どうでしょう、このロケーション。若干浅間山がガスってしまったのが残念であるが、絶景である。浅間の左側を狙えば、ガンガン関東平野に飛んでいくハズであった。
ただの路側帯であった頃から知っていたこの場所であるが、愛妻の丘と名が付き、日本愛妻協会なる場所が、何とも「ムズ痒い」イベントを開くことでも有名になったようである。愛を叫ぶ台が接地され、そこへ向かって愛を叫ぶそうで。
我々男3人いちおうカミさんはいるが、「それは痒いなぁ~」と一同。どうせうちらの電波は浅間山どころか「電離層を突き抜けるさ」みたいな訳わからない会話を、、、。
天気はベリーファイン。降水確率0パーセントだったので屋外で運用した。これが最近の移動運用セットなのであるが、車から出すと結構ボリュームがある。足元に12Vを直列にした24Vのバッテリーがあり、DC-DCで13V程度の電圧を取り出す。そこから、リグ、リニアアンプ、DC-ACを経由してPCを駆動する。一見非効率に見えるが、12Vバッテリからじかに取るより電圧降下が少ない。SSBを交えながらやったが5時間くらいの運用なら50W出しても問題ないようだ。せっかくFT-817とリニアの構成で50W出しても12Vで10Aを切る省電力なのにPCのバッテリが終わっており、電力を馬鹿食いしてるのが勿体無い。一回、ハムログQSOの便利さに慣れてしまうとPCは屋外でも手放せない。
名案だと思った、ホイールアース。ハブボルトを介して頑丈にボディーに繋がってると思ったら、結構、同調に苦労した。フェンダーにクリップした方が具合がいいようだ。結局カウンターポイズを展開。アルミ磨きだしならクリップオンでアースが取れると思ったら、伝導率の問題か、椅子のボルトから取るというのが王道かもしれない。
アンテナは小生お得意のATUを使用した約1/4λのロングワイヤー。徒歩移動では釣竿に付けていたが、モービルでは塩ビマストに取り付けてある。ギボシの切替で3.5m長のワイヤーと10m長のワイヤーにできる構造で、長いワイヤーは3.5~10Mのローバンド用で、短いワイヤーは18~29Mのハイバンドに同調する。
動作原理は地面から生えてる1/4λの垂直系アンテナだが、ロングワイヤーはマストでは足らず、横行が発生するので、指向性が出るようである。今回は2ヤ3エリアの西方面ばかりが強く、7方面は切れてしまったようだ。1方面は何とか取れていたようである。色々なバンドにQRVできるのがウリだが、若干、耳も飛びも悪いかなぁ。今は国内シーズン終了で7MHz主体だが、色々なバンドにオンエアーできるのは便利。
とりあえずメインのOMC局と小生は「移動50W局」なので、OMC局が430MHzから、小生が7MHzから攻めて行く事にした。ワイヤーアンテナは簡単そうで意外と大変。ワイヤー展開し、カウンターポイズは這わせ、車をアースにして、まずは同調。そして、「空き周波数がない」もう週末の7MHzはしょうがないのであるが、2KHzでも開いていれば割り込んでいかないと出られないような状況。それにも増して7060KHz以上ではYLコンテストを行っており、YL局が拡張にはみ出す勢いで、びっしり。
これは駄目かと思ったら、前回、水上で助けていただいた深谷で/1していたJJ1VEX局が今日も運用しており、
「QRTしま~す」
の声が。
すかさず、
「周波数譲って下さい!」
VEXさんはマネージャーをされてるのか、ポイントに詳しく、親切に嬬恋のYUとLAのポイントも教えていただいたのであるが。
「残念なんですよ、距離制限のあるポイントばかりで、ポイント無しなんですよ。どこからも4000m以上離れてます」
と
「そうかぁ、残念だな、でも珍しいからそれなりに呼ばれると思うよ。ご健闘を」
との事。
そしてQSO開始。数回CQを出すと、呼んでくる声が聞こえ始めた。今回は結構明瞭に聞こえてくる。しかも、流石ノーポイント。壮絶パイルにはならず、数局重なる程度。7MHz初心者の小生でもなんとかQSOがさばけるレベルだ。
順調にQSOを重ねるが、隣の430MHzのOMC局はなかなか難しいといった感じのようで
「うわ~~空振りだ~~」
と聞こえる。
ある程度こなしていくと、他両名は小生の所をちょいと覗きに来て、お昼のチャージの用意を始めたようである。
「うわ、この呼び出しが止まらないとメシが食えないのか」
しかし、流石ノーポイント、途切れる予感はする。そして、昼を過ぎたら、呼び出しの皆さんも昼飯を食べ始めたのか、コールが止まった。
「QRZ、、昼食チャージ。、QRTします。」
の声に数局呼ばれたが、何とか、止まった。
午後は小生が430MHzに出てみた。ショッパい10エレシングルしかないのであるが、最初浅間山を狙ったら、サッパリ呼んでこない。そして、写真で左の方、思いっきり、北東に振って、榛名山を狙ってみたらここがビンゴだったようである。ポロリポロリ呼ばれ出した。変な飛び方をしているようで1エリア、利根川沿いの局が呼んでくる。遠くで川口だったなぁ。榛名反射か、沼田もあった。それから山岳移動のゼロエリア局。乱反射しているらしく、佐久穂に、松本に、下高井郡。かなりバラけている。松本はウチのヘボいアンテナでは、関東平野からは、結構難しいのでラッキーだった。
5局に1回くらいはメインを使ったが、それでも、絶えながらも、ポロポロと呼んでくる。
結論として、VUは、高利得アンテナ、スタックにそれなりのパワーが必要。HFはここより、ちょい上のバラギ湖がLAとYUのポイントがあるので良かったかもしれない。
しかし、何だろう、この絶好のロケーションと行楽日和の天気。局数ではなく、アウトドアを楽しみに来たという見方をすれば、絶好の場所である。
ちなみに、車を止める場所は充分にあり、ダイポールの展開も可能である。ただ、ひっきりなしに観光客が訪れる。バスから降りた観光客の中から、どうもアマチュアらしいオジさんがやってきて、小生のHAMLOG画面を覗いて、
「どう?かせいでる?」
見たいな事を。ちょうどパイル気味だったので、、、
「いやぁ、、、思ったほどでもないですけど、、、今は呼ばれてます、、、、。」
と。
時々「件の台」から雄たけびが。VUの運用なら、コンデンサーマイクにあえて入力させると面白いかもしれない。
0 件のコメント:
コメントを投稿