2022年7月8日金曜日

(2)琴電八栗駅〜85番八栗寺〜86番志度寺〜37番長尾寺〜琴電長尾駅

 2022年6月12日(金)(4日目)

区切 琴電八栗駅 6:15発

 琴電八栗駅には翌日6時15分に戻ってきた。これで当初の予定どうりとなる訳であるが、3日目と4日目の歩行距離が物足りなくなってしまう。しかし、これは野宿派でない限り、勇気ある撤退。


歴史を感じるボンネットスタイルの八栗ケーブル

 八栗のケーブルカーは歴史のあるケーブルカーで、懐かしいボンネット仕様。どうもかなり古い部類に分類されるようである。しかし、八十八箇所をめぐって、ロープウェイが有るお寺は多かったが、ここは、鉄道であるケーブルカーである。

 昨日のうちに、上まで登っておいて、ケーブルカーというのもオツだったかなとも思うし、初期の自分はそうしていただろうが、今回は鉄道車両への邪念を捨てて、ひたすら、参道を登る。3日も歩いて、だいぶ体調も良いのか、昨日の屋島寺より楽に、あっけなく、八栗寺に着いてしまった。もっとも昨日は12キロ下を歩いてからの登山であったが。


八栗寺で景色を撮っていたご夫婦がいたので、お手持ちのカメラで、お二人の写真を撮って差し上げたら、私のiPhoneでも撮っていただいた。昨日は雨模様だったが八栗から高松市街が見えて景色が良い。


85番八栗寺
8:00到着
8:30出発

どうも下山時に欲をかいてかえって長く険しいルートに道を間違う傾向にあるようだが。流石に八栗はストレートに下山。


下山する時にあった柵。
五色台もそうだったが、イノシシが出るので、遍路道経由で山から出る時はこの扉を開けて必ず戻す事。いちおうバネがついているが、ロックを忘れずに。

下山したところで、上から北海道氏が降りて来るではないか。今日は重装備。明日結願願するとの事で大窪寺から先はどこかで野宿するよう。いや、自分と同じように宿を拠点に鉄道を使える所は使って軽装なのかと思ったら、やはりそうだよね。昨今ご時世、野宿をしないと厳しいポイントも多々ある。で、自分も下調べしたのであるが、「お遍路サロン」の話が出た、ここで、休憩と遍路大使に任命してもらえるとの話をいただた。さて?でも何時から開いてるか。ここはお得意の電電攻撃。

電話してみたところ、営業時間は朝8時からとなっているけれども、7時半から空いている場合もあって、それは当日の担当次第との事。まぁ、おそらくボランティアっぽい感じもするので、朝8時の開館に合わせて準備しているので、その間に来ても対応できますよというご厚意なのかもしれない。

というやりとりで北海道氏とはここで別れ。

しかし、一度思いっきりブッチ切られて抜かれたはずなのに、何故重装備で後ろから現れたのか。どうも昨日は休足日で半日も歩かずに高松市内で地鶏料理を堪能していたよう。

そうだよね。もう若くないので足への負荷も考えて、全体をマネジメントしないといけないと痛感。

北海道氏と別れて下道をゆく、八栗新道、原、琴電志度と、琴電の車窓から見ても決して、近くはない道程。そして、6月だというのに、とても暑い。

房前と原の間で、志度線の有名な撮影地をかすめ、脇道に。平賀源内の旧宅を過ぎれば志度寺はすぐそこである。(源内さんは讃岐、しかも志度の人なんですね)


86番志度寺
11:00着
11:30発

志度寺を出る。しかし、今まで、寺での時間を15分〜20分に設定していたのだが、ここのところ30分かかっている。このあたり、どの程度勤行するかにもよるのだろうけど。年数を重ねるごとに、なるべく丁寧に行うようにしており、歩行距離を稼ぎたいという欲望との妥協点がこれくらいかもしれない。あとは、讃岐ステージは1日で回る寺の数が多いので、お寺でかかる時間がだいぶ影響してしまう。それでも19年前に発心した時は、観光バスがガンガン走っており、歩き遍路は優先してもらえる事が多いとは言っても、勤行も読経も時間がかかる場合がある場合が多かった頃から比べると、今回は納経所では待ち人が全く居ない事がほとんどである。

さて、志度寺を出ると、ちょっと町内で道を間違えてしまい遠回り(本当に讃岐は道をよく間違える)。おかげで亀の甲羅干しに出会えた。水路に野生の亀の大群は初めて見た。


志度の水路で見かけた亀の大群

志度からは、比較的楽な道程のはずだった。町中のファミマで、昼飯を調達して、県道3号を造田、長尾方面へ。しかし暑い。ここは平坦なはずなのに、ジリジリと照らす日差しで、速度が落ちる。そして、また、年配の方に抜かれた。

「おかしいなぁ、よほどの運動不足か」

やがて左手に有名な、オレンジタウンが現れる。JR四国の関連会社が開発したニュータウンであるが、入居率が問題となっている。ALSOKの警備事務所があり、高セキュリティの高級住宅地をうたっているが、駅にはエレベーターがあるふうでもなく、パーク&ライド駐車場に車がチラホラ。3島会社の中では2番目に厳しい(北海道は論外)会社であるが。逆に、コンパクトで良い経営をしているとは思っているのであるが。空き地が目立ち、スーパーはおろか、コンビニはさっきの志度の街まで出ないといけない、駅は、特急通過、エレベーター無しは厳しい感じがする。

さて、オレンジタウンを抜けるのが結構長い、高徳線が造田方面へ左へ大きく曲がった後で、3号は長尾方面へ。暑さにたまらず途中のミニストップで文字道理小休止。ここで4キロちょっとで、あと6キロ弱。自分の足の遅さにうんざりしてくる。

ノロノロしてもいられないので、腰を上げる。北海道氏はもう、今日の宿を探しているのだろうか。おそらくお遍路サロンの方の涼しい所で泊まる気がする。広瀬橋から川沿いに入り、裏道に。通りの多い県道沿いより裏道の方が歩きやすい。(しかしここに道間違いのトラップが多いのが讃岐)

まだ慣れぬ暑さにヘバりながら、長尾寺着

85番長尾寺
13:50着
14:20発

もうこの時間では結願の地に行くだけでせいいっぱいなのと足が限界。志度から歩き通せると思うが、今回は安全パイを取った。

琴電長尾から長尾線完乗の旅。琴電長尾線は志度線と比べると車格も大きい。そして使っている車両も、なつかしの京急のやたらと引き戸がデカい車両。あれを見てると扉に指を挟まれるのが怖い。

そうしているうちに、だいぶ、疲れたのか、ウトウトしていると、

「次は高松築港〜♪」

やってもうた。瓦町で降りる予定が。まあいいか。これで高松築港まで完乗。残るは琴平線にしておこう。


区切 琴電長尾駅 14:30

0 件のコメント:

コメントを投稿