2022年7月9日土曜日

(3)天然温泉きらら~83番一宮寺〜84番屋島寺〜琴電八栗駅

2022年6月10日 (土)(3日目)

天然温泉きらら6:40発

 さて、宿では6時15分からおにぎり弁当なら出るとの事なので、本館に行き、チェックアウト処理を済ませて、朝食を食べる。四国ではこの手の朝食セットは定番なのだろうか。早朝にとりあえず口にしておくのにちょうど良い量と、リーズナブルな値段で、コンビニでもよくみかける。


6時40分に天然温泉きららを出発し、昨日は満身創痍だった道を少し引き返し

83番一宮寺
6:50着
7:00発

昨日は遅くなってしまったので、朝イチに83番一宮寺を打っておく。札所の近くに宿があるというのは本当に便利だ。欲をかけば、同じ時間に宿を出たとすれば、少し戻って打っている時間、先へ進めるのだが。それは強欲というものだ。この先の予定、どうにも、この悪い脚力では2日では進めそうにない。今日明日を諦めて、3日行程にするか、欲かいて、2日行程で結願して最終日を、何か考えるか。これまた強欲というもので、一体欲というものは何か考えさせられてしまう。他の人のブログなどを見ると通常ここから2日で結願してしまうし、事実行き会う人、それくらいの速度で歩いている。ただ、自分は後の予定、前回のブレーキが相当効いているのか、ここは鉄道路線に沿っている事を利用して瓦町に2泊して、琴電志度線にたどり着けば、志度線沿いに、ギブアップポイントを決め、志度線の終点の琴電志度駅に至っても次は琴電長尾駅を通るから。足の具合次第でどこからでも引き上げられる態勢とした。

四国は梅雨入りしていないと言うが、この日は朝から雨、カッパを着るほどではないが、菅笠で充分しのげる程度の雨。ここの所、クラシックスタイルで歩く人が少なくなった気がするが、菅笠を被るクラシックすたいるは1ミリちょっと程度の小雨なら地図の防水だけ気をつければ、難なく進めるのが良い。

ここは地図どうり、一気に南下していく。地図のページの妙であるが、道こそ少し離れているとはいえ昨日損をした5kmをグッツと平行して戻る格好になる。一人歩き同行二人は便利な地図であるが、ノースアップではない構成なので、スマホでも良いから、正規の地図と突合して、2、3日先の行程を確かめた方が良いようである。

不平を言っていても仕方ないので、平地なので、歩行速度を測る、4km歩いておよそ1時間。まあまだ。国道11号のバイパスを歩道橋で渡ると川(御坊川か)が出現するので、この川から離れないように海沿いの国道11号の旧道に出れば良い。ここ旧、国道11号も充分に広い道なのだが、高松自動車道の高架に沿ってさらに高規格な国道11号があり、ややこしい。

とにかくここは、川に沿っていれば間違いが無い。途中、横断禁止の箇所があって、少し戻ったり、すると地下道があったり、後からついた道が、鋭角の複雑な交差点を構成していたりするが、とにかくこの川の左岸から離れなければ良い。

国道の国道11号にぶつかって9時24分。まずまずではないか。志度線に沿って、大通りをゆく。牛丼の松屋ほか、昨日あたりでは、寄りたくても寄れなかった店が建ち並ぶロードサイドを抜けていくと、10時半に琴電屋島駅前。屋島寺と、八栗寺を両方やっつけるとなると、微妙である。そして、ここからが急勾配。一宮寺から12.2km、宿から14kmほど歩いた所で、足が悲鳴を上げはじめた。これは悪い予感だ。そして年配の人に置いて行かれる。なんとなく今日の落とし所が目に付く。

表参道をしばらく登っていくと駐車場があり、今日は土曜日とあって、沢山の人出。何だろうと思うが、屋島と言えば観光地なのだろう。楽勝で往復してきた若者たちとすれ違う。それに引き換え、自分の醜態は。恐らく30分程度で駆け上がる力はあるはずなのだが、椅子があるたびに座り。若者どころか年長者にも抜かれながら。小一時間かかってしまった。やはり、足の具合が良くない。

84番
屋島寺
11:30着
12:00発

讃岐は弘法大師ゆかりの地とだけあって、伽藍の見応えがある寺が多い。ましてや屋島は源平の戦いゆかりの地。観光客もとても多い。勤行をし、納経をする。しかしながら、これだけの客足で、納経所はガラガラというのは違和感がある。やはり遍路客は少ないのか。きっと10年前はもっと混んでいただろうし、コロナ前だってそこそこ人出がいた筈だ。今日だって、コロナ渦の真っ最中から比べれば人出は多いのだろう。それだって、他の札所の閑散とした雰囲気と比べればの話だ。

屋島寺を後にし、八栗側へ降りる道を探す。これまた伽藍が大きく、昨日の根香寺の悪夢もあるから、無謀に予測で降り口に向かわず、慎重に降り口を探していると、清掃をしている方が声をかけてくれた。丁寧に、道の勾配や、降りるポイントを教えてもらう。先達諸氏、言っているが讃岐ステージは標識が少なく分かりにくい。平地歩きだし、高山に登るわけでも無し、遍路地図を最強なんて思っていると、とんでもない事になったりする。

屋島から八栗方面を見る。天候が悪い。向こうの山を上らないといけないのかな。

本来の予定であれば、ここは屋島寺と、八栗寺の間で切る事になっている。そして、遍路宿を取るなら、この間と、愛媛ステージに居る間から予測はしていたが、昨日が失敗をしながら踏破距離が長いと欲が出る。かといって観音寺の悪夢もある。果たして山を下りて13時。八栗寺に登るかどうかの決断の分界点で、13時30分。


結果は、琴電志度線全線走破の旅。

「明日、八栗から、長尾まで歩けばいいんです」

通常のお遍路さんにはあり得ない行為を行う。琴電志度まで行って戻る。

「不正乗車はしてません」


車内補充券、今やなかなか見なくなった。

ホラ、ちょっと切符の買い方を間違えたら、不思議な券をいただいたので、無効印を貰って来ました。これは車内補充券ですね。琴電の券売機は四国独特の食券タイプwwwな上更に、使いづらい。


名古屋の「ほうからやってきた志度線の車両」
志度線は、琴平線、長尾線系統とレールは繋がっておらず
全検などの重整備は仏生山まで陸送されているよう
瓦町駅の無茶な改装の経緯といい、琴電の破綻といい、時代の申し子

瓦町駅が地平の時代で想像が止まっている自分は、そごうが無くなって、天満屋の時代も知らない僕にとって、旧車博物館だった憧れでしかないのだが、(爆)。もう時代は4回ほど変わっているようで。規格が小さい志度線をどうするかが、瓦町駅改修の難題だったかと記憶しているが、車両も名古屋の地下鉄から来た車両のようである。


ほんとうに琴電の券売機は使いづらい
簡易改札で交通系電子マネーが使えるので
志度からの帰り分はタッチ!

今日は、瓦町に戻ってアパホテルに連泊。これは万一、今日の足が速かった場合に備えた予約だったが、結局1日早い結願はならず。ま、これで予定道理、これからの日程はだいぶ余裕がある、朝出て15時には戻る遍路スタイルになりそうだ。琴電を乗り潰してホテルに着いて、15時。チェックインで混雑している。ちなみに、土曜の高松は猛烈にホテル代が高いので要注意。なんで同様に遍路宿に泊まらずにと、不審に思う方も居るだろうが、「大人の事情」で安かったんです。


区切 琴電八栗 13:50


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