2018年4月16日月曜日

桜の季節の名残を追って越後路へ




今年の長野の春は早かった。本来、長野県内で桜を取る予定だったのであるが、少々、足を延ばして新潟に新緑を撮りに行った筈であったが。どうもそれは気が早すぎたのか、待っていたのは新緑には程遠い山々。結局、中途半端な時期となってしまったが、標高の高い山間部では、まだまだ春の名残が続いているようである。ちなみに標高が1000m近い場所では桜の開花の平年値はゴールデンウィーク頃のようである。

飯山線 上桑名川−桑名川
α77+MINOLTA80-200F2.8HIGHSPEED APO

新潟へ向かう途中の117号線はどうしても飯山線が気になる。目的地での列車時刻が迫っているが、桑名川駅付近で神社の境内の桜の巨木を見つけたので撮ってみた。ありゃ、ピンが後ろにいってしもた。


信越本線 塚山−長鳥
α77+MINOLTA80-200F2.8HIGHSPEED APO

目的地の塚山の俯瞰に。雪が溶けてここに登れるようになって間もないようで、足元がおぼつかない山道を登る。結構きつい所を登ってゆくと、急に景色が開けて俯瞰地が現れた。しかし見えた景色はまだ茶色い山。そして桜は終わっているという微妙な景色になってしまった。札幌からコンテナがやってきた。、、、元カシオペアの釜だった銀色の釜。本当に映えない写真になった。

信越本線 北条−越後広田
α77+SONY24−70F2.8T*

塚山から長鳥までは、線路沿いに塚山峠を越えれば直ぐなのであるが、まだ冬季通行止めの最中。道を見た感じ、雪はすっかり溶けているようであるが、倒木などの処置が終わってないらしく、通行できない。国道8号、曽地峠を経由して大回りして長鳥付近へ。有名な俯瞰地もさることながら、麓の直線やカーブも晴れていれば、雪山や新緑をバックに綺麗な所なのであるが、天気が残念になってしまった。このカットは休日は黒井からやってくる化学コンテナ主体の貨物を撮ろうと思ったのであるが、何と積載0のフレームライナーだった上に構図失敗。E219系のカットを載せてみた。微妙.....。

信越本線 米山
α77+SONY24−70F2.8T*

15時を過ぎると、急激に晴れてきた。スマホで天気を調べると、これは日本海に夕陽が沈むのではと、思いロケハン。イメージとしては、列車のシルエットを夕陽と海で抜こうと思っていたのであるが、信越本線は海沿いは橋梁部も含めて防風壁が連なっており、シルエットが抜ける位置がほとんど無い事が分かった。柿崎の俯瞰が夕陽の逆光カットでも有名であるが、国道8号線から柿崎駅方向を見ると、針の孔のようにシルエットが浮かぶ場所がある事を発見。この時期、丁度日没間際に、特急2本、貨物1本が通るようである。

今回の撮影は、季節が微妙だった上に撮影テクニックの上でも課題が山積してしまった。上手くいかないものは、上手くいかないのであろうか。過去、ゴールデンウィークに行くとこの界隈は具合が良いようであるが。5月上旬、リベンジするか否かは乞うご期待。

2018年4月15日日曜日

7200系最後の春

上田電鉄の7200系の引退が5月とアナウンスされ、最後の春を迎えた。今週は運用に入る日が多いようで、桜も今日が最後だという事でいつもの別所温泉界隈に向かってみた。しかし、桜と列車というテーマは定番のようで結構というか、かなり難しい。色々と構図を欲張りすぎたのもいけないのかもしれないが、折角の7200系のカットを無駄に埋没させてしまった。

上田電鉄 舞田
α77+KONICA MINOLTA17-35F2.8-4(D)

かつては東急7000系と共に地方私鉄譲渡車の定番車であったが、VVVFインバーターを搭載した車両の譲渡が始まり活躍の場がどんどん狭まってきていた。桜舞い散る舞田駅を後にする姿に、地方私鉄の車両の、ひとつの時代の幕引きを感じた。

上田電鉄 舞田
α77+KONICA MINOLTA17-35F2.8-4(D)

7200系が去り、静まり帰った舞田駅。ホームの照明に桜が照らされて浮かび上がった。空には星が瞬き出した。ここは、住宅街の傍のような駅であるが、山の端と星空が綺麗な場所である。


上田電鉄 八木沢
α77+KONICA MINOLTA17-35F2.8-4(D)

八木沢駅を発車する上田行列車。7200系から任を受け継いだVVVFインバーター搭載の東急譲渡車が次の世代を担う。最初、だいぶ都会的な印象に感じられたこの車両たちも、塩田平を走りはじめてから年月が経過し、この景色に腰を据えた貫禄を出してきた。





2018年4月12日木曜日

長野電鉄は花盛り

今年の長野の桜は10日ほど早く咲いた。昨年、初めて春の長野電鉄に来た時には、4月12日の時点で長野市内はまだ咲き始めと行ったところで、次の休みの4月20日では、信州中の界隈で見頃、長野市内では葉桜になりかけていた所であった。その反省を踏まえて、今年は4月の16日付近に休みを合わせたのであるが、前の項で述べたとうりに東京の桜が3月26日あたりで満開と、平年より一週間ほど早く、3月31日の時点で見頃は碓氷峠の下であった。しかし、蓋を開けてみると、想像以上に開花スピードが早く、4月の3日頃には咲き始め、5日に満開となってしまった。

これには予定より10日も早く、東京の桜が満開から僅か2日で葉桜になった暖かい気候を考えると、休暇予定に合わせていたら散るのは確実。しかし不定休の休みが4月10日に来そうであったので、賭けてみた。結果、5日からは一転、寒波が入り、桜が満開の状態で長持ちしてくれており、訪れた4月9日は長野市内はギリギリ、中野界隈はちょうど見頃であった。

長野電鉄 信濃竹原−夜間瀬
α77+KONICA MINOLTA17-35F2.8-4(D)

まずは桜の開花の進行を見る為に信濃竹原のポイントへ。見事。昨年の4月20日頃の様子であった。やはり昨年と比べて10日は早いようである。ここの桜は、通常期に開花する酒類と遅咲きのものが交互に植えられているようで、通常期のものが咲き終わっても、楽しめそう。次の休みに来てみても良いかもしれない。

長野電鉄 桜沢-都住
α77+SONY 24-70 F2.8T*

取って返して村山橋。何と桜が満開のまま頑張ってくれているのに天気が、花曇り。飯縄山は隠れていたものが、頂上が姿を現してくれたものの、空がドン曇りであるので、イマイチ、桜の淡い色が空に埋もれてしまったが感ある。

長野電鉄 桜沢-都住
α77+MINOLTA 80-200 F2.8 HIGHSPEED APO

午後からは少しは晴れるかと予報をみながら期待したものの、生憎、空は黒く厚い雲に覆われていて、期待できないので桜沢の俯瞰に移動してみる。初めて来たが、非常に広い場所を見通せる場所である。沿線の桜もさることながら、果樹園のサクランボの桜も綺麗に咲いている。少し緑かかった白い花をしているのが果樹のサクラのようである。

長野電鉄 桜沢-都住
α77+SONY 24-70 F2.8T*

春爛漫の果樹園を抜けて、湯田中から1000系ゆけむりがやって来た。短いなぁと思っていたが、俯瞰地から見ると本当に短い。本家ロマンスカーをイメージすると、デフォルメされた鉄道模型のBトレインショーティのような印象である。



長野電鉄 桜沢-延徳
α77+MINOLTA 80-200 F2.8 HIGHSPEED APO

俯瞰地から降りて、桜沢の延徳より、工業団地の小川の桜がたわわに実り、はちきれんばかりの満開であった。一瞬顔を出す所を狙う。抑速ブレーキ装備車である事から、信州中野より山側での運用が多い3500系が長野からの直通で通してやって来た。

長野電鉄 桜沢-都住
α77+KONICA MINOLTA17-35F2.8-4(D)

長野市内は午後の遅い時間になれば晴れるとの予報だったが、中野市内は終始曇りの予報。そんなピンポイントに予報なんて当たるのかと思っていたら。見事。背中から浴びる長野市内からの日差しは入るが、背景の空はドン曇り。でも列車が来る一瞬の間隙で、斜光線が列車と桜を照らした。果樹の薄緑かかった白い桜はHiSE車が夕陽に照らし出された。

2018年、今年の桜の季節の撮影は、10日も速く咲いてしまって、一喜一憂したが、結果的に長電界隈が見ごろで、しなの鉄道、上田電鉄方面も見事に満開。天候が晴れたり曇ったり、まさに花曇りで困ったが。撮影する題材にことこかない休日であった。



2018年4月1日日曜日

桜前線を追いながら中山道をゆく

今年の春は早い。東京の上野公園に行ってその帰り。東京の桜は27日の水曜日が満開だったようで、わずか2日後の週末には、花見をするにはちょっと葉が出てしまったような印象だった。それでも上野公園の名物の花見酒宴は盛況で、まだ出社もしてないような新入社員と思しき姿も見えた。

さて、投泊して翌31日は、桜前線を追いながら長野へ戻ってみた。中山道を国道17号から18号へ折れて、安中〜松井田界隈が桜の満開見頃か。どこに桜があったかロケハンしながら移動してみたら、信越化学の工場傍に、良さそうな場所に桜があったので1枚。線路バックの丘陵の稜線が一面桜という、好ポイントを見つけたりもしたのであるが、光線が午前の早い時間だったり、午後だったり、通りすがりの撮影ではなかなかうまく行かないものである。


信越本線 松井田ー磯部
α77+MINOLTA 80-200 F2.8 HIGHSPEED APO 

115系の引退に湧いた高崎であるが、211系が主力となった春を迎えた。長年に渡り散々高崎線で見た車両であるし、外観も変わらないので、特別な感慨もある訳ではないが、妙義山をバックに桜の中を抜けて来る姿に、ようやく次の居場所に落ち着いた様子を感じられた。本来なら、もっと早く主力になってもよかったのであろうが、休車扱になったりしながら、ようやく高崎支社北部の主力となった。その分、長く115系が活躍できたという事であるが。

しなの鉄道 中軽井沢ー軽井沢
α77+SONY24-70F2.8T*

碓氷峠を登って軽井沢。桜が満開だった標高350米程の松井田界隈から、標高950米程のここまで一気に標高が上がると、まだ冬の様相である。事実、桜も例年4月末であるから、進んでいる今年も4月20日過ぎではないだろうか。それでも浅間山の雪もだいぶ解けたようで、冬景色の浅間山というイメージからはだいぶ茶色い印象となった。しかし、天気が良いというか、陽気が良いというか、上着の要らない気温で、列車を待っている間に、路傍の石に座っていると、ついウトウトしてしまい、列車通過寸前となってしまった。信州でも最も寒いエリアの部類に入る軽井沢にも確実に春が近づいている。

しなの鉄道 御代田ー平原

α77+SONY24-70F2.8T*


東京の桜が7日程早かったので、信州の桜の見頃は4月15日前後だろうか。休みの都合と、天気と、列車となかなか都合を合わせてくれないものであるが、茶色一色だった信濃の山が一斉に芽吹くのが楽しみである。