さてと、2本目の430MHz25エレK1FOも再調整。同じく給電部を作り直し、再調整。
1本目でだいたいツボを押さえていたからスンナリと行くとおもったらさにあらず。仕事の合間、合間に調整。スライダーを調整したり、D1のスリーブを調整したりで追い込むも、432MHz付近を中心にバシッとSWR1.0という訳にいかない。ああだこうだ、と、やっているうちに気づいたのが、この個所。D1を「く」の字に曲げるとSWRがバッツリと落ちる点が見つかった。
なるほど。思い出した。これのD1は穴を開けに失敗し、左右で若干ズレてしまっていたのだが、強引にエレメントを曲げて誤魔化していた。どうもこのD1の位置でその技はご法度のようである。
結局。D1も一度バラして、左右の穴が同じになるようにした上に若干、フロント方向への逃げを作って可変式の長穴構造として、調整してみたところ。なんとか、調整がついたようである。
導波エレメントはアルミの6φ棒であるが8φの長さ30mmほどの銅スリーブを差すと帯域が安定するのも不可思議なのである。端に合わせて被せるだけの0mmから出しても2mm程度で調整するとスライダーを固定した後の調整も効くようである。Tマッチとは言え、宿命的に給電部付近の電気長が不等長が原因なのか、スリーブの出し方は左右で不等な長さが良いようである。
実はOM氏からオリジナルのK1FOを借りている。キット配布時代のものだが制作者のT氏のオリジナル品らしく。完璧な出来のサンプル品。問題発生時はこれを忠実にコピーすれば良いと貸していただいたので。有るうちに寸法を取って、そして何より見比べながら構造を見てみる。
オリジナルを参考に改造した点は、マッチングロッドを2mmの真鍮線に交換。スライダーも10mm×17mmとオリジナルと同じものを使用して、給電部の寸法を似せた。この構造であると、スライダー位置はSWRの底で、給電点寄りの端部が接続部より70mm~80mmといった部分に来るようでなければ、何らかがおかしいようである。
今回はSWRが底をつくものの1.3くらいまでしか落ちなかったり、437MHzや427MHzといった変な場所でディップしたりする症状の繰り返し。原因を探ったらD1を曲げると432MHz付近の放射エレメントが持つ本来のディップ点が出現したので、スライダー位置を調整するとほぼ、オリジナルと同じ位置に落ち着いた。
問題があったD1エレメントの取りつけを改良し。再調整。オリジナルと比べると汚いが、電気的にはとりあえず、何とかなるレベルになったようである。あとは2本つないでスタックにして無事かどうか。
あぁ双発でこれだけ手間取っていると、4発化はまだ先になりそうである。もう至近に迫っている伝搬実験はこの体制で臨んでみて、真価が問われるのは果たしてこれで、7エリアの奥とか2、3エリアが安定して取れるかどうかである。
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