2009年8月19日水曜日
安曇野
あれ、見覚えがあるタイトルと景色だな。
はい。来てしまったプライベートで来た安曇野。しかもまだ3日後。
「こんな所で降りるの?」
といぶかしまれながら、ゴロゴロと音をたて立ち去り小さくなってゆく車のテールに全く不安を感じないのは、ここは駅が近いと知っているから。ここから近い大糸線の駅まで歩き、後は気の向くまま家路に着こうという、毎度ながら安易な計画である。
この坂は毎回通る度に美しいと感じるポイント。残念ながら北アルプスは背後になってしまうのだが、細く長い下り坂の向こうに青々とした田園風景が広がる。宮崎俊作品に出てきそうな景色である。今日は徒歩でここに立っている。この長い坂を下りてゆくと美術館がある。毎回コマーシャルで通る時に気になっていたのだが、土日となると結構な人が訪れる美術館だ。今日はまずここに寄ってゆっくり時間を過ごしてから行き先を決めようと思う。
昨晩、ざっくり時刻表を見たところ、大糸線に乗ったら北に向かうか南に向かうかであるが、北ルートで帰る場合、南小谷、糸魚川、直江津、ほくほく線、六日町、越後湯沢、水上、高崎と経由して帰着する事はできるが、途中下車のタイミングがほとんどない上に南小谷をはじめ、途中駅で乗り継ぎが悪くかなり待たされる。一方南へ行くルートでは松本、篠ノ井、上田、軽井沢、高崎と経由するシンプルなルートながら、列車本数も多く途中で色々と散策時間が取れそうだ。
現在時刻は8:30。大糸線の始発に乗って南小谷に入れば、北へ向かっても色々と寄れる場所は多いのだが、美術館が9:00開館。そこでどれだけユックリするかによって行き先の選択肢が大きく変わるので、まずは美術館へ、、、。
長いくだり坂をトコトコ下る。
トコトコトコトコ。
トコトコトコトコ。
続く。
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