なかなか進まないK1FOの制作だが、やっとエレメント材料が手に入ったので、切り出しの前に、もう一度検討し直してMMANAを叩き出したら、夜更かししてしまった。
なんせ、一般的に言われているK1FOのデータを入れてもMMANA上では良くシミュレートされない。逆にMMANA上でだいたいになっていれば、実際作ってみると、そう大きく外してはいないというこれまでの経験上で、切り出し前の最終仕上げをしてみた。何しろ、エレメント数が多いので、失敗した時のダメージがでかいのであるが。
設計しなおしで、重視してみたのは、エレメントのミリ単位での加工を極力排した事。どうも、各局のK1FOをみていると、エレメント長さや曲がりなど、適当でもそこそこ動作しているようで。かといって、個体差があるのは、ゲイン部分では影響があるのかな等とも思いつつ。メーカー製のアンテナも見てみたが、ナガラなんかを見ると、エレメント長も間隔も同じ長さで進んでいたりする。加工コストの問題等もあるのかもしれないが。
正規のK1FOの作り方のミリ単位で違うエレメントを差し違える事なく刺せるか、また、削りだし誤差もあるだろうし。どうにか、ナガラのアンテナのように、あるていど同じ長さのエレメントの連続で作れないかと、試行錯誤して、値を叩き出した。
概ねK1FOのデータに県央型の放射部設計を取り込んで、シミュレート上であるが、22dbi、50Ω、SWR限りなく1.0に近い値をみつけた。どうしてもFB比が悪いのだが、オリジナルのK1FOはもっと良いのだが。もう、、、この辺は、、、Fゲインと帯域が取れれば。
だいたいエレメント配置はこんな感じなのだが。アレ?と思うかもしれない
No. | 形式 | 位置(m) | 間隔(m) | 縦幅(m) |
1 | 垂直DP | 0 | 基準位置 | 0.345 |
2 | 垂直DP | 0.12 | 0.12 | 0.338 |
3 | 垂直DP | 0.17 | 0.05 | 0.31 |
4 | 垂直DP | 0.27 | 0.1 | 0.32 |
5 | 垂直DP | 0.36 | 0.09 | 0.31 |
6 | 垂直DP | 0.46 | 0.1 | 0.29 |
7 | 垂直DP | 0.61 | 0.15 | 0.29 |
8 | 垂直DP | 0.77 | 0.16 | 0.29 |
9 | 垂直DP | 0.94 | 0.17 | 0.29 |
10 | 垂直DP | 1.12 | 0.18 | 0.29 |
11 | 垂直DP | 1.31 | 0.19 | 0.28 |
12 | 垂直DP | 1.51 | 0.2 | 0.28 |
13 | 垂直DP | 1.72 | 0.21 | 0.28 |
14 | 垂直DP | 1.94 | 0.22 | 0.28 |
15 | 垂直DP | 2.17 | 0.23 | 0.28 |
16 | 垂直DP | 2.41 | 0.24 | 0.27 |
17 | 垂直DP | 2.66 | 0.25 | 0.27 |
18 | 垂直DP | 2.92 | 0.26 | 0.27 |
19 | 垂直DP | 3.19 | 0.27 | 0.27 |
20 | 垂直DP | 3.47 | 0.28 | 0.27 |
21 | 垂直DP | 3.76 | 0.29 | 0.26 |
22 | 垂直DP | 4.06 | 0.3 | 0.26 |
23 | 垂直DP | 4.37 | 0.31 | 0.26 |
24 | 垂直DP | 4.69 | 0.32 | 0.26 |
25 | 垂直DP | 5.02 | 0.33 | 0.26 |
放射エレメントの先で長短を繰り返す独特の配置。ローカル各局とMMANAを叩いていていて、気づいたのであるが、長短の組み合わせのエレメントを挟むことによって、基本部分のゲインが上がるのと、どうも帯域もとれているようで。この辺の動作原理はよく分からないが。途中で、微妙に長いエレメントが1本入って、その次の短いエレメントとの間隔が狭くなるのが特徴。
我々の地区名をとって、県央型エレメント配置と名付けているが。5エレ級の小型八木や、6mあたりの八木で、少ないエレメントでゲインを稼ぐ方法なのだが。これだけ魚の骨のようなアンテナで、基部の設計なんて、そう全体に効きそうな感じもなさそうだが、それでもこの配置にすると、だいぶ具合が良いようである。
あくまで、現在、机上の空論。
さてと、、、何とか年明けの埼玉コンテストまでには2本は仕上げたいものであるが、、、。
430モノバンド部門。河川敷からのQRVでどこまで稼げるか、、、間に合えば、使ってみたい。