2019年10月29日火曜日

(速報)焼却灰撤去後の立入調査が行われた模様

速報

長野県上田地域振興局環境課によりますと、当該法人の焼却灰の撤去について、立入調査に入ったとの事でした。書類、マニフェストも確認済との事です。

当ブログと致しましても書類の提出があったとの報告を受けましたので、とりあえずは実名の公表は一旦控えさせていただきます。今後は適正に処理がなされたのか、文書の開示を求めるとともに、書類を精査したいと思います。なお、現認された環境行政的な調査が終わったとの報告ですが、刑事事件としてどのような結果であったのかの報告は受けておりません。

本案件については別途、長野県知事宛にて質問してありますので回答を待ちたいと思います。災害のため遅れている模様ですが、回答があり次第お伝えしたいと思います。

御礼

 今回の一連の件について、様々な方のご支援をいただきました。決定的な証拠を掴んだ某無線雑誌読者の方々の功績もさる事ながら、事が大きくなってきた昨今は無線家の方々の励ましなどのご支援には本当に感謝致します。様々な職業の無線家の方から、多角的かつ合理的な意見をいただいた事は、今後の参考にさせていただきたいと思います。
今後も行政機関などと交渉しつつ、社会が納得いく方向で事案が解決する方向に向かいますよう展開したいと思います。
 また、長野シャックは今年度末をもって閉鎖する予定でありますが、新しい拠点については年内を目標に現在、模索している状況でございます。引き続きご心配をおかけしますが、スムーズに新拠点にて活動が開始できるよう邁進致します。今後ともよろしくお願い致します。

2019年10月17日木曜日

THEブラック企業(5)辻褄の合わない話


 前回の投稿との間に台風19号がやってきて、長野県内に甚大な被害を及ぼしました。上田界隈でも浸水や土砂崩れが相次ぎ、自動車ごと千曲川に転落し亡くなったり行方不明になる方が出る事故があったり、上田電鉄の橋梁が落橋するなどの甚大な被害が出ました。被害に遇いました方々には心からお見舞い申し上げます。
 幸い、私個人としましては、避難勧告は出たものの、被害らしい被害はありませんでした。リスナーの皆様には心配していただいて、本当にありがとうございました。


本当は台風関連の記事から書いた方が良いのだろうが反響の大きいブラック企業の話の続報をしたいと思う。300枚、掘削調査権の項で話が終わってその後どうなったか気になるメインの産業廃棄物の不法投棄の話であるが。実は、あの記事は予約配信であって10月8日に上田振興局の環境課に行っていて、話を聞いたところ、

「焼却灰の撤去は終わっていると報告を受けている。」

とM監視員が言うのである。

「ではタイヤの時みたいにマニフェストのA票はFAXなどでリアルタイムに送られて来ているのですね?」

と聞くと。

「書類が揃うのを待っています。」

との回答であった。全く。役人とは困ったもので。言葉巧みに失言しないようにしている。恐らく間違った事を言っていないのだろう。しかし、その後、

「焼却灰の撤去が終わったのか?」

と仲間の現役社員から聞くと、

「敷地内で撤去工事をしたような様子を見た事はない。」

だとか、

「探したけど、それらしき穴は見つからない。」

と言った報告が来るようになった。

「おかしい。」

 そしてこの緑色のラックであるが、何だろうか。9月になってから大量に運び込まれている。恐らく彼らが「有価物」と称する物だろうが。何に見えるだろうか?すぐさまに再販できる物だろうか?



 行政は私には正確な焼却の穴が掘られていた場所は教えてくれない。しかし現役社員が言うには、この緑のラックの下は何があるのか怪しいと言うのである。疑惑の域を出ないが、当の疑惑の穴は立入調査が済んだ後でないと埋め戻せないと言う指導の筈である。だが、上にブリッジ状にして物を乗せておけば、埋め戻してはいないが。真相は闇である。しかし、これは恐ろしい事だが、県に正しい報告をしたのか?送ったマニフェストは正しい物だったのか?という疑念がよぎってしまう。

 実は9月の10日頃に続報の文書開示の請求を長野県にして、10月上旬には資料が届いたのだが、廃タイヤが指摘された時には分厚く何十枚もあった、契約書やマニフェストが一切無かったのである。それこそ、産廃の運搬、処分に関する契約書や、運搬する業者が通過する県知事の許可を得た業者であるかどうかの証明書、最終処分に関わるの書類などがある筈なのだが、それらの書類無しに「処分は終わった」とは不可解である。

10月16日に再び振興局を訪れ、M監視員に、

「虚偽報告ではないですよね?」

「マニフェストA票はまだですか?」

と聞いても、黙ったまま口を開かないと来た。これは一体何が起こっているのだろうか。この間に、あの台風19号の災害が起こり、実は環境課も忙しいのであるが、市町村単位で、災害ゴミの受け入れが始まっている。

「まさか!どさくさに紛れて災害ゴミとして出したのでは!」

と思う方も居ると思うが、災害ゴミとして出したのでは正しいマニフェストは発行されないから、それで終わってしまう心配はないと思われる。

 ところでマニフェストって何?って思う人もおられると思う。マニフェストとは産業廃棄物の管理票ともいい、A、B1、B2、C1、C2、D、E票の7枚綴りのシリアル番号が振られた紙となっており、アナログだが産業廃棄物の排出から墓場となる最終処分までの一連を追う事のできる書類である。排出者、運搬者、中間貯蔵者、最終処分者がそれぞれ記入し、最終的にE票が排出者に戻ってきて最終処分が確認される仕組みである。そして、それぞれ関わった者に控えがあるシステムで、偽造とか変な書き入れをして手を加えると嫌らしい複写で分かってしまう構造になっている。



 この画像のマニフェストは今回のもので、実は焼却灰以外に大量の廃タイヤが指摘されたのであるが、税務署の逃れ方ではないが、廃タイヤをちゃんと処分すれば焼却灰は見逃されると思ったのか、本数は不明だが100本以上、およそ5トンといった量が出たようだが、かなり協力的に搬出したようで、書類も沢山残っている。搬出も4、5回行われたようで、搬出の度、トラック1台につき1枚マニフェストが出るから、A票だけでかなりの枚数になっていた。A票は排出したその時にレシートのようにして渡され、最終的にE票が帰って来ないと最終処分まで終わった事にならない仕組みである。

 この廃タイヤの場合、最終処分地は熊谷市三ヶ尻となっているが、秩父鉄道の貨物輸送で有名な、あの太平洋セメントの熊谷工場である。セメント焼成の際の燃料として石炭と共に燃やされたようである。このようにマニフェストは最終的に、埋め立てられたのか、焼却されたのか、リサイクルされたのか、墓場の履歴まではっきり残る物であり、偽造は困難である。

 そして、適正に搬出したと言う事は「最低でもA票は絶対に存在するし、E票が戻ってないとおかしい」筈である。今回の命令で、マニフェストA票が発行されたらすぐにFAXなりで長野県へ送る事となっており、7月の廃タイヤの時は命令どうり、搬出の都度、逐一送信していたようであり、1ヶ月かかったが8月上旬には終了している。しかし、それが焼却灰の場合は、最初に話を聞いた1週間後に再び振興局を訪ねたのに、「まだA票が来ていない」と言うのはおかしい話である。

 行政はタヌキだから、例えば、偽のマニフェストが来たら、「書類が揃ってない」と言うだろうし、現況焼却灰の搬出が終わってなくとも、確認に行っていなければ「搬出したと報告を受けている」と答えるだろう。確かに嘘ではない。しかし、なぜ環境も、連動しているはずの警察も動かないのだろうか。

無能なのか、もっと大きいヤマを狙っているのかどちらかであろう。

 無論、彼らは「無能」と言われるのを嫌がる。真実書との相違点について重点的に調査を進めると開示資料には書いてあったから。あの焼却灰は突破口に過ぎないのではないのかと思うが。9月の最終期限が過ぎてから2週間。間に台風被害などもあって、睨み合いは長期化しそうである。

続報
2019年(令和元年)10月23日(水)
当方、上田地域振興局に訪問し面談にて会話。相手方M監視員。
当方の書類は届いたのかとの問いに無回答。依然膠着状態にて回答ができない様子。災害ゴミ処理に忙しい折なので人命優先で尽力いただきたいが、不問に付す事のないようにと要望した。









2019年10月10日木曜日

THEブラック企業(4)公共性が高い仕事だから何でも許される

あれは5月だったと思う。1台のトラックが長野市内の路上で止まってしまった。

運転手が脳梗塞になり、運行不能になった。

 前章で述べた同資本、同じカラーリングの関連会社のA社のトラックの運転手だった。この便、長野にて我が社とA社で荷物を取り次ぐ特殊な運行形態だったため、翌日だが同路線を自分が走ったため、荷主でクライアントのY社で騒ぎになっていたので一体何が起こっているのかと、A社の運行管理者に問い合わせてみた。色々と話を聞いたが、運転手は、幸いにも一命をとりとめ、手に痺れが残るものの最悪の状態を脱したとの事だった。ただ、24時間以内に運輸局に報告しないといけない重大案件だったようである。さて、Y社とした、主に自分が運んでいた荷物の荷主は何かと言うと、近年民営化された大手運送会社Yのものであって自分の場合ほぼ9割5分その仕事のみであった。

 ヤマト、佐川と凌ぎを削るY社は民営化にあたって、コストダウンに熱心で、長距離運送便の委託化を広く進めたようだ。族議員が嘆く利権の剥奪の陰で、笑う人たちも居たのである。そうやって関連会社のA社がY社の仕事を専門に大きくなり、規模の小さい我が社も長野独特の野菜や食品、その他雑貨が多かったものを、Y社の仕事をメインで受けるようになってゆき、恩恵に預かっていた。Y社があの、消防車のような赤い車で有名な直轄のT社に取りまとめをさせ、A社のような会社に競わせ入札させる。どんどん、仕事は解放され、ホワイトな動きをする直轄T車の赤い車は減って、色々なカラーリングの車が有名なあのマークを掲示して走っている事に気づいた方も多いのでは無いだろうか。

 しかしその陰で、多くの仕事を取りたいが為に、無茶な運行が横行した。13時間走ったら8時間休むなんて改善告知は無視に近かった。

「Y社の仕事は公共性が高いから、多めに見てもらっていると聞きました。」

 長野運輸支局に告発した時も、新潟市の北陸信越運輸局の本庁で聴取された時も、その言葉を発した途端、監査担当職員の表情は険しくなった。

「元の国営事業だからと言って特別扱いをしている訳ではありません。」

「会社はそう言う説明をしただろうけど、やってはいけない事です。」

と始まり、それが公共性が高いから許されるとは誰の発言か?などといった事を中心に。アルコールチェックはしていたか?点検整備はしていたか?それに対して荷主Y社はどう指導していたのかなどといった、運転手としてはあまり詳しく知らないような事まで根掘り葉掘り聞かれた訳である。そして、労基に出したのと同じ、仙台のルートの資料を提出した。労基にて36時間連続運行の指摘がされた資料であるから、運輸でも同等の判断がされるであろうと思われるし、前章で述べたように、運行は継続している。

 結局はY社の監査機能が機能していなかった訳である。監査と称してY社のターミナルでは、輪止めをしているか?積み方は正しいか、危険な荷扱いをしてないかのチェックは良く入るが、運行については全く聞かれた事が無かった。監査と称して委託先を訪れたり、問い合わせるなんて事は皆無だったのではないだろうかと思われる。

 例えばY社のS支社発注の仕事の次にN支社発注の仕事をすると、1運行あたり13時間に収まっているかのチェックはあるのだろうが、その仕事の前にどの路線に入ってようが、一般貨物をやっていようが、どんなに遠くから回送して来ようが、その連続性に関するチェックや監査は皆無だった。つまり、そうやってY社の管轄支社の違う運行を繋げる事によって1日の睡眠時間が5時間に満たないような、東京と長野を日帰りピストンするようなコースや、仙台みたいな往復で1200キロを超えるような行程を二人で表裏でやるような状態が、平常化していたのである。

 多分Y社に取材すれば、うちは荷主としてそんな運行を認めてはいませんと言うだろうし、直轄T社にしても傭車が勝手に違反してやった事と言うであろう。しかし直轄T社の運管レベルは孫請けの我々の面々を直接点呼する機会があり、事情を知っている筈であり。仙台まで片道600キロ、往復1200キロの行程を走って翌々日には長野で点呼する事の不可解さは解っていただろうし、確信犯であろうと思われる。

 何しろ、定期便と言うのは、バスのように出発時間と到着時間が決まっているし、鉄道のように途中や到着ターミナルで他の便に荷物を載せ替えるダイヤで密接に組まれていて融通が効かない。荷物載せ替えに要する時間は驚くなかれ、10分〜15分とまさしく鉄道の乗り換えである。自分が遅れれば接続便の他社のドライバーに、強いては配達が遅れれば日時、時刻指定のお客様に迷惑がかかる。プレッシャーは相当なものである。

 それを、違法にならないように契約を取るのは大変なようである。うまいこと13時間に収まる契約の後に8時間以上休んで、また13時間走るような契約が効率的なのだろうが、そんなにうまいこと往復で都合の良い契約というのもなかなか無いようで、規則を守っている会社はだいぶ仕事の配分に苦心しているようである。

 直轄T社のように完全ホワイトな動きをしようものなら、給料は手取りで20万円を切ってしまう。Y社では8トンと呼称するが、大型の13トン車を操り、手取りで30万円に届かないというのは悲しい。それなら地場の4トンで配送の仕事をしていた方が毎日家に帰れるし、効率的である。

 実は、最近まで、知らなかったのだが、7月の末に我が社にも長野運輸支局の臨時の監査に入っていたようである。労基以上にグズでなかなか動かない運輸にしては速い動きだった。しかし、行政処分はまだ下っていないようである。そういった情報は公益通報者に通知義務はあるものの、こちらから聞かないと、なかなか伝えられないらしく、京浜急行の踏切にてあの痛ましい接触死亡事故があった9月5日の直後に長野運輸支局に電話で尋ねてみて発覚した。

「大事故の時は即日、監査が入るのに、私の告発した案件はまだ動かないですか?」

と聞いて、

「我々も7月に既に入ってますよ。」

と言われてしまい、大恥をかいてしまった。

 しかし、、、まぁ。うちの会社の隠蔽体質も見事なものである。県の環境と警察が入っている事を社員に説明していなければ、労基が入った事も、是正勧告が出ている事も知らせてない。仙台の便はやめる約束な事も知らない。運輸支局の監査が入った事は寝耳に水の話である。

 ネットで調べた所、我が社は直近3年の間に管轄の運輸局は違うものの2回の処分履歴があるようで、3年の断面では3回目になるような臨時の監査である。前回は群馬県の営業所が処分され、70日/車の運行停止処分を受けている。違反のあった営業所や管轄運輸局が違うからどうなるか分からないが、大抵、倍、倍で処分は重くなるし、前回、群馬の処分で9項目、指摘されたような内容について、殆ど改善してなかったようで、同じ内容で処分される場合は特に処分が重くなるようだ。

 今年最大の話題だった、関東西部運輸の事業免許取消がセンセーショナルであったが、台数のある大手でも「やる時はやる」という運輸局の意思表示であるだろうから、しかるべき処分が下るであろう。なにしろ運輸局の処分は大事故でも起こさない限り半年単位、下手したら年単位と、とてつもなく遅く、忘れた頃にやって来る。

 この感触では、年内に処分が下るかどうかといった所が焦点だろうが、140日/車の運行停止あたりが想像される。緑ナンバーの営業車の運行停止とは、ナンバープレートを外して返納して運行できなくしなければならない。今は厳しくなって140日の運行停止について、1台の車のナンバーを140日外して返納しておけば良いだけではなく、台数の指定が来る。割合の計算式はあるらしいが、仮に4台の運行停止となったら140日なら、4分の1の35日で済むが、営業に与える影響は多大である。ましてや365日休まない定期便をやっているのだから、運行停止よりさらに厳しい営業停止が1日でも来たら困る筈である。

 営業停止とは一部の車の運行停止と違って、指定された日数の営業活動一切ができなくなる。今回は法定3ヶ月点検を全車やっていない事も発覚している筈だから、それも前回群馬で指摘された話。営業停止が来る可能性も高い。そうなると定期便を請け負っている会社としては代替手段が無く厳しい状況になるだろう。

 また、元請けA社は運転手が運転中に脳梗塞を起こすという労災事故を起こしたため、何やら内紛があったようで、極端に運行本数が減り、車庫で動いていない車が増えているようである。噂では適法に運行するようになったら給料が下がったため、社員が大挙として辞めたと言う話も聞いたが、あくまで噂話。隠蔽体質だから、向こうも長野でこんな話になっているなんて知らないだろう。

 なんせ我が社は身内のA社や、大手Y社直轄のT社にまで波及しかねない重大な処分が下りそうである。Y社は保険部門の不祥事で大変なご時世、昔で言う運輸省と仲が悪かった関係であるから、ここぞとばかり、動いて来る可能性が高いと思われる。

 以上が身を持って体験している、不祥事の現況である。まだまだ行政の調査は継続中だから今後はどうなるか分からない。世間の注目は殆どないようであるが、行政処分が下ったらどうなるであろうか?

 今回は労働局の動きが思ったより良く、行政処分も次々に出ているし、次なる手もあるようだ。殊勲賞ものであるが、他の役所も手をこまねいている訳ではない。こうやって説明してもなぜ違法なのか、何故騒ぐのか、なかなか理解が得られないようであるが、長野の自然豊かな山中に大量の埋設産業廃棄物が放置されている疑いが晴れない事。「公共性が高いから」という旗印であのY社の運行のデタラメがまかり通ってしまっていたと言う事を世間皆様に周知していただきたく、4話にわたりお話させていただいた。

Twitterアカウント@rokusuke185では随時つぶやいている他、続報がまとまり次第、当ブログでも報告したいと思う。



最後に

8月まで在籍していた会社の責任者が社会に一切謝罪をしておりません。在籍していた元社員といたしまして、社会の皆様に、多大なるご心配とご迷惑をおかけしている事をお詫び申し上げます。申し訳ございませんでした。

-----Rokusuke_S

2019年10月9日水曜日

THEブラック企業(3)強い労基が帰ってきた!


「労災ですか?なかなか認められませんし、こんなに条件厳しいですよ。」

「長時間労働ですか?運輸業は特認になってますから、そんなに時間は行かないんですよね。」

労働基準監督署とは、こんなやりとりから始まった。今回の相手は手強そうだから可能性のある公益通報は全部やる事として、その一連の流れで労働基準監督署を訪れたのだが、本当に落胆するというか、ガッカリするような内容だった。勤務先から理不尽な事をされて労基に駆け込むも、ガッカリした経験のある方も多いのでは無いだろうか。今回もご多聞に漏れず、監督官は労災も運輸担当もそんな感じで端からやる気ゼロ。

しかしそれは20日程した、ある日の事だった。Dr.S氏から電話があって

「今すぐ長野労働局の監督課に電話して!」

というので、半信半疑で労働基準監督署の上級官庁である長野労働局に電話すると大慌てで、

「すぐに調査します!」

と平謝りの様子。数日後、上田労基に直接出向くと、担当監督官は不在だったものの課長のS氏が出てきて、

「ちゃんと対応いたしますので」

とこれまた平謝りの様子。

 結局は数の問題である、一人で吠えると真実味が無いのである。個別案件が複数出てきた所で、調べもしないうちに、

「運送会社なんて特認ですから出ないもんだよね。」

なんて言ってしまった事が問題となったようである。

 前回の反省もあって、給与明細は全部用意しておいたし、勤務の証拠はできる限り残しておいた。だが、そこは運送会社、日報とGPSデータ付きのデジタルタコグラフは2年分は保管してある筈なので、

「自分の名前で入っても良いですから調べて下さい!」

と言って、調査が入る事になった。これ、会社の仕返しを恐れて匿名で入るのでは、ざっくりでなかなか出ないものである。それで悔しい思いをした人も多いと思う。しかし、もはや、辞める覚悟で自分の実名の指名でやると凄く効くらしい。事実、凄く効いた。しかも同じような個別案件を2名で同時に通報したものだからたまらない。

「俺が居るうちは何も怖く無い。ホコリ一つ出ないだろうから、労基でも運輸でもどこにでも行けばいい。」

これは長野営業所長の弁であるが、まぁそう言うなら話して見ようかと、労基に行ったのである(実は運輸にも行っているのだがそれは次回)。

 で、労基は基本、最初は立ち入り調査をするが、その後は「呼び付け」である。つまり出頭を求められるという事である。2年分の日報とデジタルタコグラフのデータの提出を求められ、責任者は定期的に呼び出されて、解析が始まった。

 しかし、解析が始まるも、よくもまぁ、こんなのが許されたものかと思われる、監督官も呆れる無茶苦茶な運行ぶりが、どんどん露呈してきた。結局は連続拘束時間が36時間という判定。月の残業時間は自分は「休日に写真を撮りに行きたい」とかワガママをこいて月に3日「も」休んでいたので以外と時間外労働は出ずに、それでも70〜80時間。但し、

「多い月には36協定の115時間を超える労働も認められました。」

という話であった。

ここで、労働に詳しい人は

「ちょっと!」

となるだろう。

「36協定が115時間ってナニですか?」

っていう状態だと思う。まぁ、そこが運輸業が運輸業たる所以なのである。人の命を預かるような仕事なのに、特認になっているのである。結局8月上旬に私の是正勧告。連続して9月上旬にDr.S氏の是正勧告が連続して出される事になったが、個別案件はお互いに知らないという事になっているので、私の場合。

総拘束時間違反 連続36時間
1日の拘束時間16時間以上
48時間断面での1日の拘束時間の1日平均が9時間超
13時間走った後の休憩時間が8時間に足りない>結果36時間カウント

といった違反が指摘され、残業代についても1週間の断面で40時間を超えた分を支払っていない件が指摘された。

改善基準告示違反

8月6日付で是正勧告がなされたと言う事である。

 しかし、まぁ、普通の経営者なら労基が入った段階で、ビビってしまう筈である。ちなみにこれは県と警察が入っている産廃と同時にやられている訳で、経営基盤の弱い社長さんだったら首を吊りかねない案件である。しかし、雇われの社長や営業所長では責任感が無いのだろう。所長が労基に呼び出されるのは当たり前、社長も週1回のペースで東京から上田まで呼び出されていたようで。その態度いかがなものか。彼らは気づいてないだろうが、私と鉢合わせしており、まぁ、内部の情報では3時間に渡って食い下がっていたようである。大抵の場合、ここまでこじれると弁護士同伴でやって来て今後の対応を協議するのが通例のようであるが、どうも弁護士が来ている気配はなく。


つまりは、

「役人風情が何を言う!。」

「納得がいかない。」

みたいな態度で食い下がったようである。

 序章に書いた通りの呆れた顛末である。総拘束時間36時間が指摘された、仙台のコースは、労基の監督官から私への説明では

「仙台はやめる方向で話が進んでいるようです。」

と報告を受けたが、現役の仲間からは、9月の段階では、全く是正されれず。10月になった段階でやっと、裏表で裏側を同資本の別会社(つまりは会社は別でもトラックの塗装やロゴが同じ会社)にやってもらう事にして「半分になった」との説明。結果は何も変わって無いのである。詳しくは次章で述べるが大手運送会社の定期便の傭車なので容易に解約できないのである。そして定期便なので365日毎日あるので、半分にしたところで、運行ダイヤを変えていないので、結果的には何も是正されていない。言い逃れに過ぎないのである。

 もうここまで来ると、最初に述べたような、やる気の無い監督官の姿は見る影もなく、鬼の形相である。労災担当の監督官も黙って、労災の申請を受理した。半年でも1年かかってでも追求する構えである。そして近々に有り得る次なる手は刑事訴追である。そう、労基の監督官は司法警察官であるから、「いわゆる警察官」を通さずして、訴追できるのである。

しかし、、、、、、、まぁ、、、、、、呆れるのは。

労基に訴追されて有罪になっても、在宅起訴がせいぜいで、だいたい略式で100万も払えばいいんでしょう。

的な反応のようで。

はぁぁぁぁ。

強い労基が帰ってきてもこれかと。

ただいざとなると訴追は怖いらしく、是正しますとの報告書を出して、おそらく営業所決済だとかの範疇なのであろう。未払い給与と言う名目で10万円と言う金額が支払われたが、これは訴追を逃れるための苦肉の策で。本当の額は民事手続きに出てみないと分からないようである。労基が入っているのに、肝心な所は通報者本人に教えてもらえないってのは難解な話である。

 しかし会社側としては、これでは終わらない。労働基準監督署は私と知る限り1ヶ月後の9月にDr.S氏の案件でもう一度是正勧告が出ているし、個別案件が終了した後も、今後も継続して監督してゆくとの事である。また、このレベルの案件の場合は、労働局長より北陸信越運輸局長宛てに通報が行く可能性が高いのである。実際は労働局長からの通報の前に動いていたのであるが、次の話は、事業免許が関わる運輸局ステージである。


2019年10月8日火曜日

THEブラック企業(2)300枚、掘削調査権の壁

 「300枚」、「10㎥」

 何の数字であろうか。長野県に情報開示請求して取り寄せて手に入れた、立入検査の結果、焼却して埋めた物の枚数と量である。開示資料は実は誰でも取れるから、長野県庁の情報コーナーに行けば15日以内に公開の可否の通知が来て、申請から20日前後で入手する事ができる。公文書が無い物は調査が行われていないという事、公開できないという事は公文書は「有る」という事で有るから、「非公開」という結果が出てもそれはそれで興味深い物で有るが、「一部公開」という結果であった。

 入手した文書の中で興味深いのが、復命書、立入検査記録、事実書であった。復命書、立入検査記録は行政の立入の結果と今後の方針を示す資料、事実書は違法行為を行った者に、行為の内容と今後の是正を約束させた念書である。書かせた事実書と今後起こる実際の様子と違う事は集中して調べるとの事である。





 全く情報公開制度っていうものはお約束どうり運用されているもので、公開できない、個人の氏名とか、住所、電話番号、メールアドレスは黒塗りされているが、法人名や役職名は黒塗りされていないから、誰が言ったか事か容易に想像できて面白い。ここに載せてあるものは、行政の文書に独自の判断で更に黒塗りを加え、ボカシを加えたものであるが今回の事件のものである。高精細な物が欲しければ、長野県庁に行けば早いが、各地の出先機関の地方振興局やFAXでも申請できるそうである。特定厨の人は申請して見ると良い。

 しかし、どうであろうか、書類を読むと木製パレット300枚を幅4メートル、深さ3メートルの穴に埋めて平成28年から令和元年6月までの間に燃やしたと記載されているが、果たしてパレット300枚がその穴に収まるのだろうか?そしてその穴があるとされている位置は自分が見た場所とは違う場所だし、自分が見たものはもっと大きいものだった。

 また、面白い見方ではパレット300枚は低床の大型トラック1台分だが、燃やしてしまうと一輪車3杯程度だよと言う意見もある。確かに、不動明王をご本尊とする修験系の寺などでこの時期、火渡りという祭行事が行われるが、うず高く積み上げられた焚き木が、炭になって渡る頃にはすっかり消え失せている。気合いを入れて渡らないと「熱い!」。あとかたづけは箒と箕で行い、軽いものである。園芸農業をやっていたからよく知っている、その類のものは土に埋めておくと堆肥化してしまう。ふぅ〜ん、そう考えると300枚で10㎥も堆積ねぇ...とも考えてしまう。ちなみに参考までに、焼却灰の比重はものによっってもだいぶ違うようであるが、0.6〜1.0と換算されるようで、10㎥では推定で最大10トンにもなる。

 さて、焼却廃についても撤去計画が示されており、見積書が出ている。ダイオキシン検査の後、運び出す事になっているが、令和元年8月31日までに終了する計画で提出されており、0.45のバックホーを使って掘り、前に述べたが、10㎥量であるとの計画である。ちなみに焼却穴を掘ったのは0.25のバックホーであった事を付け加えておく。

 ダイオキシン検査も試料を被疑法人側の人物が、某工務店に持ち込んだようであるが、そこから長野県の環境調査を行う公益法人に持ち込まれ、そこからさらに京都府の業者に持ち込まれて検査が行われた。環境基準の3ng-TEQ/gに対して試料から検出されたダイオキシンは0.10ng-TEQ/gと環境基準を下回る数値であるが、資料を見る限り、試料の量が20gとなっており、具体的にどの部位から取られてたのか明記が無いし、写真や図面の添付が無い。こんな少ない試料の量で、本当に焼却穴から採取されたかどうか分からないようなもので検査が通ってしまうのか。いささか不思議であったが、結果としては、ダイオキシンは出なかったので、計画どうり焼却灰の除去作業は進行せよとの事になった。

しかしである。

 計画書に記載された終了日の8月31日を過ぎて9月に入っても、そして最終期限の9月30日を過ぎて10月に入っても一向に焼却灰の撤去は行われている様子が無い。工程表では0.45のバックホーは1週間置いておく事になっているから、そんな物が運び込まれれば社員を通じて私の耳に入る筈である。まさか、見落としているとは考えにくいが、書類上は、10㎥程度だからもう既に搬出されてしまったのかと思い、長野県に問い合わせたが、県の担当者は何も起こって無い風の素ぶりで、ダンマリを通している。全く最近のお役人の失言しない慎重さと付き合うのも大変であるが、そこで、9月10日過ぎに、二度目の公文書を取ってみたら、10月上旬に開示されたのだが産廃処理の契約書も、マニフェストも出てこなかった。撤去したら埋めもどす前に、整地して良いか、県の調査を受ける事となっているから、県の調査の報告書もある筈である。つまり、手付かずだという事が予測される。

 ちなみに6月下旬に同時に指摘された、500本ほど放置してあったトラックの使用済み古タイヤについては7月中に契約が結ばれ、8月上旬に撤去が終わり、マニフェストのE票まで戻って来ているので、いかに焼却灰の撤去が難航しているかが分かる。計画ではダイオキシン類の処理もできる長野県では唯一と思われる飯山市の業者が最終処分を行うという事になっていたのであるが、これは憶測であるが、事件性があるし、その量では済まないだろうみたいな注文がついてしまい、契約が結べない状態にあるのでは無いのかと推測される。そうなると、長野県内の業者では無理で、全国区で探さねばならず、完全に手戻りである。

 推測はともかく、問題は、焼却灰という、ダイオキシンの含有の疑いがある物が、現認されているだけで10㎥、推定で18トン埋まっているという話で進んでいる。しかし、社員の話や自分の見たものの推測ではもっと多く、10トンダンプで何十台になるか分からないような量があると思われる。そんなものが、命令の期限を過ぎても地中に放置されており、警察も長野県の環境も、掘削調査権が無いという壁に阻まれているという実態である。

 県の資料には、調査、権限の限界という、泣き言とも取れる一文があったりするし、警察は一切内容を喋らない。どういう手段で検挙するのかはまだ、想像もつかないという事のようである。ちなみに、長野県の産業廃棄物の不正処理で検挙される例で意外と多いのが、伐採した樹木の焼却であり、そのような物をたかだか15kg燃やしただけでも罰金刑となっているようである。10トンダンプ数十台級の焼却灰は出ないとしても、すでに現認されている10㎥級の焼却灰であっても、今後の捜査が警察に移った時にどうなるか?命令に従っていない現況をどう加味するのか。非協力的だったり内部通報者が居る場合は量刑は満額に近くなる。ちなみに満額は、法人で罰金3億円、責任者個人に1千万円である。その他、廃棄物の処理費用は別途である。


 次回は、同時に進行した労働基準監督署の話題をしようと思う。あのグズで動かない労基が労働局も巻き込んで大騒ぎした話である。