先週調整と先端部の制作を投げていたK1FOの続きを制作した。中央部、ならびに先端エレメントは、給電の仕掛けがないので、思いのほかサクサクとできた。
室内で仮置きした状態。
全長5m。中で組むと大きい。
問題はやはり、調整だった、Tマッチだから、案外適当でも、調整がついてしまうかと思ったらさにあらず。アナライザーで見て、共振点が432.00MHz近辺にあるのは分かるのだが、どうあがいても、落ちてゆかない。1.0とかに落ちるのは420MHz台とか435MHzとかのお化け共振点。こういう場所は帯域が狭いので違う。
エレメント穴のバリは取ったし、やりがちなTマッチロッドの間隔は狭くしたし、同軸とバランの出力部は2cm以内に接続するようにしてあるし。困ったものだ。
OMに聞いてみたり、ネットの情報を頼りに、一旦、給電部を分解して再度組みなおして、みたが。結局土曜日はタイムオーバー。そして、今日。日曜の朝。何気なく、3番エレメント、第一放射器(D1)に、一回り、大きな銅パイの切れっぱしをさして、SWRを見ていたらなんと実用帯域で1.0を広範囲に指しているではないか。
、、、色々試行錯誤してみたところ、D1エレメントに調整用のスリーブかかぶせると、共振点のズレを修正できるようである。ここがドンピシャになると、Tマッチロッドが有効となって、全体的にSWRが落ちるようだ。
一度エレメントもその数値に作りなおしてみたのだが、どうも具合が悪く、結局銅スリーブを被っている方が良いようで。まぁ、今後の調整幅をもたせる意味で、スリーブをさしておく事にした。
給電部。スライダー位置がフォールテッド?みたいな位置であるが
フォールテッドにしてしまうとなぜか駄目、、
D1エレメントは可変式として、動かないように仮固定して。保護テープを巻いた。
後は、Tマッチロッドの位置がおかしい、フォールテッドなんじゃないのか?と思う外側で、マッチングが取れている。外へ出せば出すほど具合がいいので、いっその事フォールテッドにしたら良いのかと思ってやってみたらさにあらず、全然ダ駄目な数値であった。結局、よく分からないが、この位置で、MMANAどうりのマッチングの動きをしているのでヨシとする。
SWRベースであるが、今回初めてMMANAどうりのアンテナができた。当初より共振点の432.00MHzを境に下はなだらかなカーブ上は急峻と出ていたのであるがそのとおりで、430.0~MHzから432.0MHzの間はSWR1.1から1.0。SSBからFMの下はSWR1.0という好成績。しかし432.00MHzから上はあまり具合が良くなく434.0MHzで1.2となってその上はイマイチである。
まぁ、コンテストで使うCW帯、SSB帯、FM帯が実用域に合っているのでこれでヨシとした。
このあたり、シミュレートに出ていたのであるが、予測道理の結果となった。