今回は夏男氏との第5次写真対戦となる予定が、直前の直前まで予定が合わずタイムアウトで単独で出発する事になった。福島や盛岡で併結相手が見つからなかった「つばさ・こまち」のようだが。とりあえず、行先は決めてあった新潟方面へ。E129系の投入で風前の灯となった115系を追う事にした。
5月5日(こどもの日)という設定と連休という事で、イベント列車は豊富であるが、半分狙っていた、貨物は完全運休のようで、「貨物ちゃんねる」を見てみると見事に運休の文字。辛うじて、カマの回送染みたスジと、止められないのか、石油輸送系のみが動いているようである。こういう日は貨物ターミナルの前に、空コンテナが置いてあって貨物ターミナルそのものが休みのようで、仮に撮れたとしても極端に積載の悪い「フレームライナー」なのは目に見えている。
飯山線 森宮野原
α77+MINOLTA 80-200 F2.8 HIGHSPEED APO
朝の7時頃に長岡付近でコンテナ筋があるのは覚えていたのだが、今日の運転はなさそうだし、その前にちょっと寄り道をしてみたい所があったので、信州中野で高速を降りて、国道117号を千曲川~信濃川沿いに小千谷まで下る事にした。
この時期、夜明けとともに、山が赤く朝焼けで燃えてきて綺麗である。そういえば、飯山線と並行してるんだなと思いながら、飯山線の始発を何処かで撮れそうとも思ったが、先を急ぐ事情があるので、ひたすら走る。すると、途中、森宮野原駅手前をまたぎ越す所で、ホームが見えた。
「アレ?ここは雑誌で良くみる所じゃないかな」
と思い停車。駅の方を見てみるとキハ110が2両待機している。このシーンは季節によっては、味が出るのだろうが。今日は薄ら明け始めた新緑の山と山間の始発駅といった風情であった。キハ110はオリジナル色と往年の飯山線塗装のリバイバルカラーの2両であった。
今の尺度からみると、ブルーとホワイトのこのカラーをキハ52等がまとっていたのはJR化後から、1997年にキハ110に置き換えられるまでの10年少々のような気もするが、自分のテツの走りはじめの高校時代に青春18きっぷでドアが開動作のみ手動だったキハ52の旅を思い出させ、もう30年近い昔の話なんだと思うと、魘されるようなカラーリングも、どこか懐かしく感じられる。ちなみに、キハ110の飯山線色は正面窓が大窓だからか、どことなく往年のキハ52に似て違和感なく見えて不思議である。
さて、先を急いだのはこれが目的であった。私が度々訪れているJR東日本の信濃川発電所。発電所の水路は通常は地下に配管である事が多いのだが、ここは、ダム以外にも、開削水路を通ったり、水路橋で渡ったり、地下区間もトンネルだったりと、何回来ても面白い場所なのであるが、今回は朝の通勤ラッシュ時の山本調整池の減水を見ようと朝の8時がらみを目標にやってきた。
東京の電車のラッシュ時にまるで電車が水を飲むように減ってゆくのは、先人のサイトや動画などで観ていたが、是非一度はこの目でみておきたいと思い、通りかかる予定がある所で、どうせ貨物も運休だし観察してみる事にした。
観察の様子は動画にしたので見てもらいたい。
ちなみに、ここのJR東日本関連では、宮内取水ダム、浅河原調整地、山本調整池、山本第二調整池の4種のダムカードがあったのだが、配布できる場所が立ち入り禁止のため、以前まではダム下の国道117号沿いにある小千谷発電所の正門に掲げてある看板の電話番号に、平日の日中に電話して調整池の所まで持ってきてもらわなければならなかった。しかし、少し登った第二調整池に発電所のPR館「おぢや~る」ができたためここで休日も含めて9時より配布している。ちなみにこの「おぢや~る」人気のようで、連休中は混んでいるようで、駐車場整理の方がスタンバイしていた。せっかくだから、見てから行っても良かったのだが、今度は弥彦での撮影に響いてしまいそうなので、次回のお楽しみにして、9時の開館と同時にダムカードだけをいただいて出発した。
弥彦線 矢作-吉田
α77+24-70F2.8T*
さてと、信濃川発電所で9時過ぎまで時間を消費してしまったので三条燕まで走って弥彦へ向かう。大鳥居が入るポイントが午前順光なので、10時台の列車に間に合うように向かったはずが、国道289号が、分かってはいたもののやはり流れが悪くて、現着してロケハンしているタイミングで10:32着の弥彦お花見号がE129系の4両で行ってしまった。「弥彦お花見号」と名打っているが、列車そのものは普通の変哲のないE129系であった。ただ弥彦線ながら4両の固定編成が充当されていた。
列車間が空いたのでしばし越後線方面へロケハンなどして戻ってきて(実はこの間にE129系が回送で戻ってしまった、、、冷静に考えれば上下の本数が違うので分かるものを、、、)E127系でやってきた9230M弥彦桜絵巻2号と折り返しの267Mを撮る。折り返しが通常の列車番号な事から分かるように吉田-弥彦間が定期列車の延長運転である。
さてと、写真の方は鳥居が水鏡に映ったのは良かったが、もっと寄った方がよかったか。それから、車両の前の黄色い小型重機はともかく、、、鳥居に電柱が刺さってるんですが、、、。
越後線 南吉田-粟生津
α77+24-70F2.8T*
気を取り直して越後線のやや西側区間に行ってみる。先ほどの列車間を利用したロケハンでは弥彦山が綺麗に映っていたのだが、、、風が吹いて、、、微妙な画に。鉄塔を山体に紛れさせたまでは良かったのだけど。車両も小さいし。しかし、越後線列車は能面みたいなE129系化されているものだと思ったら、115系が来た。どうやら特に本数の少ない柏崎行きは新車の運用効率の都合からか、115系のようである。
しかし構図的にちょっと遠いかなぁ、、、。
ちなみに先ほどの大鳥居の見える矢作のポイントで会った同業者の方に12時半ごろに村上から吉田に着く運用が青+初期新潟色(リバイバル)の115系で来ているとの噂を聞いたのだが、吉田側は通常の青編成らしいし、キープしておいた、ここのポイントの風や光線も残り時間が微妙だったのでこちらに来てみたのだが。微妙な結果となった。
いやいや、先ほどのE129系が戻ってしまった事や115系の運用情報など、夏男君と一緒だと、相方が、運用や撮影地の目星をつけてくれるのだが、こう流動的なダイヤ編成の初めての撮影地で、しかも運用や天候に恵まれると焦ってしまう。
越後線 北吉田-岩室
α77+24-70F2.8T*
さてと、だいぶ時間が空いて155M。実はこの間に能面E129系に気をとられて、1編成だけ残った115系緑色キムワイプ色を取り逃がすというポカを。そして、修学旅行色のような初期新潟色リバイバル編成を頭にやってきた155M。ギリギリ光線が顔に回るようなロケかと思ったら僅かに回らずに完全に横向き光線であった。しかもやはり水面はさざ波が立っている。水田は植えた翌日のようで、風さえなければ、鏡に映る絶好の条件だったのに残念である。ちなみに新潟の平野部は、ゴールデンウィークが田植えのようで、まさに最盛期であった。
越後線 南吉田-粟生津
α77+MINOLTA 80-200 F2.8 HIGHSPEED APO
取り逃がした魚は何としてでも負う。修学旅行色wを撮った場所に居た学生さんと思しき、同業者の方にキムワイプが柏崎行きになって向かうべく吉田に留置されているという事で、時間も40分ほどあるので、西へ向かって走る。越後線の柏崎方面は光線がキツいが、サンサーベイ(太陽光予測アプリ)で昼頃に弥彦山をバックに撮った場所付近で顔面に顔が当たるポイントを見つけた。
そして、今回はなんとかなるんじゃないべかと思いつつ。だいぶ余裕をもって着席したはいいが列車が来てみて。
「ありゃ、、、幌の影が出た」、、、、。
越後線 粟生津-南吉田
α77+MINOLTA 80-200 F2.8 HIGSPEED APO
それでも転んでもただでは起きない。半逆光は望遠圧縮の迫力で誤魔化すのじゃぁ!
逆向きに撮れる場所を見つけて、間もなく折り返してきた青い115系の157Mを撮る。背後に薄っすらと雪を被った山も見えるよ。
ありゃ、、、、草が。
これ、、、言い訳にはならないのであるが、現行α7もそうだと思うがα77のEVFの弱点が出てしまった。後ろから強い光線が来る、非常に天気の良い日は電子ファインダーは非常に見ずらい。コンデジとかスマホが強い光線下で見にくいどころかほどんど見えないのと同様に、ファインダーの隙間から入り込む光線で特に眼鏡の小生では、ファインダー内がテカってしまって、本当に見ずらい。だからって、電柱を鳥居に刺したり、草に気づかないってのは確認不足もいい所だが、、、、それだけ見ずらいのであった。
ここでタイムアップ。このまま長野に戻っても良いのだが、せっかくGWだし、宿をとってゆっくりする事にした。何度もブログに登場する弥彦であるが、いつも日が暮れてから、恨めしい目で宿を見ながら眠い目をこすりながら高速道路を走っていたが、今回はユックリ過ごす事にする。直前ながら、部屋はあったものの食事がないプランだったので、吉田のラーメン屋でラーメンを食べる。本当は三条ラーメンとも思ったのだが、吉田から、意外と三条は遠く、また道も流れてなさそうなので、吉田で名物の魂(SOUL)さんの「あえ麺」をいただく。
宿は、「みのや」さん。先月の湯田中と打って変わって全く逆パターンで、宿は良いが飯が無い状態だった。まぁ、地元の旨いB級グルメを食べて疲れて投宿するならこれも悪くないかなと。ロケ的にも神社の前。まさしく夜に神社に詣でて恨めしく見上げていた宿であった。泊まってみると何の事はないのだが、日帰り圏内でもゆっくりと投宿するのもいいものである。ちなみに和風旅館であるが、一人旅旅行者向けに洋室シングルがあるっていうのは、和風旅館としてのイメージはスポイルされるが、外国人旅行客や我々のような一人旅好きには、値段のリーズナブルさもあって有難い。
さてと、明けた5月6日は生憎の雨。しかも時折強く打つ、悪いコンディション。昼までに長野に戻る予定なので、あまりユックリもしていられないが、弥彦神社の前という絶好のロケーションの宿だったので、早朝にお参りして、朝食を食べてから出発してもまだ8時であった。どこかで1本、撮るか観光地に寄るか、1時間ほどの余裕があったので、どうしようかとも思ったのであるが、雨を逆手にとって柏崎行きの134Mを狙ってみた。
越後線 出雲崎-小木ノ城
α77+MINOLTA 80-200 F2.8 HIGSPEED APO
海が見たかったのでシーサイドラインを一旦走り、妙法寺のあたりで国道116号との距離が縮まるので、国道へ、小城之城の手前あたりで、山間をゆくよさげなポイントを発見した。下は水田なのであるが、今日植えるのか、田植え直前で水を抜いた状態だったので、雨天の山間部を行く感じに狙ってみた。もう115系は最後なので、ドアップで正面ブチ抜き構図で撮ってみる。雨も微妙な感じでやんでくれた。ヘッドライトがボォ~~っと光った。
う~~ん今回の撮影の中では一番良かったかな。
夏男君談
「ピントがベンチレーターに合ってますよね?」
余計な事を言うなw
当たりカットではパンタの位置が悪いの!レンズがボロいから緑のフレアも出てるし、、。
あぁ~~~一人での遠征に課題を沢山残した旅でした。ただ、昨年からずっと雨に泣かされていたので、天気が良かったのは救いかな。ただ今回は腕に泣かされましたが。写真対戦は第1回が一番良かった件、、、、。
さてと、、、おまけ、越後線も弥彦線も簡易電化なんですね。吊架線がありません。緑の鉄骨架線柱とも相まって特徴的です。