2022年7月11日月曜日

(7)かんぽの宿観音寺〜68神念院〜69観音寺〜70本山寺〜みの駅

 2022年4月17日(日) (2日目)

区切 かんぽの宿観音寺 6:05発


足の具合を考えて早朝に出発

 昨日は健脚の人のブログどうり、伊予三島から三角寺と雲辺寺を経て大興寺まで打って。これは歩いたぞと思った。この分だと今回は坂出まで行けるのではないだろうか。そういう浅はかな思いで、格安で出ていたとは言えオーバースペックな宿に泊まり、ユックリしたつもりが、朝の3時に起きてみると、足が痛い。足の何処かというと、大抵は足裏に来るのだが、今回は太ももの表側と、付け根が激痛。ストレッチなどして、痛みを取ろうとするもイマイチ。

確か、高知ステージの神峯寺で、この部位が痛んでしまい。宿の女将さんに、お守りを貰って翌日、事なきを得たのであるが。今回、山野袋を探すとお守りが無い。痛い時はさすって、痛みを除けていたのだが。何か先行きが悪い。そして事実となる。

6:30、痛い痛いともがいてばかりでもしょうがないので、早めに宿を出る。素泊まりの宿を朝をべらぼうに早く出るために泊まる事もあって、過去の記録では3:30とかに出た事もあるようだが、少々休んで6:30に出る。

宿を出て、坂を下り、観音寺市街へ。そして市街地を歩く頃になると、慣れて痛みが引くどころか、どんどん痛んでくる。

「おいおいまじかよ」

途中、道に迷ってる方に次の本山寺へ川の右岸がいいか左岸がいいか、

「左岸のほうが近いですよ」

などと教えながら、なるほど宿を早く出て7時に打って出たか。と思いつつ7時50分。4kmの距離に1時間20分。かかっている

68番神念院
69番観音寺
7:50着
8:16発


68番と69番は同居している

市名どうりの観音寺に到着。ここへ来て事件勃発。足が上がらないのである。足を上げようとすると太ももに激痛が走り、手すりにつかまって上るのがやっとである。平坦地なら歩けるようであるが、もう80も近いような足取りである。これは参った。

この寺は観音寺と神念院が同居しており、本堂と大師堂はそれぞれにあるのであるが、納経所は1箇所に同居、なのでそれぞれの本堂と大師堂で4回読経をし、納経所で600円支払って2寺分を書いてもらう。皆とまどっているようだが、意外とコンパクトな伽藍に2寺分、ギュッと詰まっている。

観音寺を出て財田川に戻るが、先程の道に迷っている方に左岸の方が少し近いですよなんて言っておきながら橋を渡ってしまい、右岸に。いやぁ、足が痛くてたまらないのに、なんで遠回りしてしまったのだろう。次の本山寺は左岸にあるのだから右岸を歩いたら、決して狭くは無い河川敷にかかる橋を2回渡る分だけ損なのに。

しかし右岸は土手上の遊歩道っぽくなっているので、河川敷へ下る階段や、ちょっとした縁石の上でよければ座る場所はいくらでもある。地図を見ると道路橋を3本続いて予讃線の橋が1本、次の橋と4本目で対岸に出るようで。一番近い1本目の橋が稲積橋かと思ったら違って稲積橋は次。もう、こんな具合で、牛歩で歩く。歩けない訳ではないが、痛い。歩かないと進まないで、4.9kmを1時間45分かかって10時ちょうどに本山寺へ着く。

70番本山寺
10:00着
10:30発


本山寺は塔のある立派な伽藍

塔のある立派な寺だななどと思いながら、本山寺を出るが、ここでもう1時間半くらい余計に時間を食っている事になっている。そもそもの予測では本山寺には8時半過ぎにはついて9時過ぎには出られる予定。71番弥谷寺は約12Kの見積で12時、遅くとも13時発。72曼荼羅寺には14時着で14時半発、15時に出釈迦寺に着けば15時半に出て、甲山寺に16時に滑り込み〜善通寺は間に合わないだろうからホテル着。

というのが筋書きだったが、どうも山の予感がする71番の弥谷寺を越えて善通寺の谷に出られる予感がしない。運が悪い事にエスケープ用の鉄道の予讃線は、みの駅から大きく海沿いを迂回して多度津に至るので、弥谷寺からは自力で歩かねば駄目そうである。



日曜日、若さ溢れる原付軍団。なぜかほぼ全車スクーター型。交差点を曲がるのに3回。これは予讃線殺しの学校指定の型の「通学用」バイクなのだろうか。地域性かね。もう構っていられないほど、体が痛む。


とにかく国道11号沿いを歩く。追い越していくお遍路さんに気遣ってもらう。歳は50過ぎだと言うがシャキシャキ歩いて来た。そして、遅い僕に合わせて歩きながら話しかけて来てくれた。

「この先、高瀬川を渡った所でお接待をやってるから行ってみな、休まないと無理だよ。」

どうも話を聞く限り、地場で、もう何周もしているのか、お接待が出るポイントまで熟知しているようだ。丁寧にお礼を言って別れる。そのお遍路さんは、高瀬川の手前で、近道らしい脇道に消えていったが、残念ながら、まっすぐ進んで高瀬川を渡ったお接待ポイントは今日は人も無人接待のお品も無かった。自販機で給水して凌ぐ。高瀬の所で、12時42分。約6kmといった所を2時間。

遍路地図で道程を計算してみると、時速3kmといった所。無茶苦茶遅いという訳でも無いのだが、問題は足の痛みである。痛みがあるからには、どこでブレーキがかかるか分からない。そして決定打は7.4K地点を過ぎたあたり、ここで昨日、かんぽの宿に入る時に感じた「無理痛」が来てしまった。ちょっと歩むのも辛い。弥谷寺までは頑張って打って、バスで善通寺という選択肢も脳裏をよぎった(高知でエスケープを準備時の手法)が、もはや最寄りバス停を探し、時間を調べる力もない。

石に座り、高瀬の次の駅から善通寺までを考える。次の駅は「みの」駅である。ジョルダンで検索しても、三野が無い、、、ウィキを見るに、どうやら、地元の請願で平仮名の「みの」という駅になったらしい。まあともかく、検索かけて、善通寺は予讃線ではなく土讃線。乗換が必要。多度津で土讃線の接続があるので、善通寺には14時には着くようだし、明日の検索をかけると、6時過ぎに善通寺を出ると7時20分には戻ってこれるようである。多度津での乗換時間がもどかしいのと、エスケープΓの字を書くような行程なので運賃も安くはないが。今日は打ち止め。

しかし、便利になった、発心した時は、ガラケーの時代。検索をかけるにはPCが必要だった、列車も冊子の時刻表で時刻を引いていたし、乗りテツの勲章のブ厚いのを1冊、リュックの横に挿して携帯していたw。高知ステージの高知市あたりでスマホになり、愛媛ステージに入ると、GoogleMapによる現在地表示とジョルダンなどの乗換検索ができるようになった

「何はともあれ、エスケープ!休足!!!!」

おかしいなぁ、昔はこんな事なかったのに。足を引きずりながら、みっともない姿でみの駅に13:30着。ここで接続が良くて善通寺には14時半についてしまった。調子こいてホテルには18時着なんて言ってあったものだから交渉すると、15時半からなら入れますとの事。食を探すにも時間的にも中途半端なので、四国名物、「駅のセブンイレブン」で弁当買ってその場で食べて、夜の分も買い込んで、ホテルに倒れ込んで、15時半。

ここからは記憶がない。よほど痛かったのだろう。ただ、明日の予防に努めたのは良かったようで、痛いところを探して、ストレッチ法を試して。風呂に入る時、夜に起きたときもシッカリと足を手入れした。これが、翌日効くことになる。それと、神峯寺の麓の宿で貰った先達からのお守り。これは今回、忘れてしまったが、次回、御利益を得る事になる。旅の途中でいただく心付けだが大先達と思われる人が彫ったお守りは、とかく助けてくれるようだ。

区切 予讃線みの駅 13:30










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