本家の小田急ではいよいよ、そんなLSEが引退となるようで、GSEロマンスカーのデビューに沸いているが、ロマンスカーの余生として長野電鉄は素晴らしい所である。大都市新宿から小田急で箱根へ。文句のつけようの無い世界に発信する日本の旅の一幕であるが、長野電鉄はそのミニチュアのような世界観。
近年、外国人が是非訪ねたい観光地として長野県では野猿公苑の「スノーモンキー」、そして長野市では善光寺が挙がるそうだ。車両も11両から4両へ。大都市東京から長野市へスケールダウンこそしてしまっているが、新幹線も止まる都会の長野から温泉地湯田中へ。新宿と箱根の往復ほどの華では無いが、それこそ世界に発信する観光地への輸送の一端を担っていると言っても過言では無いのが1000系「ゆけむり」なのである。
ちょっと本家小田急のロマンスカーのありがちなショットを意識しながらHiSE「ゆけむり」を狙ってみた。
長野電鉄 夜間瀬
α77+MINOLTA80-200F2.8HIGHSPEED APO
駅撮りか駅から歩いていける場所と言う制約の中、撮影地は一発の賭けであるが、順光で湯田中行始発の「ゆけむり」を捉える事ができた。本家で言えば、小田原から箱根湯本へ登坂してくるあたりであろうか。1000系も、ゆっくりとした足取りで急勾配を上ってきた。
長野電鉄 夜間瀬
α77+MINOLTA80-200F2.8HIGHSPEED APO
撮影地が選べないという制約の中、敢えて逆光で撮ってみた。本家でもビル群をバックにしたストレートを敢えて完全逆光と言うショットも見られた気がする。背景の賑やかさは無いが、力強い足取りで、雪を舞わせながらHiSEがやってきた。
長野電鉄 善光寺下-本郷
α77+SONY24-70F2.8T*
新宿を発車したロマンスカーが地下線との合流点の大カーブを曲がってくる。あるいは代々木上原の地下鉄との合流点か。そんなシチュエーションと似ているのが本郷のポイント。
厳密なカテゴライズとは違うが、長野には地下鉄がある。地下線最後の駅の善光寺下を通過したロマンスカーは本郷の手前で地上へと出てくる。やっぱり大都市新宿の迫力とまではいかないが、都会らしい地下線区間の助走から脱して加速して行った。
長野電鉄 夜間瀬
α77+MINOLTA80-200F2.8HIGHSPEED APO
木島線や屋代線の廃止や東急からやって来た8500系が長野口で主流となったりで、活躍の場が少なくなったが、8500系に抑速ブレーキが付いていない関係で、信州中野から湯田中の間の勾配区間に入れる唯一の一般型車両であり続けている。
今回は渋温泉で、それこそ本当にゆったりとした時間を過ごした後に、翌日もゆっくりと駅を降りながら長野へと戻ってみた。寒波が連続してやって来て厳しい天気であったが、スローライフな休日を過ごす事ができたようである。
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