2016年5月21日土曜日

430MHz25エレ。給電部を作り直しになってしまった。


430MHzFM伝播実験まであと1か月を切って、25エレのK1FOが4枚どころか、深刻な状況に陥っている事が分かった。アナライザーだけで、調整をして、満足していたら、パワーをかけると毎回SWRが違うという症状に陥っている事が分かった。SWR1.0のゾーンは広くあるのだが、FM帯はあまり良くなく特に433.0MHzのメインから上は具合が悪く434MHz以上は使えない状況。SSB帯はバッチリとSWR1.0なのであるが、どうもSWR曲線と帯域がおかしい。

OM氏に聞いてみた所、やはり給電部のスライドバーの位置が異常との事。それでもバンドの下の方でマッチングが取れているのは何故か。今日はとりあえず、特に問題が多そうな、スライドバーの位置がおかしいタイプA型の方を分解して原因を探ってみたらだんだん原因が見えてきた。

どうやら問題は、放射エレメントの材質にあったようだ。OM諸氏の経験から、エレメントは多少重くなるが、直径6mmのアルミの「パイプ」ではなく、無垢の「棒」を使っていたのであるが、放射エレメントまで棒にしてしまった。もちろん、アルミではハンダが乗らないので、贅沢にも無垢の銅棒にしたのだが。これが失敗の元だった。

無垢銅棒では、ハンダが乗る温度まで加熱するのに時間がかかり、強力なコテで加熱してハンダが乗ったところで今度は冷めるのに時間がかかる。今回、一旦作り直そうとして、あろうことかガストーチで炙って、スライドバーを外し、調整を始めたが、一旦、バラして、嵌めて見たら、どうにも、元々のおかしかった、値さえ再現されなくなって、トンでもない値を示すようになってしまった。

「!?」

と思って、二言なく給電部を分解してみたら、見事にジュラコンブッシュが溶けていた。どうやら最初は、絶妙な溶け方で、ブームに触るかどうか微妙な所で溶けていたので、スライドバーの位置がおかしかったり下のほうでディップしていたらしく、修理にあたって、乱暴にもガストーチで炙った事で、ジュラコンブッシュが完全に溶けて、破綻して、放射器とブームが電気的に接触して、マッチングが取れなくなったようである。

「トホホ。」

やっぱりOM氏が言うように素直に給電部を1から作り直した方が早いようである。作り直すにあたって、必要な部材と、昔販売していた、オリジナルタイプのK1FOのサンプルを手に入れる事ができたので、寸法など援用して、銅パイプ仕様に交換して、給電部は作り直し。

田植前で土日でも仕事が切れないので、合間合間で、やっていたら、ここまで来て夕刻になってしまった。やばいなぁ間に合うかな。作り直してすぐにマッチングが取れれば、2本目も修理して、とりあえず4本は諦めてスタック運用とすれば、問題ないのだが、すぐにマッチングが取れなければドツボに嵌りそうだ。

多分、ジュラコンブッシュが無事だったのだろう。関東UHFコンテストのあたりまでは、そこそこちゃんと動作して、無事にしかもかなり強力に飛んでいたのであるが、これでは、もはや死に体。

とにかく

「間に合わせる」

OM氏から、資材を色々貸していただいて助かったのはいいが、見てはいけないものも色々見えてしまった。とにかくスタックでいいから気持ちよく、スカッとした仕様で本番を迎えたいものだが。はて、、、、。


パイプ仕様で作り直している給電部。セミリジットケーブルはヤワそうで、芯が細いからか、熱には強いようで、大丈夫そうだったが、資材が手に入ったので、問題になりそうな部分は極力排除する方針から、交換する事に。明日。くみ上げて、調整までいけるかどうか。雲行きが怪しくなってきた。






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