いざ桜並木を見てみると、数種類の桜が混じっているのか、撮影の時手前に入る方の桜が寂しく、想像していた構図とだいぶ違っていたが、川向うと、駅側と、撮影できるバリエーションが非常に多く、午前中だけの予定だったので、アッという間に時間を消費してしまった。午後からはドン曇りのようだし、今回は腰を据えて、バリエーションを変えて、ここで撮ってみる事にした。
撮影順序的には一番最後であったが、今日一番の当たりカットだったので扉に持ってきた。信濃竹原の駅から鉄橋の方へ向かって歩いて行く道沿いから。桜が咲いていない時期は殺風景な下り坂であるが、桜が咲いてると一変、山並みをバックに湯田中から元小田急ロマンスカーHiSE車の、1000系特急「ゆけむり」が坂を下ってきた。午前11頃を境に湯田中から長野方面へ向かってくる列車が順光側となる。
長野電鉄 夜間瀬-信濃竹原
α77+MINOLTA 80-200F2.8 HIGHSPEED APO
続いてこれが最初に撮ったカットなので順光側が入れ替わって、鉄橋の湯田中側からのショット。午前の早い時間は湯田中方面へ向かう列車が順光となる。湯田中へ乗り入れる最初の特急が元JR253系成田エクスプレスの2100系特急「スノーモンキー」編成でやって来た。午後から曇り予報が出ていて背景の山が見え隠れしていたが、逆に主張しすぎずに手前の桜と列車が主張されて、春霞っぽい感じが出た。
長野電鉄 信濃竹原-夜間瀬
α77+MINOLTA 80-200F2.8 HIGHSPEED APO
桜並木と3500系。このカットでは、もう少し山塊がハッキリとして欲しかったが、これでも、時折スッポリと雲に隠れるコンディション下ではラッキーだった。3500系は元営団地下鉄日比谷線の3000系の車両で、車両性能の関係から、信州中野-湯田中の山岳区間で運転される。
長野電鉄 信濃竹原-夜間瀬
α77+MINOLTA 80-200F2.8 HIGHSPEED APO
土手上から真横を狙ってみる。築堤に盛土がしてあるのが、少々難点なのであるが、車体に桜並木が透過して人影が透けて見える。窓にスモークの入っていない3500系の方がシルエットが出やすいが、ピントを外してしまった。
長野電鉄 信濃竹原-夜間瀬
α77+SONY 24-70F2.8T*
一通り撮影して、午後からは本当に厚い雲が垂れ込めて来たので、早々に引き上げた。今年の長野市界隈の桜は、撮影した2017年の4月20日は信州中野界隈が満開で見ごろ、須坂まで下って、旧屋代線沿いに松代城跡まで行くと散り始めといった感じであった。
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