2013年11月21日木曜日

アンテナゲインのカタログスペック

なぜ、クリエイートデザイン社のアンテナは利得が高いのか。そしてダイヤモンド社のアンテナは利得が低いのか。カタログスペックによるdbiの謎であった。両社ともdbi表示なのでdbD表示との混同はない事は最初に断っておく。

そして、これは、両社に軽く電話して聞いて聞きかじった話なので、実際はもっとクリティカルな測定をしていると思われるので、あくまでも参考程度としてもらいたい。

まずはダイヤモンド社。電波暗室において、自由空間測定を行った値を基準にカタログに載せているという事である。実測もしているらしいが、自由空間前提のようである。

そしてクリエートデザイン社。こちらは実際にタワーに乗せ、実測した値を載せているという事である。

つまりである。ダイヤモンド社は電波を吸収する電波暗室での測定なので、自由空間に近い値が出る。反してクリエイト社は実測であるので、地面を考慮の上のゲインが出るようである。シミュレートしてみると、だいたい、グラウンドを考慮するとゲインが上がり、エレメントあたり、クリエイト社の値に近い、値が出るようである。ただ、机上の空論である。実測は実測でまた違ったファクターが色々絡んで来るという事はご承知おきたい。

ただ、ブームが長いので、CD社のアンテナは本当に高利得な事に違いはないが、高さの影響をかなりうけるようで、高ければ良いという訳でもなく、低すぎてもいけなくて、いちばん高利得な高さというものがあるらしい。まぁ、他のシリーズとの比較用に「ある高さ」を決めて測定しているのであると思われるが。

ちなみに面白いのは、移動で良く使う値の5mでシミュレートすると、最大ゲインに近い値が出る。で、中間の10m台と20m台にゲインの低い場所があったりと。波長やブーム長さの関係であろうと思われる。



これがダイヤモンド社の10エレスタックの自由空間における、シミュレーションの値である。メーカー公表値では15.1dbiあるとの話であるが、13.33dbiであるとのシミュレート結果である。まぁ、電波暗室での実測でも多少の電波の反射や測定機器やアンテナ本体の影響があるのか、シミュレーションソフトどうりにいかないファクターが働いてるのか。ソフト上では若干低めに出た。



ところがである。リアルグラウンド設定でシミュレートしてみると18.7dbiもある。周囲に物体があると、若干ゲインが上がるようなのである。う~んCD社の13エレスタックが19.8dbiだからエレメント3つ分差し引いて、こんなもんでねべかという計算値。でも、これはあくまでも机上の空論だから。




ちなみに小生のアンテナであるが、一番良い高さというものを見つけると30m高さで21.92dbi出るようだ。ま~~普通に使って21dbiくらいなのだと思う。CD社の20エレが22dbiを謳っているから。まぁ~~近い値なのではないだろうか。CD社のアンテナは給電部がミソなのと、他社より長いブーム。それで、2dbくらいの違いはあるのかな?という感覚はある。いやいや、実経験した訳でないので、空論であるが。ただ、自作の20エレ級のアンテナの方と交信すると、負けず劣らずの性能を出してる感じがするので、ちょいちょいシミュレート&メーカー問い合わせをしてみた。まぁ~~~実際、このあたりの2dbくらいの違いってSメーターで1ついくかいかないかぐらいだから。

しつこいようですが、あくまで、素人の空論と、憶測ですので、参考程度にお考え下さい。







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