合角ダムへ移動運用へ行ってきた。
JH1PRT/1 埼玉県秩父郡小鹿野町 JCG 13007/B LA埼玉05 合角ダム
このダム。昔から気になっていたのであるが、それほど大きいダムでもなく、有名なダムでもないのであるが、秩父市内から旧吉田町を抜け、群馬方面へ向かうと姿を表す。小鹿野町の旧、合角地区を水没させてできたダムのようであるが。細く深く、うねるような湖。ほどよい大きさの堤体は、夏の緑も奇麗だし秋の紅葉も奇麗である。
さて、今回は6mと430の新運用システムの試験と7MHzのLA運用である。新システムといっても。ローテーターがついただけなのであるが。長らく探していた。踏み立て式のローテーター基台が見つかった。価格も15Kとウソのような価格なのであるが。鉄工所をやられているOMさんの提供品で、格安で入手できるようである。ローテーターもこれまた、ちょうどよく江本の105が中古で手に入ったので、かなり安くローテーションシステムができた。
ちなみに、昔の移動用ローテーターの定番はエモテーターだったからか、穴ピッチは江本サイズだったので、何も考える事なく、そのままボルトオンができた。ベアリングも一緒に手に入れた江本製。
御覧のように可倒式なので、斜めの状態でセッティングし。引き起こす事ができるので、ローテーター付きとはいえ、楽である。2列2段ではこの芸当は難しいようであるが、スタック級の重量なら十分引き起こせる。
ローカルの430や6mの移動グループが数局使用しており、ほとんど材料代のような価格な上、頑丈なので、小生のモービルのように、屋根上ローテーターなど無理な、車高の低い車で大型アンテナを上げる場合には、手軽で頑丈である。
さて、運用。実際はローテーターを使った運用は6mだけ。雨が降るというので、展開が面倒な430MHzは持ってこなかった。代わりにどうにもならぬ7MHzのCWを練習せねばと。
しかし、しょっぱなから大失敗。あらかじめRadiomobileで伝搬予測はしていて、かなり飛ぶはずだと予測が出たが、その、第一候補地にたどり着けないというミス。
上の俯瞰模型はダムの展示室にあったものであるが。V/U波を下界に出す場所はダム堤体部分とその左上の茶色くなっている部分。茶色くなっている部分がミソなのであるが、最初どんな場所だったか分からなかったのであるが、現地で模型をみた所、どうやらダム工事で出た土を盛ってある場所のようである。
ここが伝搬予測では埼玉方面、59+と表示されて赤いゾーンが広がったので。これはイケる、と思ったのであるが、カッサダムの事件と同じく。通行止め。
そうだよなぁ。残土で埋めた土地で、先が断崖だなんて。危ないから、入れない訳だ。
仕方ないので、立ち入り禁止のゲート手前の路側帯から出せば飛ぶだろうと思ったのであるが。これまたイマイチ。伝搬予測では西側の山に遮られて、大票田の神奈川、東京方面が全く駄目という予測だったが、まさに予測どうりで、埼玉、茨城方面にしか開いていないようである。
ダム堤体も飛ぶようだが、QTHが秩父市なので、小鹿野町サイドで湖周辺で飛ぶとなると、ここか、湖面を渡る橋の斜張橋と次の橋の間の島のようである。
6mでは、なんとか5局ほどと交信するも。やっぱり、飛ばない。結構Radiomobileの予測との相関関係が分かるようになってきた。
そして、7MHzにQSY。6mの移動局が7MHzも全然駄目だなぁという話をしていたので、どうかと思った。
コンディションが悪いと分かっていたので、ダイポールを展張する。どうかと思ったらVFOを回してみると、CWは結構聞こえてきている。
しかし、出てみたら、やっぱり。勢いがない。CQを出していかないと応答がない。他エリアからすればマニアックなQTHと、そう運用がなさそうなダムなので、呼ばれるかと思ったのであるが。
途中でクラスタにアップしていただいたようで、今度は、猛烈な呼び声が聞こえるが、どうもこちらから飛んでないっぽいフシもある。自分のコピーが間違ったのか、コールバックしても応答がなかったり。コンディションがいいときは、空耳で聞こえた部分を返せば、今度は数局まとめて、帰ってくるものなのだが、、、。
それでも下手くそなCWを結構呼んでいただき。20局ほど。
すみませんCWモードに関してはこんな具合ですので、ミスコピーに関しては確認ができれば、TnXの返信で対応してますので、往復分で1年、未着の場合はJARL.comへ。
もうひとつ。フォーンはリアルタムでHamlogに打ち込んでますが、CWは余裕がなく、手書き。毎回呼んでいただいてる方もいらっしゃいまして。有難うございます。交信上で余裕がなくて、分からぬもので、ここでお礼させていただきます。
さて、帰りはダムカードをもらいにwダムサイトへ戻る。平成になって、できたダムであるから、だいぶ新しいダムかと思い込んでいたが、もうだいぶ、堤体が黒くなってきた。真新しく、白かった頃のイメージとはかけはなれて来た。
ダムカード。休日なので、守衛さんから貰うのであるが。不在だったので、ウロウロしていたら。
「ダムカードですか?」
と聞かれ、ポケットから出してくれた。ダムファンの方のブログなどを読むと。休日によくある光景なようである。
合角ダムは「ごうかく」ともよめるので、このカードは、試験の縁起物としてPRしているようである。
ちなみに「ごうかく」ではなく、合角ダムと書いて「かっかくダム」である。
人造湖の名前は「西秩父桃湖」。湖名の名石と、冒頭のダム名の石の書は、当時の土屋義彦埼玉県知事。桃源郷にしたいという意味で「桃湖」となったようであるが。土屋氏の娘の市川桃子氏の名ではないかという噂は当時の話題で。公募で募集したはずなのに組織票でないかと、当時の土屋ファミリーの県政と土木工事の私物化の象徴と物議をかました経緯がある。
もう次の、上田県政も長くなり土屋氏も故人となった今、公共事業華やかなりし頃の象徴に思える。
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