AM6:25 上信電鉄上州七日市駅
もうすぐ7時になろうというのに、冬の朝はなかなか明けない。薄っすらと青みがかっては来たが木造の駅舎はどっぷりと闇の中に埋もれており、待合室の明かりだけが外に漏れている。
寒気が流れているのだろうか、新潟で雪を落とした乾いた空気が流れ込み、冬の北関東独特の雲ひとつない空が広がるが、こんな日はひときわ冷える。氷点下まで下がっているのだろう、漂う空気はピリリと刺さるような冷たさだ。
街の中の駅だからだろうか、プラットホームの脇には雑多に自転車が並んでいる。主は電車に乗っていったのだろうか、それともこれから電車から降りてくるのだろうか。待合室の中は電車の待ち人が1人いるだけである。
まだ暗いが、都会ではすでに街が動き出している時間だ。
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