待ちが発生するようになり、少々、イラッとするようになった。若干の危険要素。


さきたま緑道側からフラワー通りを望む。手前が「仮設」フラワー通り、奥が「使用停止中」のフラワー通りで、工事用車両の通路として使われている。歩道の横断歩道部分がSカーブのラウンド部分にあり、危険。知っている車は速度を落とすが、知らない車は「曲線の途中にまさか横断歩道が!」となりかねない。何しろ歩道側の人通りの多い道路との交点である。押しボタン信号が欲しい位である。教習所で習ったのをすっかり忘れている人が多いが、路面に菱型のマークが現れたら前方を注意しなければならない。そして、横断歩道が現れるので、歩行者が待っていたら「停止」である。

今の所、危険と知ってる人が多いからか、地元車は止まってくれるパターンも多いようであるが、守っている人は少ない。こういう箇所は危険であるから是非守って欲しい。ちなみに、当たり前だが、パトカーや消防車は横断歩道に人がいると、必ず停止している。

旧、川面橋。こちらは養生が済み、現在は手作業での欄干の撤去が行われているようだ。まだ、重機が入った、施工は行われていないが、今月中には姿を消してしまうかもしれない。




おはよう7MHz


ここの所、朝、数局、移動局に声がけするのが日課になった。いやぁ、、、しかし移動局の皆さん元気な事元気な事。朝、5時からは当たり前、時には3時頃からクラスターに表示が出てきたりする。大勢は7時を過ぎると、クラスターが増えてくるのであるが、7時になるとコマーシャルの時間。それまでの少々の時間でQSOを楽しむ。

春~夏のシーズンは18や21MHzといったハイバンドを楽しむのであるが、夜明け前の一瞬の時間といった所であろうか、実は、日が出る直前のこのタイミングで8(北海道)9九州5の西部(高知、愛媛西部)あたりが聞こえてくる。何故かこの辺が聞こえてくると、ラッキーといった感じで思わず声をかけてしまう。

「毎日、マラソンコンテスト」的な一種異様な雰囲気の7MHzであるが、その分、交信は短いが、交信相手と交信場所のバリエーションには事欠かず楽しい。特に早朝は、激烈パイルになる事も少なく。50Wの移動波が59振れてくれば、中パワー局なら59+でストレスなく相手に届くようで、非常にやりやすい。

2013年11月6日水曜日

今日のA33運用

連休明け、休日中のウヤの関係で、カマの運用がゴチャゴチャになるのであるが、流石村長、昨日の段階でA33にゼロロクが入る事を予告。そしてまたしても24号機との予測。

そして迎えた、今日、当日。昼飯前に貨物ちゃんねるを見てみると、シッカリと24が点燈している。

「参ったなぁ、単機か、タンク付きかの情報がない」

手前で撮った人が気が利いていれば、単機とか入るのであるが、何も書いてなくても単機で来る可能性が高い。

「今日もどうせ単機だろう」

たかをくくって、単機が映えるポイントをロケハン。仕事中に抜け出すには時間がかかるので難なのだが、最近は吹上-行田にハマっている。ちょっと周囲がイマイチな感じもするがセッティング。そして、時間。踏切が鳴り、速度が遅いので待たされる事しばし、音が聞こえてきた。

「グオオオオオオンン」

という釣り掛けではない、ロクロク独特の音。そして、

「ガタタガタガタ、、、カタッ、、、、カタッ」

「まさか!!!!!」


はじめて、ゼロロクタンクつきにブチ当たった。単機だったらポツ~ンと橋を渡る画図を狙おうと思っていたのであるが、意外と周囲がうるさく、ポツ~~ン感が出なかったので、結果オーライかな。タンクが木陰から半分顔を出している感じがいいかもしれない。ちなみに、右の並木はサクラなので、春は春で、色々狙えそうなポイントである。

TS-790雑感

はやい。変更申請はTSS経由で紙申請。紙で申請すると毎回、電子申請をとのチラシが入って来るが、TSSの人は紙にして下さいと言うし、事実、紙の方が速い。しかも過去に実績のある定番機だったので遅いと定評のある1エリアでも、2週間もせずに認可された。どうもCICの発給予測によると、総通で1ヶ月の遅滞が生じているのでJH1コールを希望の方は早めの申請をとのアナウンスであるが、どうもTSSから来る書類は特別扱いのようで、実質7営業日という超速で認可になった。TSSに関しては僅か2日で出発している。、、、。という訳で、ここ1週間のインプレ。

現在の設置状況。FT-2000と横並びに置かれ、放熱板のない場所に液晶モニタの足が置かれている。手前の四角いボックスが送信スイッチで、スナップスイッチでFT-2000とTS-790を切り替え、下のボタンが送信ボタンである。ロングラグチュウ用にはフットスイッチが足元にあり、切替スイッチは連動している。右側にパドル。FT-2000は当然エレキー内臓であるが、TS-790は内臓していないので、マルツのエレキーキットを介して繋がっている。とはいえ、2mや430でCWをやるのはごく稀であるが、、、。

ちなみにリグやリニアの乗せる机や台は木製とし、回り込み対策としている。もっとも、足がゴムであるが。
登場が確か1988年で10年の長きに渡り作られていたはずである。同ラインナップ内にTS790Vという「新4アマ免許」に対応したモデルがあり、V型のみ、20Wで技適機種である。という異色。

登場時のラインナップで言えばTS-790無印が10Wの4アマ対応機、TS-790Dが25Wで3アマ対応機、TS-790Gは10W機ながら1200MHzを標準実装したハイグレード機。TS-790Sが2アマ免許対応の45W機といった具合である。また、1996年に各資格の操作範囲が引き上げられたため、新4アマ対応の20WのV型が登場して、このモデルのみ技適である。確か1998年までの製造だったと思われる。

小生の所に来たTS-790Sは15年使用との事であるから、間違いでなければ最終型のはずである。


さて、触ってみた感じであるが、往年のフラッグシップとは言え、やはり20年前のリグである。FMモードではほぼ、不満はないのではなかろうか。「並」と言われる受信感度も、ほぼFT-817と同等であるから、「並」であると思われる。ただ、FMモードに関して言えば、受信感度が悪いと勘違いされるのは、Sメーターが重いという事であろうか。相手局が聞こえ出しメリット5になっていく感じはFT-817と変らないのであるが、そこから、どうして、なかなかSメーターが上がっていかない。

TS-790なりのRSレポートの送り方として、スケルチは開いて、メリット5で明瞭に聞こえるもののSメーターが動かない場合、51。若干のSメーターの触れを感じるもの、55。Sが4~5振れているもの、59といった感じである。雑音が入って聞きづらくなってはじめて41であろうか。

SSBの性能は少々ガッカリである。復調した時の音はFT-2000の音に慣れてしまっていると、もはやポータブル機の域である。シビアな信号を聞いていないので、微弱信号の聞こえ方は、何とも言えないが、S5以上で振ってくるSSB信号も、ラジオの音のようになるFT-2000の復調と比べると、なんか、乾ききった、湿気のない音である。

ボタンを押すと、バチッツと音がしてFMで便利な20Kおきのクリックと、SSBで便利な無段階ダイヤルの切替が効くのは非常に使いやすいものの、無段階ダイヤルでも、0.1KHzステップでしか可動しない。しかも微妙にズレている。

OMさん曰く、今の機種のように00.00にドンピシャでチューニングが合うのが珍しいとの事で、オールドリグでCQ出してる局に同調する時はまず、00.00ドンピシャという事は少ないとの事。特に430MHzはこの世代のリグでは、なかなか双方のリグで周波数表示が一致するという事は少ないようで。

FT-817と比べてみたら、流石FT-817は相手局が出ている00.00にピッタリ同調しているようである。そこへTS-790で合わせるとだいたい00.3?くらい。しかも微妙にズレている。もう1桁欲しい、、、、。送信の変調は問題なく行っているようである。ただ、ALCの頭が悪いのか、ALCゾーンを越えてしまうと、途端に変調が悪化するようである。FT-2000はALCガン割れしても調整してくれるのであるが、TS-790はALCを超えてはいけないようである。

マイクは1本のダイナミックマイクをミキサーのPANをLR両出力にして、LRに振り分けて出力しているのであるが、L側をFT-2000にR側をTS-790に送っているのでTS-790のR側はアウトを若干絞り気味にして、ARC割れしないように調整している。どうもSSBでALC割れしている時はFMで過変調になっているらしく、SSBでマイク調整し、その値をFMにも使用している。ちなみにFMではALCメーターが動かないので、これまた、面倒である。ミキサーのドット点灯を見ながら過変調にならないように注意して送信している。

う~~~ん。後は430MHzのFMは公称40Wのはずであるが、何故か45W出ている。

まぁ~~~20年前の高級リグといった感じ。値段が安かったのと希少なS型なので、お買い得ではあったカナ、、、といった印象ではある。あ、ちなみに1200ユニットは付いてないです。当初中古リグを探すにあたって、430MHzモノバンダーで良いと思っていたので、1200は考えていませんでした。



2013年11月5日火曜日

SWLカードが届いた

JARLのQSL転送がやたら遅いというのは巷では有名であるが、発送月の発送も今月はやたら遅かった。3日、4日と慰安旅行で留守にしていたのであるが、その間にメール便で届いたようである。すでに再開局から700QSOを越えており、あまりアクティブではなかった、前コールの交信局数をも超えた。QSLは600枚以上発行しているのであるが、回収は100まいちょっと。3月に開局して、この遅さはどうにかならんものか。まぁ、QSOのほとんどは6月以降に稼いだものだから、相手方から6月分迄として送られたものが届いているようである。相手方で7月分とされた分については未着である。遅い。確かに、瞬時に届く、E-QSLなら便利である。

意外と枚数少ないなぁと整理していると。



「何だこれは?出た、、、、SWLだ」

VUの世界では1500枚に1枚程度と言われるSWLカードである。僅か100枚ちょいの中から1枚出てきた。どうも、コンテストにも参加されている、千葉の有名なSWLerの方からのようである。ゼロの記念局との交信のレシーブをコンファームして欲しいとの事で。ログを見ると確かに、同時刻に交信があったので、SWL用のカードを書いておいた。



SWL用のカードのレポート面自体は「使う事ねぇだろうなぁ。」と思いつつも、手書き用であるが、雛形があったので、印刷して、記入した。QSLカードを改造しても良いのであるが、

Confirming Our QSO をConfirming your reportに変える点と
RSレポートは不要
後はRMKS欄に交信相手としてWKD with 8JΦBARA/Φ
とする点であろうか。他はQSLカードと同じような内容である。

ただ、印刷やラバースタンプで交信証印を持ってる場合は注意。交信ではないので、局長印か、サインをするようである。

あとは、SWLナンバーはコールサインより長いので、JARL転送枠がHAM用では足りないのでSWL用の雛形を使用した。


普通のHAMの方には主にDXや国内でも2ndや2Band目の時に送る事が多い、E6E5バージョンを使用。受信機はIC703にモービルホイップのようである。その設備なら10Wながら、電波出ると思うのであるが、どうも昔からのSWL専門の方のようである。ちなみにJARLから届いたという事はJARLの会員(准員)の方である。当然であるが、ビューローに送れば、JARL経由で転送してもらえる。