~そも、参りたる人ごとに、山へ登るは何事かありけむ。
徒然草の中の仁和寺のある法師におけるの有名な一節であるが、一昨年、長野に来たばかりの頃に夏男君と旅して、天候も悪かった事もあって、大糸線の入り口、安曇沓掛、信濃常盤などを見て「かばかり」と思って帰ってしまったが、実は大糸線の奥の深さはもっと奥であった。
今回、早朝まで雨が降る生憎の天気であったが、天気予報は晴れであったので、雨上がりのチリの少ない空気の中、何時に雲が切れるか不安は、あったが、山が見えそうであったので、大糸線方面へ足を進めてみた。
篠ノ井線 聖高原−冠着
α77+24-70F2.8T*
本当は長野からオリンピック道路を経由すれば早いのであるが、早朝の聖高原を抑えておきたくて、朝一番列車を待つ。
霧深い幻想的な景色の中、石油タンクを牽いたEH200を待ったが、最初に来る1本は休翌日で運休だったのが誤算。続けて来るのであるが、2番列車が来た頃には雲間から強い太陽光線が顔を覗かせて逆光となってしまったが、山に雲引く奥ゆかしいカットとなった。
霧深い幻想的な景色の中、石油タンクを牽いたEH200を待ったが、最初に来る1本は休翌日で運休だったのが誤算。続けて来るのであるが、2番列車が来た頃には雲間から強い太陽光線が顔を覗かせて逆光となってしまったが、山に雲引く奥ゆかしいカットとなった。
篠ノ井線 坂北−聖高原
α77+24-70F2.8T*
聖高原の先のポイント。ここは雲が無ければ構図左に北アルプスが見えるだけに残念。しかし、水面に映る車両と田植えの情景が見られた。松本から長野へ通勤時間帯にE257 系で運転される快速列車がやってきた。
大糸線 南大町−信濃常盤
α77+24-70F2.8T*
安曇野へ抜け、大町方面へ。この辺りで雲が取れ始め山が見えてきたので少々寄り道。南大町駅手前で山が映る水田があったので1枚。E217系2両かと思ったら211系の3両だった。通勤時間も終わったころだから油断していたが、遠目にE127系4両だと思って、「終わった」と思ったが、助かった。
撮影データを見て、車両の種別両数は時刻表に印をつけておいた方が良いかもしれない。
大糸線 海ノ口−稲尾
α77+24-70F2.8T*
白馬に向かう途中思わず車を止めてしまった。仁科三湖のひとつ木崎湖のほとり。ガイドブックにも出そうな2本の木をバックにした典型的な情景である。木崎湖はこじんまりとした、静かなレジャースポット、湖面をせわしなく水上スキーが走っていたので、もしやとも思ったが、構図に入ってくれるほどラッキーではなかったようだ。
大糸線 海ノ口−簗場
α77+24-70F2.8T*
実は信濃森上に俯瞰地まで行って、千葉からの「あずさ3号」を撮ったのだが、盛大にピントを外してしまった。意気消沈して戻ってきたのだが、それでも、線路沿いに次々に現れる大糸線のポイントの虜になってしまった。
最後は海ノ口駅の少し簗場寄りのキャンプ場への道沿いから見下ろした木崎湖。水を張った水田と木崎湖の組み合わせが、季節感を出している。西洋チックな景色の多い大糸線北部において、水田は明らかに日本的。チラッと古いトタン屋根の農家が映っているのも長野らしい。
今回は予想外に素晴らしいランドスケープと好天に恵まれたものの初めての撮影地で、要領が悪く、しかも一番目的にしていた撮影地を外す失態。しかし、まぁ数回は通わないと慣れないと思うので、今日は天気もよかったし、これでよしとして、次回以降の課題としたい。次回。天気が良ければ5月末に行く予定である。