かなり前から良いプロトタイプはないかと探していたのであるが、鉄道ジャーナル誌で歴史的な古いトラス橋の特集をここ何年か長期の連載をやっており、なかなか参考になる。
まず長さは模型では約230ミリといった所で、これは実物にすると100フィート。実はこの長さは中小私鉄に多かった小型のトラス橋の規格サイズ。
港だから船が通れるように水面からのクリアランスが必要なのであるが。一番手っ取り早いのはファイントラックを使っているのでトミックスのトラス橋を使う事だが、小さいレイアウトなので街並から突出するトラスが目障りである。 何より、ありきたりの形なので、小さいレイアウトに使うとまるでプラレールのような印象になってしまう。
そうでなければ上路に改造すると面白そうだが、船が通れる高さを取ってから、さらにトラスの高さを加えると、今度は港が、かなりの深さになってしまう。実物も、足がすくむ見下ろすような渓谷に掛かる物が多い。
結局、折衷して中路トラスにしてみる事にした。珍しいタイプであるが実物は、東武の浅草駅を出てすぐに渡る隅田川橋りょうが有名である。隅田川の景観の車窓を塞がないように、上路にしたい所であるが、船の通行のため、クリアランスを取るために中路になった、と実物も事情が似ている。
問題は素材。ペーパーから切り出す人が多いようだが、気の短い小生には無理そうだ。そこで目を付けたのがグリーンマックスのトラス橋キット。クラシックな臭いのするプラットトラス橋である。
手に入れて開けてみると色々な種類の部材がランナーにくっついており改造ベースには良さそう。このキットは2本作れるのだが、2本分の材料で1本を作る要領で作ってみる。
あくまで雰囲気が出れば良いので、細かい技術的矛盾は目をつぶるつもりだが、それでも、鉄道ジャーナルの記事を元に技術的な大きな矛盾がないか調べてみると、いい具合に垂直材と横桁が揃っているので、中路の位置まで路盤の高さを上げても、支持すべき垂直材と横桁の位置が合致しそうだ。
キットの部材をレザーソーで分解して切り出して、、、
ムフフ。何とかなりそうだ。
横桁と線路を支える縦桁をラダー状に組む所までキットの部材で完成。
問題はどうやってトラスの垂直材と強度のある接続をするか、、、。
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